スピーカのリフォームを考えよう!の巻き。 2020.2.15

CNCを導入したのと、秋月でちょっとよさげな小型のスピーカユニットを買ったので、
色々と小型のスピーカを作ってみまのが一昨年の夏。それぞれに音の特徴があるので面白いのですが、
どれも定着してつかうまでには至りませんでした。
 その理由はいろいろあります。まあ、MDFままで塗装もしていないということもありますが、
やはり小型スピーカだけあって、低音がでません。リスニングルームのサブのスピーカと比べても
低音が貧弱で、あまりこれで長いあいだ音楽に浸るのはつらいところです。


小型のフルレンジをつかって色々と作りましたが、いづれも低音はあまりでません。この中で一番よかったのは、右から2番目のバスレフ式。
それでも、知れてますが・・・・


低音を出すには・・・
 低音を出すには、基本的には色々あります。
 ・口径の大きなスピーカを大きな箱に入れてつかう。 ・・・ 正統派?
 ・口径の小さいスピーカでも、バックロードを効かせて低音をだす。・・・・技巧派?
 ・ポートの共振をむちゃくちゃ効かせて、小型の箱で低音をだす(サブウーハ)・・省スペース派?

一番、コストもサイズも押さえられそうなのは、サブウーハを追加するということで、
こんなものを作りました。中には秋月の小型フルレンジが2個入っています。
上の丸いポートの共振周波数は110Hzで、下の四角のポートは130Hzにしています。


サブウーハは専用のアンプが必要なので鳴らすのが結構面倒だったりします。

これを追加することで、かなり低音は増強されましたが、鳴らすには専用のアンプが必要です。
そのため、そのままメインのシステムにはつなげられません。一時期はRasPi用のサブウーハとして
アンプ基板コントローラ基板と一緒に使っていましたが、RasPiと他の基板で遊ぶようになってからは、使わなくなってしまいました。

ということで、小型のスピーカ群とサブウーハは押入れの肥やしと化していました。

思い出したように・・・

押入れに仕舞いこまれたスピーカをみていて、なんとかしたいな〜と思い、
1つのスピーカにまとめられないかと思案。でも、その結果が貧弱だったらいやなので、
すこし、組み合わせて鳴らしてみることにしました。
 というのも、2WAY用のチャンデバもつくったので、その出力をつかって低音をモリモリにして
鳴らしたらどうなるかな〜との実験です。

構成は
 低音はサブウーハをつかいます。低音のバランスを考えて130Hzのポートはふさいでやりました。
110Hzだけのポートをつかって、重低音のみを再生です。
 中音以上は秋月のフルレンジをつかいました。バスレフだと、サブウーハと低音がかぶりそうなので、
ポートはふさぎました。

 この構成でもよかったのですが、低音が出だすと高音不足が耳についてくるので、高音が結構でる
ALTECの小型フルレンジのスピーカをもってきて、1uFのコンデンサを接続してパラに接続しました。
これで、結構高音部も補強されました。

色々なスピーカを組み合わせて鳴らしてみました。低音から高音までしっかりと
ハイファイが楽しめそうな音になってきました。



現状では、このような設定です。低音をかなり持ち上げています(高域を下げています)。

良い感じかも!!

つかっているユニットはそれぞれ数100円の安物(秋月のは300円だったかな?)ですが、このような
構成にすると、結構良い感じで鳴ってくれます。

こりゃ、すでに作ったスピーカを解体して、1つのスピーカにリフォームしてやるといいかもしれません。
ちょっと考えてみましょう!

こんな感じかな

ざっとイメージがつかめるように、構造を考えてみました。
一見は2WAYに見えるようにして、ウーハの機能は内部のスピーカが担当です。
懸念は、中音域を担当するスピーカは密閉とするつもりですが、150Hzくらいまで再生させたいので
どのくらいの容量が必要なのかな〜というところです。感覚的には小さい容量でも良さそうな気はするのですが・・・
0.5Lくらいは必要かな〜。
 反対にほとんどツイータとなるALTECのSPは逆に、他のSPの影響をうけないようにほぼ容量ゼロでもいいので、
密閉にしてしまいましょう。


サイズとしては、高さ250×幅140×奥行き約250mmといったところです。
この図面だと、中音域を担当するスピーカの容量は約0.4Lだなあ〜。もうちょっと容量を確保するかな。

スピーカの取り出し!

リホームのためには、まずは組込み済みのスピーカを取り出します。
スピーカを前面からとりつけている場合は、ネジをはずせばスピーカの取り外しは簡単ですが、
内側からとりつけていたり、内部にある場合はエンクロージャを切断して取り出す必要があります。
ということで、切り出し作業です。


解体前の姿です。これで見納めです・・・(悲


丸ノコでぶった切りです。サブウーハから秋月SPを取り出します。


こちらはALTECのスピーカ。フランジ形状が特殊なので、裏から取り付けています。



再生可能品を取り出しました。

ALTECのとりつけ方法は?

ALTEC LANCINGの小型スピーカは裏面がものすごくややこしい形状をしています。
自作用スピーカとしてではなく、おそらく何らかのセット装置を目的にして作られたものが
市場に流通したのでしょう。この形状のために、前回はバッフルの裏からとりつけることにしましたが、
バッフルの板厚が厚くなるとストレートホーンみたいになるので、あまりよろしくありません。
ということで、面倒ですが前面からとりつけられるように、スピーカの寸法を拾いました。
 
ALTECのスピーカは前面はいいのですが、裏面側が複雑な形状をしています。


前回はこのようにバッフルの裏からとりつけましたが、
あまり格好はよくありません。



面倒ですが、寸法を拾ってCADに落とし込みです。

念のため、試し切り

一応、問題ないかを確認するため端材をつかって試し切りです。
よくわからなかったのがフレームのカーブの曲率なので、大体の目安で
作成しましたが、すこし小さかったようです。そのため、図面をすこし修正です。


試し切りしてみました。



穴の寸法は大丈夫なようです。

 
フレームの落としこみの穴はちょっと小さかったです。
図面をすこし修正しましょう。


切り板図面を作成しまししょう! 2020.2.16

理想はスピーカエンクロージャの図面を書いたら、そのまま切り板の部品図に展開してくれるようなソフトがあればいいのですが、
それは高望み。一応、全体の図面を書いたあとは、自力で部品図に展開です。
 これなら、グラフ用紙に直接書いたほうが早そう〜って、まさに昭和生まれの発送ですな(笑。
まあ、このサイトをみている人は、ほとんどが昭和生まれと思うので、たぶん、おそらく、きっと(希望的観測で)共感は得られるかもしれません。


CADを入れても、結局は、部品図までを作図することになります。

100均一の新製品?

100均を覗いてみたら、こんな商品がありました。MDFボードですが、表面に付き板が圧着されています。
これなら、塗装しても仕上がりは良さそうなので数枚ゲットしました。


こんなボードが売っていました。


基本的にはMDFボードです。

良い感じかも!

さっそく、買ってきた板をフロントバッフル用に切ってみましたが、
なかなか良い感です。この後で塗装したら雰囲気でるかもしれません。

ためしにフロントバッフルを加工してみました。


良い感じに仕上がりそうです。前面だけですが・・・・

沢山いるな〜

今回はすこし、エンクロージャサイズが大きいこともあり、切り出しはかなりの大量になってしまいました。
なんやかんやで全部で40枚ほど切り出しました。 100円のMDFから母材が2枚切り出せますので、
結局20枚程度の(100均の)MDFボードをつかったことになります。まあ、2000円(+消費税)だから、
まあ、大人のお遊びととして安いものですね。
 でも、これだけ切りだすのは結構な時間かかりました。なんやかんやで5時間くらいかかりました・・・。
なんせ、切る速度が遅い・・・。早くすると何かと問題があります。このあたりは、またTeaTimeで検討しましょう。


必要な板の切り出しが終わりました。

組み付け大丈夫かな? 2020.2.16

今回は5あるいは6mmのMDFをつかいましたが、それだけでは薄いので基本は2枚重ねで使います。
まずはペアとなう板を接着したのち、図面どおりに組みあがるか確認です。
 溝に嵌めることで、できるだけ部材のガタをなくすつもりですが、あまりキチキチにしてしまうと
逆に組み付けられません。今回は、MDFの厚さが公称12mm(2枚重ね)に対して、溝の幅は12.6mmと
しましたが、かなりキチキチでした。もうちょっと余裕を持たせたほうがよかったです。


キチキチですが無調整で組み立てられそうです。

しかし、この構造だとどうやって組み立てていけばいいだろう・・・・
あまり、そこまでは考えずに設計しています。
下手をすると、最後の1枚が入らないことになってしまうかも、です。

できるところからコツコツ・・・ 2020.2.20

平日はなかなか手をだせませんが、それでもできるところからコツコツ進めていきましょう。


サブウーハ用のSPをとりつけますがパッキン代わりゴム用接着材を
予め塗っておきました。



これがサブウーハ用のSPです。


一気に箱に組み立てです。Fクランプで固定して明日まで待ちましょう。

一気に仕上げていきましょう

接着剤もほぼ乾いたので、2枚重ねの板の基準穴に竹串を接着剤をつけて差し込んで穴埋めです。
いわゆるダボ木みたいなものです。

穴には竹串を差し込んで埋めます。

ちょっと音だし・・・
内部にサブウーハ用のスピーカが入っているので、ためしに鳴らしてみました。
正面のポートからは結構な低音がでますが、背面のスピーカ端子用の穴からも
結構な低音が漏れ出ます。これを手のひらで押さえ込むと、いわゆる重低音のみが
ポートから再生できますが、低音の量感は低下します。ひょっとしたら、もうすこし
共振点の高い(130Hzくらい?)ポートを裏面にでも設置する必要がでてくるかもしれません。


スピーカ端子の穴からもかなりの低音が漏れ出てきます。

一気に塗装!
周囲も暗くなってきましたが、一気にサンティングと塗装もしてしまいました。
塗装はクリヤラッカを4回程度吹き付けました。半乾きとか、完全に無視してどんどん重ね塗りです。
100均一のスプレー缶を3本使い切ってしまいました。


100均一のクリヤラッカで塗装です。

さて、ここまでくれば、あとはスピーカと端子をとりつけるだけです。
エンクロージャからは有機溶媒の匂いがぷんぷんしていますが、お構いなしです。
ひょっとしてラリってしまうかも(笑。


まずはスピーカ端子のとりつけ。小さいエンクロージャに3つついています。

いきなり試聴!

スピーカが取り付いたら、鳴らさずにはいられないですね。
アンプに接続して試聴です。
2WAY用に分割したマルチアンプでサブウーハと中央のフルレンジを接続します。
そして、上のツイータは中央のフルレンジの端子から1uFのコンデンサをつないで接続です。

で、鳴らしてみて大満足です。
もう、ドンシャリ!!!!(笑

ぱっとみた8cmのフルレンジからは想像できない低音が再生されています。
そりゃ、そうですよね。内部で酷使されているスピーカが2つもあるのですから・・・・。
夜遅くなので小さな音で聞いていますが、サブのD202AXと良い勝負かもしれません。
まあ、大きな音を出したら完敗でしょうが・・・・。

でも、良い感じで鳴ってくれて嬉しいです。

もうドンシャリな音で大満足です(笑。

あとは

見た目として、スピーカのフランジが金属ままなのでそのカバーも作ってあります。
これに塗装して嵌めてあげましょう。

スピーカのフランジ隠しのカバーです。まだ未塗装です。

完成! 2020.2.23

フランジ隠しの化粧板を黒色で塗装しました。そして、それをホットメルトでくっつけて
完成です。


完成です。ちょっとでも早く塗料が乾くように暖房を入れました。
おかげで部屋が臭い・・・。

どうやって鳴らそうか・・

さて、このスピーカはどうやってシステムに組み込むか、悩みどころです
(って、そんなこと今から悩むの?って突込みが・・・。

というのは、鳴らすには基本は2WAYあるいは3WAYのマルチアンプで鳴らすことが前提になります。
現状のシステムに接続できますが、あるものがあrりません。
それはスピーカケーブルが足りないのです。
その量はおよそ3WAY構成にすると15mです。
まあ、ホームセンタにでも買いにいけばいいのですが・・・・・
これ以上、ケーブルを増やすとシステムラックの裏がケーブル樹海になりそうで、ちょっと躊躇しています。
なにか、細めの線でもいいのでいいものがないかな〜。

予定変更 2020.2.24

 メインシステムの仲間入りさせようかとおもいましたが、当面は書斎用のスピーカとしてつかいましょう。
そうすればスピーカケーブルは、とりあえず見つけた短いケーブルで事足りそうです。
そもそも、書斎には音楽がなるものが一つもなく、いやあるのはAmazon echo だけなので、ちょっと寂しい
ところでした。

アンプはPiPA5756Dを使いましょう。

このスピーカを鳴らすのに一番簡単で適しているアンプはPA5756Tで、DAIも内蔵しているので
これがあれば1枚でCDから直接つないで3WAYのスピーカを個別に鳴らすことができます。
でも、PA5756Tはすでにメインシステムで使っているので、
新規に作る必要がありますが基板はあれども、必要な部品が足りなさすぎです。
 そこで、ちょうど空いていたPiPA5756Dを使うことにしました。これとDUAL I2C CONT.を組み合わせれば
2WAY用のマルチアンプとして使うことができます。
 DAIについては、これも空いていたDAI9211を使うことにしました。
 これらの3枚を組みあわせれば、CDプレイヤの同軸出力をつないで、ここで作ったスピーカを鳴らすことができます。


アンプはPiPA5756D(奥)とDUAL I2C CONT(手前)を使います。
以前にRasPiと合わせてつかっていたものです。



DAI9211PiPA5756DDUAL I2C CONTの間にサンドイッチです。
PiPA5756Dが一番端にくるようにしないと、スピーカの配線がやりにくくなってしまいます。


3枚の基板を組み合わせた様子です。


横からみるとこんな感じです。基板は3枚つみ重ねています。


基板の構成図です。

スピーカと接続
 スピーカとの接続は下図のようにしています。

PiPA5756Dからの接続です。


フルレンジ(秋月SP)からツイータ(ALTEC)は1.5uFのコンデンサを介して接続しています。
コンデンサは貰い物です。

消費電流は
 パワーアンプ段の15Vの電流ですが、普通に静かに聴いている分には100mA程度しか流れないようです。
ということで1Aの容量がある実験用電源なら十分です。

15Vの消費電流は100mA程度です。1.5Wですね。

鳴らしてみましょう!

さっそくラックの上に乗せて鳴らしてみましょう。とりあえずの設定は、 カットオフはウーハが180Hz、
MIDとHIGHは100Hzとしてすこし再生帯域をオーバラップさせています。というのも、
ウーハといってもサブウーハみたいな使い方でポートの共振がメインになるので、
ゲイン特性は共振点の90Hzあたりに鋭い山になると思われます。そのため、再生大域はすこし
クロスさせたほうがいいのではと想像しています。
 まあ、このあたりは聞きながら調整していくことになるでしょう。


書斎の机の前のラックの一番上に配置しました。ツイータへの角度が低くなるようにスピーカは上下逆に配置しています。
電源は、とりあえず実験用電源を使いました。



とりあえずの設定です。関係するのはCH1とCH2だけです。
カットオフはウーハが180Hz、MIDとHIGHは100Hzとしてすこし再生帯域を
オーバラップさせています。



おそらくこんな感じの特性になっていると想像・・・あくまで想像。

いいですね〜
試聴室のサブのD202AXと比べても、遜色のない低音がでています。
BGM代わりに木住野佳子さんのJAZZを聞いていますが、低音が豊かでずっと聞いていたくなります。
やっぱりスピーカにとって、低音再生は最重要な要素なことを再確認です。
また低音再生も小型のスピーカと小型のエンクロージャでもやればできることもわかりました。
ただ、スピーカは複数個必要になりますし、またアンプも個別駆動が必要なので複数台必要になったりと、
結構装置構成は複雑になってしまいます。
 やはり簡単に低音再生ってできないということなんですよね〜。

今回作ったスピーカの諸元を整理

項目 内容 備考
構成 バスレフ式ブックシェルフ
3WAY、4スピーカ(2スピーカは内部)
ユニット 高音部 ALTEC LANSING φ50mm
      B01MFHHVZ8?
中音部 型式不明(口径70mm) 秋月購入
低音部 型式不明(口径70mm)×2 秋月購入
サイズ 140mm(幅)×250mm(高さ)×260mm(奥行き)
内容積 高音部 約0.06L
中音部 約0.8L
低音部 密閉部(約2.2L)
      共鳴部(約2.7L)
バスレフポート φ30×105mm
 (ラップフィルムの芯を使用)
共振f
約80Hz
材質 MDF 5 or 6mmを2枚重ねで使用

アンプをケースに納めましょう! 2020.2.27

夜の夜長は、もっぱらこのスピーカで聞いているのですが、流石にボリュームを精密ドライバーで
いちいち調整するのは面倒なので(半固定抵抗で調整)、簡単にケースに入れて普通のVRで
操作ができるように作り変えました。


簡単に作れるので、アクリル板を加工してケースとしました。
まずは最初にPiPA5756DをとりつけてSP端子の配線です。


残りの基板をのっけます。ケースの高さをはみ出しています。
ケースに入れるというのはおこがましいかな?バラック動作の上級版かも(笑


残りの配線を行えば完成です。短時間でできました。

電源はノートPCのACアダプターを使用

Dクラスアンプで動くPiPA5756Dのアンプ部の電源は余りのノートPC用のACアダプターを使います。
19Vの出力なので、ちょうどいい電圧です。それにノートのACアダプタは出力電流が2〜3Aあるので、余裕があります。
そして、その19Vからディジタル用の5Vを作成しますが、ドロップ型だと発熱が大きくなります。おそらく5V系は300mA程度は
いるかな〜と思うのですが、19Vから降圧させると約4W強の発熱になります。となると大きめの放熱板もいるので、
とりつけが面倒です。ということで5Vの生成は中華製の激安DCDCを使いました。なんと送料込みで1個0.65$です。
1個70円ちょっとです。
 ただ、ACアダプタにしろDCDCにしろ、スイッチング電源はノイズが大きいので、すこしでもクリーンな電源とするため
出力にはインダクターをとりつけています。


電源はノートPC用のACアダプタを使用。そこから5VはDCDCで降圧します。

完成!


リアの状態です。スピーカ端子は簡単に済ませました。


フロントパネルです。

フロントパネルにはDC5Vの出力コネクタとSPDIFの入出力のRCAをとりつけています。
通常はPCAのコネクタは短絡させておきますが、FESP5142を接続できるようにしています。
いまのところは、現状のスピーカでの低域再生には満足しているので、FESP5142の出番はないのですが、
ちょっと高域がきついかな〜と思うこともあるので、ぼちぼち必要になるかもしれません。


FESP5142が簡単に接続できるようにしておきました。

やっぱり普通のVRがいい!

やっぱり普通に音量調整できるのっていいですね。いままでの、精密ドライバーでの調整に比べると
格段に楽です(あたりまえですが・・・・・。


オシロの上に鎮座しました。これで、ボリューム調整が簡単にできます。

特性を測ってみましょう。 2020.3.2
ちょっと前にこのような投稿を頂いていました。
そういえば、スピーカの特性なんて測定したことなかったですね。
まあ、聞いて心地よければいいかな〜と思っていましたが、
一度測定してみるのも、色々なことがわかっていいでしょう。

まずは測定することからはじめてみましょう。なんせ、すべての工業の基礎は計測することからですからね。

測定に必要なものを探しましょう!
まずはマイクです。秋月の4個100円のコンデンサマイクもありますが、どこかに普通のマイクがあったはずなので
家中を探してみつけてきました。昔に兄がつかっていたオーディオテクニカのコンデンサマイクがみつかりました。
ATM10aというもののようです。

このマイクが見つかりました。


特性はほぼフラットのようです。

だだし、コンデンサマイクロをふくめマイクの類は出力が低いのでアンプが必要です。
そのため簡単に組むために計装アンプのINA128をつかって、増幅器をやっつけ仕事で作ります。
このINA128は抵抗1本でゲインが設定できる差動アンプで、あまり高い周波数を扱わないなら
便利に使える石です。以前は秋月でも取り扱っていたのですが、なくなっちゃいました。


マイク用にもつかえるようにアンプを作りました。


計装アンプINA128をつかっています。

さて、これで必要なものは揃いました。測定は自作のゲインフェーズアナライザをつかいます。
マイクロをスピーカの前の70cmくらいの位置にセットです。ちょうど試聴する距離に合わせています。

現状のセッティングで測定!
まずは現状のセッテイングで測定してみましょう。
現状はサブウーハのカットオフを150Hzにして、フルレンジはスルーで使っています。ツイータ(代わりのフルレンジ)は1.5uFを介して
フルレンジにパラ接続です。


現状のセッティングです。サブウーハ(CH1)は150Hzのカットオフ、
フルレンジ(CH2)はスルーで-6.5dBとしています。


測定結果は下図に示すとおりですが、見事なドンシャリです。
でも、小さい音量で聞くときには、このくらいが気持ちいいです。

まあ、ドンシャリはいいにしても、測定時の周波数スイープにおいて100〜200Hzで急に音圧が落ちるところがありました。
これは、測定しても気になりました。測定結果も20dBくらい落ちているようです。


測定結果です、見事にドンシャリです。100〜200Hzあたりに不快ディップがあることがわかりました。


しかし、測定してわかることですがかなり特性が暴れます。これは実際に聞く環境での測定なので、色々な反射が生じるので仕方ないことです。
でも、一応ノイズでないことを確認するためにも2度測定してみましたが、ほぼ一致するので測定ノイズではないでしょう。

2回の測定データはほぼ完全に一致するので、データの暴れはノイズではないようです。

スピーカの個別の特性をみておきましょう!
せっかくなので、それぞれのユニットの個別の特性を調べておきました。あわせて100〜200Hzでのディップ改善の手がかりもつかめるでしょう。

1)サブウーハ
 測定結果は下図になります。バスレフポートはほぼ計算どおりの80Hzで動作しているのがわかります。
嬉しいのは結構低音が伸びています。50Hzくらいは余裕で再生できているようです。こりゃ、サブシステムより低音がでるかもしれません。

サブウーハの特性です。ほぼ計算どおり80Hzにバスレフポートの共振ピークがあります。

2)フルレンジ
  測定結果は下図になります。フルレンジは0.8L程度の容積の密閉になっています。特性としては200Hz以下がダダ下がりです。
というか200Hz以下になると、とたんにレベルが下がります。これが、100〜200Hzでの深いディップの原因になっているようです。
 一方、高い領域だと7〜8kHzを超えたあたりからレベルは低下傾向です。10kHzで-10dBくらい下がっています。やはり、ツイータは必要ですね。

フルレンジの特性です。

3)ツイータ
 ALTECのフルレンジをツイータ代わりにつかって、1.5uFのコンデンサを挟んでいます。10kHzまではほぼフラットかな?
それ以降はかなり早くレベルが落ちますが、この領域はマイクの角度での音圧変化が大きいところでなので、その影響かもしれません。

ツイータ代わりのフルレンジの特性です。

ディップを押さえるには・・・・
 フルレンジはスルーで動いているので、100〜200Hzのレベルを上げるためにサブウーハのカットオフを現状の150Hzから上げると効果が
得られそうです。ということで240Hzに上げてみます。あまり上げすぎても、効果がない(ポートの共振点から遠くなる)のと、サブウーハから
中高音が聞こえるのもよくないので、あまり上げないようにします。


ディップを押さえるためにサブウーハーのカットオフ周波数を上げました。

結果としてはサブウーハのカットオフを上げることで100〜200Hzでのディップは大幅に改善したようです。

かなり特性も良い感じになってきました。

あとはグライコに任せましょう!

もうちょっと低域(数10〜200Hz)をフラットにしようとしたら、
あとはパラメトリックあるいはグラフィックイコライザの出番でしょう。
ということで、レベルがすこし低い160Hzあたりを強引に持ち上げてみました。


グライコで補正です。


結果は下図のように、かなり平坦になってきたと思います。ただ、低域のレベルが全体の中ですこし高めになってしまいました。
全体に5dBくらい下げたほうがいいかもしれないですね。でも、低域が豊かだと、聞いていても気持ちいいので、
とりあえずこのくらいの設定かな。というか、調整するのがだんだん面倒になってきました(眠たいこともありますが・・・・。

まあ、このくらいにしておきましょう。

グライコで調整してさらに低域(数10〜200Hz)のフラット化を狙います。


測定するなら、本丸のメインシステムを測定しなくっちゃ!

ちょっと試しに録音してみました 2020.3.13

大昔に買ったボイスレコーダが見つかったので、これをつかって録音してみることにしました。
会議の録音用でしたが、折角なので良い音質で録音してやろうということで、奮発して買ったんだけど、
使い方が面倒で結局は、安物のボイスレコーダを常用する羽目に(笑。
 でも、ステレオで最大96kHz/24Bitで録音できる優れものです。ただ、メモリーがメモリースティックなので
もはやヤフオク等でしかみつかりません。もう、内蔵のフラッシュを活用するばかりです。

大昔に買ったボイスレコーダ。SONYのPCM-D50

木住野さんからのアルバムからさわりの1分間だけ使ってみました。
オリジナルはこちら: https://www.youtube.com/watch?v=ixYVhVhorHY

PCを動かしているので暗騒音もありますし、マイクの配置も適当なので
あまりうまく録音できてないのですが、まあ音の違いの雰囲気はわかるでしょう。

フルレンジだけ鳴らした場合。
0.8Lの容積で密閉なので、
レンジは狭いですが、このサイズだと
こんなものでしょう。

Full_range_onlyの再生
フルレンジにツイータを追加しています。
録音ではかなり高音が耳につくようです。
実際にはもっと大人しいですが、録音機の
f特の問題かも。

Fullrange+Tweeterの再生
全体をならしました。やはり低音の出方が
全然ちがいます。原音と比べると、ちょっと
低音を持ち上げすぎのような気も・・・。

All_Speakerの再生



(そろそろおしまい?)