ちょっとTea Time!? 古いPCスピーカをばらしてみる。 2020.2.23

何年か前に、PC用にとジャンク屋で500円(だったかな?)で買ったUSBパワーのPC用のスピーカが、
押入れからでてきました。捨てようかと思いましたが、最近スピーカつくりにはまっている(その1その2その3
こともり、スピーカだけでも取り出そうということでばらしてみることに。


何年か前に購入したPC用のスピーカです。USBパワーでのアンプを内蔵しています。

どこからばらそうかと、マイナスドライバを色々と差し込みましたが、化粧パネルをはずすと取り付けネジが見えました。


表の黒い化粧パネルをとれば、ネジ穴がみつかりました。

なんで接着なの?

ケースの中をみて、あっとびっくり。なんとスピーカが接着でとりつけてあります。
スピーカを固定するネジ部もあるのに、わざわざ接着に変更してあるようです。
考えられる理由は
 ・ネジ位置を間違えていたが、金型を再製作するのをあきらめた?
 ・ネジ止めより、接着のほうがコストが低そうだった?
などが考えられますが、真相はどうなんでしょうね。


なんと、スピーカが接着でとりつけられています。


反対側も同じ接着です。

アンプはどうなっているかな?

アンプ基板はとてもシンプルです。もともとはコネクタを取り付けるようになっている節がありますが、
基板から配線は直だしになっています。おそらくコストを下げるためでしょう。

基板の部品面です。コンデンサは電源の平滑コンデンサです。


アンプは中に2個はいっています。ICの出力から直接スピーカに接続されているので、
おそらくDクラスかABクラスのBTLでしょう。ただし、パターンをみていると、反転増幅器のような
帰還回路があるので、おそらくABクラスのBTLと想像しました。


アンプが2個入っています。


型番は8002というもののようです。

型番8002

型番がわかったところでネットで調べて、おそらく該当しそうなものが見つかりました。
おそらく、下記のアンプでしょう。でも、予想がはずれてDクラスアンプなんだなあ〜。

これがヒットしました。Dクラスアンプのようです。引用:http://www.aitendo.com/product/4278

価格はアリババで調べると、買う量によっても変わりますが、1個1〜10円程度のようです。

割と安い素子です。

もうちょっと調べると

もうちょっと調べると、こんなWEBがヒットしました。PDFがあるので、データシートがわかります。


で、データシートを見ると、どうやらABクラスのBTL接続のようです。
AITENDOさんのWEBにはDクラスとありますが、同じ型番でも違う素子かな、それとも
単に間違いなのかな?たぶん間違えておられるのでしょうね。というのも、ピン配置が
下記の回路図にほぼ一致しそうです。


どうやらABクラスのBTLが正解かな?
HXJ8002_Miniature_Audio_Amplifier_Datasheet.pdf

念のため確認してみましょう!

一応ABクラスで動いているかどうかをみるために、基板単体で動かしてみましょう!

まずは外部電源5Vで動かしてみます。


やっぱりABクラスのBTLでした。

出力を観測すると、ちょうど2.5Vをセンターにして互いに逆位相で振れています。
波形も綺麗なので、ABクラスのBTLのようです。100kHzくらいまではほぼフラットで再生できそうです。


出力はABクラスのBTLのようです。


100kHzの出力

このアンプ基板は何か使えるかもしれないので、とっておきましょう。
こうやって部品箱が整理できないんだよな〜。

(おしまい)