ちょっとTea Time !? DCDCを買ってみた! 2019.11.30

あたらしいスピーカを作ったので、これをシステムに組み込むためにはSP切り替え器
増設が必要なので、また1枚切り替え器をつくりました。


またSP切り替え器をつくりました。これで5枚目です。

この切り替え器でもっとも電流を必要とするのがリレーで1個あたり約45mA(12V時)流れます。
1枚のリレー切り替え基板には12個のリレーがあり、5枚でリレーがすべて動作したら
44mA×12×5=2640mA
が必要です。まあ、すべてのリレーが動作することはないのですが、その他のIC等の消費電流を
考えて3A程度の電流容量のACアダプターがあればいいのですが、秋月で12V3Aのものを買うとすると
1500円くらいします。新たに買うのも勿体ないな〜。

ノートPC用のACアダプタがつかえるかな?

押入れをごそごそと、なにか使えそうなものがないかを物色したら、もう使わない古いノートPCのACアダプタが
ありました。出力は19Vで3.4Aと結構容量があります。おそらく、直接リレー基板につないでも大丈夫でしょうが、
ちょっと電圧が高めです。19Vくらいでリレーが断線することはないでしょうが、1個あたりの電流が70mAくらいに
増えてしまうので、トータルの電流も4Aを超えてしまいます。そうすると、ACアダプターの容量を超えます。
なんとか、12Vくらいまでにステップダウンさせたいところです。

ノートPC用のACアダプタ。19V3.4Aです。これが使えるかな?

電圧を落とすには簡単には3端子レギュレータをつかえばよく、電流容量を稼ぐにも外付けの
トランジスタを増設すればOKです。でも、放熱を考えると結構大きなヒートシンクが必要です。
というのも電圧降下7V(19−12V)で3Aですから最大ですが21Wも消費します。
それに無駄な電流の電気代ももったいないな〜。

ここは安価なDCDCを探してみましょう!
ということでAMAZONで探します。これなんかが448円と安く、良さそうです。
探すともっと安いものがありましたが、これは電圧表示もできるので、電圧調整も楽そうです。

これが良さそうです。5Aの容量がありますし、電圧表示もできます。それに安い。

で、注文して2日程度で届きました。あいかわらず取り説等はまったくありませんが、
まあ、この程度のものなので不要でしょう。
 スイッチが2つついていますが、その役割は通電してすぐにわかりました。
1つは電圧表示のON/OFFの切り替え、もう1つは入力/出力の電圧表示の切り替えです。
入力の電圧が表示できるのも便利ですね。
 基板を眺めても、どこにも電圧の測定と表示をするICが見当たらないのですが、LEDに下側に
隠れているようです。

これだけ入っていました。なんかカタログの写真と微妙にちがうな〜。

制御のICはXL4015

DCDCの制御のICはXL4015という素子のようです。
データシートを探して眺めてみましたが、最低電圧が1.2Vまでいけるようです。

これが制御用のICです。


結構、良い感じの素子です。

おもしろいことに”XL4015”で検索したら、同じDCDCが違う店でも売られていましたが、
なぜが値段が全然違います。それも2桁違う・・・・。何が起こっているのだろう?
ひょっとして数10個単位の値段かな?


こっちが買ったものとピッタシあいます。でも、値段が全然ちがうな〜。まさか1個の値段ではないでしょうね???


とりあえず、動かしてみましょう!

とりあえず、動くかどうか試してみましょう。
適当な電源をつなぎます。VRを調整すると出力電圧が変更できます。
もっとも絞ると、出力電圧は1.2Vまで落とせます。カタログ通りですね。

最低電圧は1.2Vです。

適当な負荷を接続して、効率も調べてみました。およそ90%の効率です。
でも、10%は熱になるので一応付属の放熱板をICにはっつけておきました。

すこし負荷をかけます。

入力 18.36V 0.444A 8.15W
出力 12V 0.6A    7.2W
効率 88%

リップルは100mV程度あります。以前購入したDCDCに比べると結構大きめです。
まあ、リレー基板につかうので、電源の質はあまり気にする必要はありません。

リップルは100mVくらいあります。

これで、リレー切り替え基板の電源はなんとかなりそうです。

リレー切り替え器に組み込んでみる!

さっそく増設したリレー切り替え基板とともに組んでいきましょう。


アクリルーのケースを端材で作り、DCDCを組み込みます。


リレー基板はSP端子の取り付けネジにアクセスできるように、2枚をずらせて固定しています。


電圧調整はもうできません(笑


(おしまい)。