ちょっとTea Time (その2:PCM2702で遊んでみよう) 2009.3.7

ちょっとTeaTimeの巻き! ではふとしたとこからPCM2704をつかったUSB-DACをつくりましたが、
BB社のラインアップでは一番の高性能はPCM2702になります。これは、
USB-DACは実現するか?の巻き でも書きましたが、セルフパワー専用で基板レイアウトも非常に
スッキリとしたものにすることができます。石はだいぶ前に取り寄せていましたが、ずっと部品箱の肥やしです。
ちょっとパラアンプ の検討の合間をぬってTea Timeがてら組んで見ましょう。

回路図はデータシートのマニュアル通りです。

部品点数も少ないので、1時間もあれば作れるでしょう。電源は5V、3.3Vが必要ですが
3.3Vはオンボードにレギュレータを載せましょう。

ということで、作ったのがこれです。基板は以前にテスト用につくったSSOPの変換基板を
つかいました。


表からみたところ。


裏からみたところ。

製作にあると便利なのが銅箔テープです。GNDラインなどをこれで張り付けておけば、
ジャンパー線を少なくすることができます。

まずは動作テスト
手持ちの実験用電源(5V)につないで動作テストです。電源を入れると、
PC側に認識されました。問題なく動いているようです。

テストの様子

試しに正弦波をいれてみると、問題なく出力されます。
さてさて、出力アンプをどうしようか、ちょっと考えどころです。

5kHzの正弦波を出力させたところ。

DAC1242-1.5のアンプ部を借用

PCM2702の出力はVcc/2(=2.5V)のオフセットがかかっていますから、なんらかのDCカットを
する必要があります。一番簡単なのはカップリングコンデンサを入れることですが、信号ラインに
コンデンサが入る心理的な抵抗も少しあります。できるだけダイレクトに入れたい気もします。
そこで、DCサーボをつかってオフセットを取ることにしました。ということでDAC1242-1.5の
アナログ部を少し借用して出力アンプを組むことにしました。


DAC1242-1.5のアンプ部を借用


トランスと接続して音だし準備完了

音だし!
DACの出力をアンプに接続して音だしです。USB-DACといってもクオリティは高いものです。
それにオペアンプのバッファーが入っていますから、音痩せもなくグイグイと鳴る気がします。
バッファーの効果かな?セルフパワーの効果かな?PCM2704の効果かな?
色々と考えられる要因はありますが、よくわかんないです(笑)。

こんな感じかな

基板のアートワークをひさしぶりに書いてみました。
何かの試作のときにでも作ってみましょう。


ついでに

お気楽HPAもリニューアルパターンを描いてみました。放熱板をつけたので、ちょっとしたスピーカ駆動も
できるようにしておけばUSB−DACと組み合わせてディスクトップオーディオが構築できます。


以降はディスクトップオーディオ(?)の巻きへ!2009.3.29