Nさんからいただきました。2005.9.12

DACは、これまでDAC8D、DAC1704S-N、PCM1794D-Nを製作しました。
新作DAC8D SUPERでは
  1 PCM63P(K)の8パラ差動がどのような音なのか

  2 マザーボード採用によりプラグイン式のユニークな実装でオール基板によるスッキリした
   DACが完成する。
  3 A1〜A6基板がそのまま使え、既製作のフォノイコ、プリアンプなどと一貫した音質が期待
  できる。
など興味があったので製作することにしました。
製作日数は、チップタンタルコンの100個程±極性を間違って取り付けてしまい半日ほどロスしましたがA1〜A6基板をプリ用に製作していたので以外と早く4日程で完成しました。
CRは、取りあえずフィルムコン、金属皮膜抵抗など安価なものを使い順次交換しながら音が変化する様子を確認することにしました。
ケースは、タカチ製で天板(鉄板)に放熱孔がありOSタイプより価格が安いSL70-37-23SSを採用しています。左側面にパンチメタルで通気口をあけ放熱効果を上げるにしています。
アナログ用の電源ICを高音質化のためLT1085,1033に交換、補助基板を付けて電圧可変できるようにしています。
製作費は、筐体込みで7万円強となりましたが内容を考慮すれば決して高くはないと思います。
このDACは、これまでの物よりもさらに作る楽しさを満喫することができました。
 
音質は、PCM63P(K)の8パラは素直な感じで、LPFに使用しているA1〜A6基板の特徴が良く出て
いるようです。PCM1794D-Nに割と近い感じでしょうか
 
デジタル入力が1系統なので1〜2系統増やすことができればさらに実用的かと思います。
 

とのことです。いやいや製作ペース早すぎです。でも、配布版はジャンパー線もないのでとてもスッキリした感じでしあがりましたね。







(追記:2006.1.22 修正2006.1.23)

DAC8D-SUPERのDAI(TypeB)にリ・クロック基板を付加しました。
取付け方法ですが
[R-ch]
BCK→IC5(DAI基板)の14番の足を浮かして基板側〜CN2-5(リ・クロック基板)に接続、IC側はCN2-6に接続
WCK→IC5の13番を基板側〜CN2-7、IC側はCN2-8に接続
DOR→IC5の12番を基板側〜CN2-9、IC側はIC4の3番を浮かしてIC側とパラにしCN2-10に接続
[L-ch]
BCK→IC5の18番の足を浮かして基板側〜CN1-5に接続、IC側はCN1-6に接続
WCK→IC5の17番を基板側〜CN1-7、IC側はCN1-8に接続
DOL→IC5の16番を基板側〜CN1-9、IC側はIC4の5番を浮かしてIC側とパラにしCN1-10に接続
電源とアースを接続して取り付け完了です。(所要時間は2時間程度)
水晶発信器には、サトー電気扱いの超小型クロック用水晶発振器(40.00MHz 630円)を使っています。


とのことです。それにしても早いのと手際がいいですね。脱帽です。


R.さんからいただきました。 2005.9.24

A6基板を使用してミニヘッドホンアンプを製作したので投稿します。
デスクサイド用とデモンストレーション用のおでかけHPAとして使用予定です。
ヘッドホンアンプ基板を使用したアンプには負けますが、かなり良い音にできました。
終段の石にはMOS-FETを使用して、定電圧電源には市販のキットを使用しています。

最初、組んだときにはひどい音質だったんですが、以下の2点の改良で、まともな音質になりました。
・定電圧の出力コンを写真の100uFから680uFに変更
・写真のA6基板出力のエミッタ抵抗を12オームから1オームの金属箔抵抗に変更

以上でヘッドホンアンプ基板を使用したアンプに非常に近い音質に変化しました。

とのことです。実は私もA6でヘッドホンアンプを試みましたが、見事に失敗してしまいました(波形が歪む・・・)








Nさんからいただきました。2005.10.14

ディスクリート電源を1台製作したので現用のA6HPA(スピーカー用)の電源部に使い実験することにしました。

アンプ部(ケース上部)


アンプの構成は、終段にトランジスタを使いエミッタ抵抗を無誘導タイプの0.4ΩとしNF回路のNPコンデンサを省略しています。
元の電源は、トロイダルトランス(AC22V×2、120VA)とセラファイン15,000μF×4を出力段に使い、前段はOIトランス(16V×2、16VA)とLT1085、1033(低雑音電源IC)による定電圧電源で構成しています。

元の電源部(ケース下部)


ディスクリート電源は、パーツ移動と一部省略することによりギリギリ収りました。
電圧調整用VRを省略、R13=12KΩ、R15=1.2KΩで27Vに設定しています。
(VRを省略した方が音質上有利で±間の電圧差も実測値0.5V以下に収っています)
電解コンデンサーは、入力側をセラファイン15,000μF×2+3,300μF( MUSE)×2、出力側を3,300μF( MUSE)×2としています。制御用OPアンプには入力電圧33Vに耐えるようNJM07Cを使いました。基板製作は簡単ですが放熱板をDAC8D-SUPERの余りものに3mmのタップを切って基板に取り付けたためやや手間取りました。
スペースの関係から前段のOIトランス(16V×2、16VA)を省略し前段定電圧電源はトロイダルトランスにパラ接続しています。

ディスクリート電源


音質ですが元の電源でもかなり透明度の高いものでしたがディスクリート電源にしたことで一段とクリヤーになりボーカルでの息づかいまでよりはっきり聴き取れるようになり低域の伸びも良くなりました。
他にパワーアンプ基板(電圧増幅基板)によるTWIN−MONO式FETパワーアンプを製作しています。これはできる限りTr、CRを省略し必要最小限のパーツで構成したものです。

TWIN−MONO式PA


こちらは強力電源で全域にわたって分厚い音が特徴ですがディスクリート電源アンプの方が低域方向の伸び、透明度ともに優っているようで好みに合っています。期待以上の性能評価が得られたので次はTWIN−MONO構成ディスクリート電源アンプの製作を検討しています。


とのことです。Nさんの家にはいったいいくつの自作機器があるのでしょう?それだけ置ける環境が羨ましいです。

<追加>2005.11.5


上の写真のTWIN−MONO式FETパワーアンプにもディスクリート電源を搭載しました。
ディスクリート電源を取り付けるスペースを確保するために電解コンを8個→4個に減らしアンプ基板の上部に2段構成となるようにしました。

ディスクリート電源のOPアンプには耐電圧の高いOPA604を使っています。
DC電圧は入力側が±34V、出力側を±27Vにしたところ放熱器がやや熱くなるので熱損失を減らす意味で±29Vと高い目に設定しました。
 
電源変更による音質の変化ですがA6HPAと同様静かな感じになり全域に亘ってクッキリとしています。
 
ディスクリート電源をパワーアンプに使った場合、電源オンから15分程度は低域でやや甘さがあるような気がします。 気の精かもしれませんが、、、、、、、

東京大田区のKさんからいただきました。2005.10.16

かなり出遅れましたが、HPAが完成しましたので報告させていただきます。

リビングのAVアンプでヘッドホン使うと音が悪いと嫁がボヤいていたので、点数稼ぎのため嫁用に作りました。 ^^;)

本来であれば、いつものように背面に電源スイッチ&センターLEDにするところですが、嫁が使うということで、勝手を考えスイッチを前面に持ってきました。そのため、今までの面構と感じが変わり、自分的には非常に違和感があります。

部品構成は、HPA基板上の抵抗にプレート抵抗を使ったくらいで、それ以外はトランジスタを含め、一般的な部品を使いましたが、出てきた音は持て余す程の高音質で、これでオーディオ用の高音質と言われてる石を使ったら、どんなことになるのだろうと考えてしまいました。押し出し感、パワー感、キレの良さに圧倒されました。

ヘッドホンアンプなのにDACと同じ大きさのケース、伊達に大きいだけじゃないです。 ^^;)

とのことです。いやいや奥様想いですね。ヘッドホン端子が綺麗にパネル前面とツライチになっていますがどういった取り付けになっているのでしょうか?

フロントパネルにタップを立て、ヘッドホンジャックを直にねじ込み、パネルの反対側からナットを締めこんで固定してます。
本当は電源スイッチも同じように取り付けようと思いましたが、ねじのピッチが合わず断念しました。


という回答もいただきました。手間をかけた分、綺麗に仕上がるということですね。






神奈川県のMさんからいただきました。2005.10.16

お蔭様で何とか音が出るようになりましたので、お礼を兼ねて写真を投稿いたします。
まだケースは工作中で、バラック状態です。電源はATXの電源の中身を抜いたもので、ACコネクタ、スイッチ、フィルタだけを残してそのまま使っています。

DAC8D SUPERの本体は、足をつけただけ、一部、フィルターコンデンサも未実装です。DAIはType-Aを作成しました。近々にDigikeyから部品を取り寄せてType−Bにしようと予定していますが、これ自体はマニュアルどおりです。
DAC基板も然り、特に手を加えずにマニュアルどおりです。

アナログ基板はType-A と Type-C を作成しました。Type-AではオペアンプにAD−797を使って見ましたが、案外に音が良くて嬉しくなりました。
次に、Type−CとオペアンプA6を作成しました。A6は2SC1775A,2SA876A、出力段は2SD756、2SB716で作成しました。良い音でなったのですが、AD−797のType−Aに比較しても違いはさほどありませんでした。部品はススムの抵抗、マイカコンデンサを入手して作成しました。

プリアンプが金田式(#168)モドキなので、金田式のオペアンプ(All−FETプリメインのプリ部)をベースに、位相補正回路を外したものを作成し、Type-Cと組み合わせたところ、とてもすっきりした音が出て、気に入って使っています。

おまけですが、TOSLINKの切り替え器(上・白いケース)を作り、プリアンプ(下・透明ケース)と同じケース(と言ってもダイソーのCDケースですが)に入れて見ました。非常に雑な作りで、セレクタースイッチに電源切ポジションを付けて、電源スイッチを兼ねるという代物ですが、調子よく動いています。

DACを作ったのは今回が初めてで、どんな音がするのかとても楽しみにしていました。今のところ未完ですが、CDやDATには思いのほか色々な音が入っていてビックリしています。本当にヒロさんのおかげで今まで気がつかなかったことが判るようになり、本当に感謝しております。

ありがとうございます。また、今後とも面白い企画を期待しています。

構成:
DAT:Sony TC−D100 他
CDプレーヤー:年代物のCD/LDプレーヤー
プリアンプ 金田式#168モドキ
パワーアンプ:窪田式MOS−FET 0dBモドキ AB級(バイアス:
500mA)
スピーカー Bose 501X

他に、Digital BSチューナーで333chや777chを良く聞いています。


とのことです。いや〜最初のDACがDAC8D-SUPERとはチョット驚きです。しかし#168は人気がありますね。私も一度チャレンジしてみようかな?






 


R.さんからいただきました。2005.11.5
本番用HPAの写真を投稿します。
回路の定数は添付のようになっています。
マニュアルと部品の番号が異なるのは、追加してたり削除している部品があるためです。
終段に使用するトランジスタは、30Wクラスの中容量のものが適当で私はA1006/C2336を使用しています。
大容量のパワーアンプ用の石を使用する場合にはベースの抵抗を1/3くらいにするか、帰還抵抗を大きくするかしないと周波数にピークが
出そうです。









東京都大田区のKさんからいただきました。2005.11.6

お気楽HPAが完成しましたのでご報告いたします。

LM3886アンプと同じく、今回もタカチの小型アルミケースに強引に組み込みました。
仮組みでは結構余裕に組めるかな?なんて思っていましたが、いざ作業を始めたらVRが入らない..
インレットが当たる..スペーサーが乗らない..など苦労の連続で作業難航。
レイアウトをあれこれ試行錯誤し、何とか写真の状態で丸め込む事ができました。
本当はVRは右に置きたかった、入力ラインは電源ラインと交差させたくなかったなど、不本意な点が多々あるのですが、出てきた音を聴いたらそんな事はどうでもよくなってしまいました。 ^^;)

ディスクリートHPAは、完成当初から当たりの柔らかい繊細な感じでしたが、お気楽HPAは出だしからかなりガツガツする非常に元気な音に感じます。
何となく音場が平面的な感じがしますが、お気楽HPAのほうが一発聴きの印象が良く、万人受けしそうな感じがします。

お気楽ということで、極力手持ちの部品を使い出費を控えて作ったのですが、VRが載らず小型のものを探したら、こいつが1個2000円位して焦りました。
結果的にかなり散布してしまいました。

OPAは、OPA2604APです。
4580DDを使ったら、50mV程DC漏れがあったので、OPA2604APに交換したところ、DC漏れはかなりのレベルまで下がりました。
下駄がどこかに転がっているはずなので、見つけ次第シングルOPA2発で聴いてみたいと思います。


とのことです。あいかわらず綺麗な仕上げですね。VRは2000円と高価ですが使いやすそうなサイズです。
3つケースが見えるのはLM3886アンプともう一つは何でしょう?

LM3886アンプの電源です。
それと何点か追記させていただきます。使用のトランジスタは、2SA992 2SC1845です。
タイミングがよい事にBBSに書き込みがあったので、ヒロさんの回答を参考に、R1,6,11,16を15kΩにしてアイドル電流を下げてます。
保護抵抗は47Ωですが、VR位置9時位(50kΩ使用)でかなりの音量なので、保護抵抗はもう少し大きい値にしたほうがよかったかもしれません。
入力のカップリングコンは日通工のフィルムコンです。(0.47μF)
他に松下、シヅキと試してみましたが、日通工がしっくりしたのでこれに決めました。
秋葉原の鈴商に0.47μFのフィルムコンがいっぱいあります。
値段が安く色々選べて面白です。

VR位置9時位でかなりの音量ということであれば、保護抵抗はそのままでゲインを下げた方がよいかもしれませんね。




デュアル-シングル変換下駄が出てきましたので、
OPA2604APをOPA134PA * 2に交換してみました。
OPA2604APと比較すると音が繊細な感じになり、こっちのほうが好みでした。

この様に簡単にオペアンプを交換して音の変化が楽しめるのが、お気楽HPAの良いところですね。

作業ついでにR9,R18を手持ちの5.6kΩに交換してゲインを下げ、VRつまみも使いやすい細身のタイプに交換しました。

これを最終型とすることにします。




NKDさんからいただきました。2005.11.17

お気楽でなくなりかけた・・・HPAです。
おかげさまで無事に完成しました。
ケースは再々利用なので、少々ボロいです。
ゲインは8.5倍 R1-6-11-16は15K R10-20は18K です。
ボリウムはRK27-10Kのステップなし(少し安い)にしてみました。
入力部のフィルムコンは色々試したのですが、耳が電解に慣れているのか良いフィルムが見つけられませんでした。
OPA2134で抑えるつもりでしたが、妙にハマってしまいOPA627投入となってしまいました。(AD827はペケ)
ディスクリHPAとは一味二味と違った良い音ですね。


とのことです。627まで投入するとは、ほんとに全然お気楽な構成じゃないですね(笑)。
OPA2134はあまり良くなかったのでしょうか?





Masatakaさんからいただきました 
2005.11.23
お気楽HPAがようやく完成しましたので、投稿いたします。(写真上段)
力技を使って、タカチのHENケースに組み込みました。
電源基板Bを切断して、繋ぎ合わせています(汗) これでミニデテント、クリフのヘッドホンジャックが使えて、かつトランス内蔵可能になりました。

オペアンプは色々試したのですが、最終的に、AD8066ARに落ち着きました。電圧も正負12Vに変更しています。
ゲイン4倍、保護抵抗22Ω、アイドリング電流はやや多めにしました。
あと、基板裏面に、チップフィルムコンや、OSコンを付けています。

音質は、ハイスピード、高解像度、フラットって感じで、モニター用に使いたい私としては、とても満足してます。

ちなみに、2台積んである、下の段は、PC Watchの「大人の休日“CARDamp MK-IIを単独作動させる!!”」を参考にして組み込んだ、小型アンプです。初代NOSDACと組み合わせて使ってますが、なかなかのバランスで聴かせてくれます。

よく見ると、写真の2台の色が違って見えると思います。
実は、ケース加工中に誤ってフロントパネルにキズを付けてしまったので、穴位置が上下対象なのを利用して、裏面を表に向けてます。
色が、微妙に違うというのもなんなので、下段のアンプも近々フロントパネルは裏面にする予定です。

突っ込みどころが色々ありそうですが、参考にしていただければ幸いです。

とのことです。2台のデザインの統一がいいですね。





YASUさんからいただきました。2005.11.24

お気楽ヘッドホンアンプです。
最初の基板は友人宅へ遊びに行っており、今日届いた基板で自分のものを再製作し取り付けました。

皆さんの作品例を見ると電源もしっかり作られていますが、お気楽ということで24Vアダプターを使用し正負12Vにしております。
相当、音も違うのでしょうね?
作っていつも感じるのは、配線処理が下手で綺麗に配線出来ないかと。

部品も、ご覧のように安物ばかり使用してますし、ボリューム・スイッチ等は手持ち品の利用です。
ただ、ケースはタカチの新製品HIT13-5-13を使ってみましたが、値段の割にはパネルが貧弱です。やはり、ケースはHENシリーズが良いですね。

現在、OPA2134Aでエージング中。
明日は、AD8065ARに交換してみようかな。
オペアンプ廻りの部品は、シングル→デュアル変換基板を挿すと邪魔になるので、基板裏に取り付けてあります。
変換基板の登場があるかどうか・・・。

最近は、大物を作る気力が無く小物ばかりでしたが、このお気楽が気に入ってしまい、ヘッドホンアンプSLIMを注文してしまった。
完成したら、また投稿しますね。


とのことです。次回作の投稿お待ちしております。







 
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