Renew MOSFET MUTEの巻き。 2014.7.27

先日に”ミニシリーズの巻き?”で2枚1組の基板をリリースしたときに、同じ基板ではなく、片方はMUTE基板の方が
つかいやすいのでは?というご意見もいただきました。たしかに、アンプなどを組む場合は電源基板とMUTE基板の
組み合わせは便利かもしれません。ただ、その組み合わせが常に有効かどうかは悩ましいところです。
 すくなくとも、基板サイズをあわせたMUTE回路があれば、基板の2枚重ねもできるので便利そうです。
ということで、以前にリリースしたMUTE基板のリニューアル版になりますが、すこし考えてみましょう。
ちなみに前回の検討記はこちら→MOSFETリレーを調べてみる!の巻き

要は高電圧大電流のMOSFET

以前の検討では東芝のTK130F(60V,130A)を使いましたが、この素子はすでにディスコンになっています。
そこで、代わりになりそうなものを探してみました。
同じような形状の組織はいくつも見つかりました。たとえば、IRF1018などです。

IRF1018の外観イメージ


電流値は79AとTK130の130Aに比べると小さいですが、それでも79Aあれば十分でしょう。ON抵抗も10mΩ以下なので十分小さい値です。

さらに要の部品に光起電力型のフォトカプラが必要です。
これはさほど選択肢がありませんが、まだTLP190があるようなので、前作と同じくこれを使えばいいでしょう。

TLP190の外観とピンコネクション

今回は
基板の端子出力は半田付けに加えて、ネジ式の端子もあると接続がし易いのでヒロスギ計器の
端子台をつかおうかとおもいます。

金メッキの端子台です。


こんな感じで描いてみました。 2014.8.3

回路的には前作と同じですが、金メッキ端子台をとりつけられるようにしたのと、
サイズをミニシリーズと合わせています。もう半分側にはリレー式のMUTE回路を搭載しました。


こんな感じで描いてみました。

とりあえず試作してみましょう!

基板ができあがりました。 2014.8.15

金メッキ部分の多い基板となりました。そろそろ金メッキの面積が多すぎる場合は、追加料金が必要になりそうな予感です。

基板ができあがりました。

早速組み立てました。 2014.8.20


MOS-FETを用いたRenew MOSFET-MUTE-Aです。


リレーを用いたMUTE基板です。

動作確認!

どちらも問題なく動作しました。基本は前作と回路図は同じで基板サイズを変更しただけですからね。

音は?
デスクトップのスピーカに接続して音を確認してみました。
MUTE基板を端子を短絡してFETを通さない状態との比較を何度もしましたが、違いは全然わかりません(笑)。
もともとMOSFETのON抵抗が極めて低いので、下手に端子接続するほうが抵抗が高いかもしれませんね。

動作の確認の様子です。

(つづく)