ちょっとTea Time!? BD34301 vs BD34302 2024.11.6
#いやあ〜、今日はずっとアメリカ大統領選挙の話題ばっかりだったなあ〜。
ROHMの新しいDAC
さて、ROHMから新しいDACであるBD34302が出ているとの情報を頂きました。
すでに、商社からも購入することができるようです。で、早速値段をみてみました。
相変わらず高いなあ〜。
BD34302は@10538円(消費税別)です。高いなあ〜。案外評価キットがコスパがよかったりするかもしれません。
ちなみにBD34301は@9300円です。
まあ、最近の物価上昇もありますし値段が上がるのはしかたないところでしょう。
でも、最新のとなると、どのくらい性能が変わったかも興味のあるところです。
それに、以前にROHMのDACを使いました。BD34301とBD34352ですが、
どちらもピンコンパチであり、さらにソフトウエアでチップIDを調べることもできるので、
共通の基板が使用でき、またソフトも1つで済ませることができます。
BD34301とBD34302の比較
メーカサイトで2つのチップを比較することができます。
引用: parametricsearch
スペック的に大きく違う箇所はBD34302では1536kHzのサンプリング周波数にまで対応しているということでしょうか。
あとは、最低動作温度が-40℃までとより低くなっています。しかし、これについては関西にいる限りはあまりメリットが
なさそうです。でも、動作温度が拡張されたということは、製造プロセスがすこし変わったのかな?
動作電圧は同じなのは、いいかもです。
ちなみに、データシートもULしておきました。
bd34301ekv-j.pdf
bd34302ekv-j.pdf
ダブルデータ転送って?
BD34302のデータシートをみると最初の頁に特長が記載されています。
サンプリング周波数1536kHzにはなにやらノートがついています。
それにはダブルデータ転送時ってあります。
これなんだろう?
データシートをみてみると、ダブルデータ転送というのは2つの入力端子を同時につかうようです。
すなわちDIN1,DIN2の両方のピンに同時にデータを加えます。1536kHzでつかわない場合はDIN1のみ使って
DIN2はオープンにしなくてはいけないようです(LOWレベルとかではダメなのかな?)
しかし、ダブルデータ転送ができるようなDAIなんてあるのかな?よくRaspberry
Pi5とかつかえばできるのかな?
ダブルデータ転送が出来なければ、このDACを活かすことはできない感じです。
ひょとしてBD34301とBD34302はピンが非コンパチ?
BD34302を1536kHzで使うためにはダブルデータ転送が必要ですが、
当然のことながらBD34301にはそのような機能もハードもありません。
となると、BD34301とBD34302ってピンは非コンパチかもしれません。
結構、これは問題だなあ〜。
ピン配置比較
BD34301とBD34302のピンを比較してみました。1つを除いてまったく同じです。
ちがうのはPin16で、BD34301がTEST3になっていますが、BD34302ではここがDIN2になっています。
通常TEST端子はオープンで使うことになっているので、従前の基板でもつかえそうです。
Pin16は端ピンですから、線を引き出すことはさほど難しくはないでしょう。
BD34301 | BD34302 |
黄色矢印部分から線を引き出せないことはないですが---
しかし、引き出したところでダブルデータ転送ができるソースがなければ意味がありません。
ダブルデータ転送がつかえなければBD34302は768kHzまでしか使えません。
そうなると、スペック的にはBD34301となにも変わりません。
それなら、安価なBD34301の方を選択するだろうなあ〜。
とりあえず
BD34301とBD34302を比較してみましたが、BD34302を活かすにはダブルデータ転送が
必要なようです。でも、これができるソースを知らないので、とりあえずいまのところは
放置かなあ〜。
ひょっとしてディジタルフィルターの設定等で機能が増えているかもしれないけど、
そのくらいだったらBD34301でいいかな〜。
(おしまい?)