ちょっとTea Time!?　２桁LEDのソフトの改造をしてみる。　2020.5.8

２桁のLED基板はDACや電子ボリューム関係の表示につかう機会が多いです。というのも、LCDでの表示もいいですが、
なんとなく無機質に感じることもあり、ちょっとレトロなLEDがいいな〜と思うことが多々あります。それならば
ニキシー管みたいなものをつかえば、もっとレトロ感がでるのですが、ちょっとそこまで哀愁を感じる歳ではないかな〜（嘘。
一応、最初に買った電卓は液晶でした。兄はニキシー管でしたので、単三電池が鬼のように早く消耗するので、ACアダプターが必須でした。


2桁のLED表示基板です。

まあ、ニキシー管の話はさておき、この基板で使えるLEDは２桁のものですが、ソフトはアノードコモン専用にしています。
べつにカソードコモン専用のどちらでもよかったのですが、気分的にICピンの出力は、流れ出しよりも、流し込みのほうが
電流が多くとれそうなのでアノードコモン専用にしました。


この基板に使うLEDはアノードコモン専用です。

そういった中で、手元に少し前ですがいただきものの２桁のLEDがあります。これの素性を調べてみると、どうやらカソードコモンのようです。
手元に折角あるし、新たに買うのも勿体ないのでこれを使ってみることにしました。

頂き物のカソードコモンの２桁LEDです。

カソードコモンへの対応
　アノードコモン用になっている基板をカソードコモン用への改造は簡単です。アノードコモンではコモンがVCCに接続
されていますが、それをカソードコモン用にGNDに接続するだけです。
　そして、表示のソフトも表示パターンを反転させるだけでよいので、エディタで一括変換をしてやればカソードコモン用
になります。


コモンの接続となっているパターンを一箇所切断です。


コモンの接続先をGNDにジャンパーして、基板の改造は完了です。

芸がないな〜
　カソードコモンのLED用の表示ユニットについて、簡単なハードとソフトの改造で済みましたが、
なんとなく芸がないです。用意するLEDにあわせて、ハードの改造はいたしかたないとしても、
ソフトはなんとか共通化したいものです。そうでないと、いちいちPICに書き込むプログラムを選ばなければ
なりません。

ちょっと頭の体操
　頭の体操というほどでもないですが、アノードコモンとカソードコモンの回路の違いを判定できないかを
考えてみます。アノードコモンはLEDがVCCにつながっていますし、カソードコモンはGNDにつながっています。
であれば、PICのI./O端子の電圧はフロート状態では異なるはずです。
　で、実際に計ってみると、アノードコモンでは3.72Vで、カソードコモンは0.49Vでした。
ということであれば、これを利用すればどちらのLEDをつかっているかが判別できます。


アノードコモンとカソードコモンでのPIC端子（フロート時）の電圧の差

そのため、プログラムの構成は下記のように行います。

�@電源起動後に、PICの端子をアナログ入力端子に設定し、入力電圧をAD計測。
�A入力電圧がVcc/2以上だったらアノードコモン、それ未満だったらカソードコモンと判定。
�BAD計測端子を出力ポートに変更
�B判定にしたがって、以降シリアルデータの受信と表示を行う。

という流れのプログラムにしました。

動くかな？

実際に書き込んだPICをアノードコモンとカソードコモンのLEDを搭載した２つの基板に乗せてみましたが、
問題なくどちらも同じPICで動作しました。

アノードコモンLEDです（高輝度タイプなので電流制限抵抗は1kΩです）。
一般的な赤色です。


カソードコモンLEDです（通常タイプ？なので電流制限抵抗は510Ωです）。
やさしい緑色です。

これで基板の改造だけで、PICは同じプログラムがつかえそうです。
ちょっと頭の体操でした。まだまだ巣篭もりで回転が鈍いですが・・・・

(補足）カソードのKとCの違い

LEDのカソードですがKとCのなんで呼び名が２通りあるのかな？と思って調べたら、
ドイツ語（Kathod)と英語（Cathod）の違いのようです。そうなんだ〜。


もう１種類ありました。　2020.5.12

こちらは特価品ですが自分で買ったものです（笑。
ちょっと足が酸化しているようなので、特価品になったのでしょう。
いっぱい並べてWOLD　CLOCKでもつくるかな〜。
調べるとカソードコモンでしたが、こちらも無事動きました。


これは自費で買いました(笑。


特価品だけあって、足はすこし酸化しています。でも、このくらいなら問題なしです。


問題なく点灯できました。信号をGNDに落としているのでゼロ表示です。

これからのリリースは　2020.5.13

これからリリースする２桁LEDの制御用PICはv2としてアノードコモン、カソードコモンの両用にしていきましょう。
また、ここで出てきたカソードコモンのLEDについはてオプションとして準備しましょう（無料で。ただし在庫限りです）。


これからのリリースはv2です。

（おしまい）