リニューアルアンプその2(後編) 2008.8.4

(前編はこちら)

前編が長くなってきたので、後編に分割しました。
そういえば、A7とA10アンプの比較をしたような、してないような・・・
あ、結果は忘れてしまいました(笑)。
また、比べる機会もあるでしょう。

さて、今日は月曜日ということもあり、ちょっと早く帰ってきたのでHPA基板も試聴してみましょう。
ということで、2枚目を作成。
部品で特徴的なものはありませんが、入力のコンデンサは秋葉の日米で買った2.2uFをつかっています。
たしか3個105円(@30円)だったので10個くらい買ったのですが、店をでようとしたときに
箱の中に100個で1500円くらいで売っていて、そっちにしたらよかったと後悔した覚えがあります。
次にいってあったら確保しておきましょう。
トランジスタは2SC1815/A1015、出力段はIRF540/9540です。

2枚目を作成して写真をパチリ。位相補償用のコンデンサ(オレンジ)は100pFをつかいました。
じっくり眺めて1個トランジスタの向きが間違っているのに気がつきました。
なんか集中力が欠けているな〜

2枚目を作成。

試聴のために電源を接続しますが、HPAは定電圧電源と同じサイズなのでそのまま重ねてつかいます。
「重ねるの好きですね」といわれそうですが、重ねられるようにしておけば、色々と便利です。
とくにケースに収めるときは、小さいケース(でも高さは必要)でも利用可能ですからね。
調整はオフセットとバイアス電流ですが、バイアス電流は20mA程度に設定しました。
最初に80mAと多めに設定したら、放熱板が結構あたたかくなったので減らしました。
この電流値なら、放熱板の温度上昇はほとんどありません。

さて、アンプを鳴らすためには入力が必要ですのでプリを引っ張り出してきて接続します。
こういったときにしかなかなか出番のない電子ボリュームプリです。


プリを介してヘッドホンアンプを接続。

試聴につかったCDはPOULENCの合唱曲。The Sixteenという合唱団ですが、名前の通り16名なんでしょうか?
でも、そうだとしたら曲によっては6声に分かれてダブルコーラスもあるので、ほとんど1人/パート です。


試聴!
いつもは横着してミニコンのヘッドホン端子で聞くことが多いのですが、久しぶりにHPA専用アンプでのヒアリングになります。
最初に音を出してビックリ。「え、全然ちがうやん」。大きな音を出しても、全然うるさくないし、音の透明度がまるで違います。
でも、よく考えるとミニコンのヘッドホン出力って、たぶんパワーアンプの出力に抵抗をつないで出しているとおもわれるので、
ヘッドホンの駆動のダンピングファクターが全然ちがってきます。とくに、今回のHPAでは保護抵抗もなんにもなしでつないで
いるので、駆動力は十分です。

ちなみに、発振器につないでアンプ単体とヘッドホンをつないだ場合とで、出力電圧を見比べてみました。
ヘッドホンをつないでも、出力波形はびくりともしません。まあ、当たり前といえば当たり前です。

アンプ単体(上:入力、下:出力)           ヘッドホン接続(上:入力、下:出力)

でも久しぶりに音楽を聴くような気もしますが、POULENCはなかなかいいです。
といっても、好き嫌いはありそうです。

(つづく)