お手軽シリーズ1.5の巻き
DAC1242-1.5
多パラFN1242Aは実現するか?の巻き ではFN1242Aを32個もつかったDACを作ったものだから、
その反動でものすごくシンプルなDACをつくってみたくて、描いたのがこれです。
FN1242Aが1個だけのシンプルDAC。電源回路込みです。
ちょうどメインディッシュでお腹一杯になったので、デザートで締めくくりという感じでしょうか。
とにかく、部品点数を少なくするために、出力もオペアンプを使用します。ただし、サーボ回路が
ないとオフセットが出やすいので、DUALのオペアンプをつかって1回路はサーボ用にしています。
組みたての新兵器?
もらいものですが、ナイフ状の先の半田コテをつかってみました。SSOPの半田づけには便利とのことです。
というのも半田が接触する面積が大きいので、表面張力が大きくSSOPのリードに残った半田をコテ側に
引き寄せる力が大きいのでブリッジがしにくい利点があります。といいつつ、慣れないとうまくコテがリードに
対して平行にあたらないので、ちょっと最初は苦戦しました。でも、このタイプのコテも1つあると便利です。
ナイフ状のコテ先。SSOPの半田付けに便利です。
あっという間に組み立て完了!
部品点数も少ないので、あっという間に完了です。平滑コンデンサは大容量のものをつかいたかったのですが、
手持ちの関係で1000uFのものを使用しました。ここには4700uFくらい欲しいところです。
まあ、1000uFでも問題ありませんが・・・・
まずは動作確認しておきましょう。
無事動作しました。といっても、あまり間違える要素が無いほどシンプルなものです。
でも、油断大敵かな・・・・
動作確認を終えてDAC1242−1.5
DAC1794-1.5
もう1つのお手軽DACはPCM1794をつかったものです。いつもはPCM1794をモノラルモードでつかいますが、
今回はステレオモードでつかっています。そのため、使用するPCM1794も1個で済みます。
DAC1242-1.5との違いはDACとその後のアナログ回路だけです。こちらはIV回路が4回路必要なので、
DUALのオペアンプを2個つかって、差動合成についてはこちらもDUALのオペアンプをつかって1つで
ステレオ分の差動合成をしています。
DAC1242-1.5と見かけはほとんどかわりません。
こちらも組み立てはチョイチョイとあっという間に完成です。
動作確認をしておきますが、こちらも問題なしです。
動作確認の様子。
動作確認の為にインパルス信号をいれてみました。
出力信号
1000uFのコンデンサでは容量少ないかな?
こちらも平滑コンデンサは1000uFをつかいましたが、どの程度のリップルが乗っているか測定しておきましょう。
1つ目はCT付きをトランスを接続した場合ですが、リップルは500mV程度です(リップル周波数は120Hz)。
2つは、単1出力のトランスをつかった場合(半波整流)ですが、こちらは約1.3V程度のリップルがありました
(リップル周波数は60Hz)。トランスの電圧が高ければ、電圧レギュレータでこれらのリップルは−60dB程度に
圧縮されるので、とくに問題にはなりませんが、気分的にはもう少し容量の大きなコンデンサをつかった方が
よいかもしれません。
完成写真をパチリ!
DAC1242−1.5の全景
DAC1794−1.5の全景
たまには、こんな簡単なDACもいいものです。