思い出したように・・・ FFDAC8741は完成するか? の巻き 2011.9.23
FFDAC1795の試作をしたときに、その勢いでWM8741をパラでつかったFFDAC8741を作ったのを
思い出しました。忘れてしまった理由は、FFDAC1795のソフト製作が開発した時点で、ちょっとお腹いっぱい
になったので、ちょっと製作を始めるのきっかけを失ってずるずる、そして忘れてしまいました。
でも、折角手元にあるのと、他で検討していつMOSFET-MUTEやジッタクリーナの基板はしばらく
できあがらないこともあり、この3連休でちょっと製作にかかってみたくなりました。
だいぶ前につくったFFDAC8741基板。忘れてたな-
間違いはいくつか・・・
この基板はFFDAC1795をベースにしてDAC部とアナログ部を主体に変更したものですが、
うっかりPICを5V動作とさせていまっていました。PICが5VだとWM8741のコントロール信号が5V
になります。WM8741のディジタル部は3.3V仕様なので、電圧オーバーです。その点、PCM1795は
ディジタル電源は3.3Vですが5V入力許容の仕様になっているのでよかったのですが、
WM8741の仕様にはどこにも5V許容の文字はありません。ここは、安全に3.3V仕様に変更したほうが
よさそうです。
ということで、一箇所パターンを切って、ジャンパーを1箇所飛ばしました。
PICに5Vを供給しているラインをまずは切断。
ディジタルの5Vラインに3.3Vが加わるようにジャンパーを飛ばしました。
ディジタル電源が3.3Vになったので、液晶表示への電源(5V)はジャンパーで
飛ばしています。写真の黄色い線がジャンパー。
アナログ部にも間違いが・・・・
2箇所の間違いを発見です。1つ目はアナログ回路のDCサーボのオペアンプの正入力端子
がGNDに落ちていませんでした。ということで、最寄のGNDパターンからジャンパーを飛ばしました。
DCサーボのオペアンプの正入力端子が未接続でした。
2つめはWM8741をモノラルモードでつかった場合は、WM8741の出力の正負
が左右で反転するのを忘れてました。ということで、途中のジャンパー部の配線
をクロスで接続しました。
アナログ部の正負反転のためのジャンパー
修正はこんなものかな?ほかにも出てくるかもしれないけど、まずはこれで動作確認していきましょう。
完成!
お決まりのお出かけ用の写真をパチリ!
FFDAC8741が完成しました。
動作確認!
電源をつなぐことはもちろん必要ですが、さらにソフトを組む必要があります。
いきなりフルバージョンのソフトを組んでも、動かないときにソフトが悪いのか、
ハードが悪いのかの区別がつかなくなりますから、まずは最小限のソフトだけにして
動作の確認です。
動作確認の様子。電源基板搭載しているのでトランスを接続するだけです。
まずは波形がでることを確認しました。問題なく動いているようです。
動作は確認!
どんなソフトにしようかな????
FFDAC1795をベースにしようかとおもいましたが、機能もすこし異なるので、
かなりの部分を変える必要がでてきそうです。せっかくなので、少し雰囲気をかえるかな?
まあ、のんびり取り組みましょう。ソフトだけなら、お出かけの時にでも作れそうです。
WM8741の特徴は 2011.9.24
なんといっても5種類(PCMモード)も変更できるディジタルフィルターの応答モードがあるという
ことでしょう。これについては、 ちょっとWM8741を試してみる、の巻き とか Renew DAC8741 v2を製作する!の巻き
にも書いています。
もうひとつの特徴はディジタルボリュームのきめ細かさです。他のDACでは128あるいは256分割なので0.5dBあるいは1dB
ステップですが、WM8741では1024分割の0.125dBステップになっています。0.125dBといえばほぼ1%の音量差なので、
これはまず人間の耳ではわからないでしょう。おそらく1dB(10%)程度変わってもわからないとおもいます。
(つづく・・・かな?)