Ksさん宅でのオフミその2 2005.7.2

すでにksさんのblogにてオフミの様子は公開されているのですが、ここは私の視点から今回のオフミについて報告です。

梅雨の最中の休日、車も多く我が家からksさん別宅までは15kmくらいですが、1時間弱かかってしまいました。
少し早めに到着する予定が、ちょうど昼1時にたどり着きました。でも、私が1番乗りで、Aさんがその後到着。
龍一さんは道に迷われて、しばらくしてから到着されました(帰りは迷われませんでしたか?)。

今回のオフミのメンバーはksさん、Aさん、龍一さん、ヒロの4名です。一応みなさん40代ですが、来年はちょっと変わる人も出そうです。
この年代の人って、第一次オーディオブームのときに学生だったひとなんですよね・・・・・・・
ちょっと私とは世代ギャップもありますが・・・・
KS「これ、吉田みなこのCD」
ヒロ「ドリカムの?」
KS「それは、吉田ミワ!!」
なんか、漫才です(ボケが天然?)

機材を広げてオフミの開始!

まずは3WAYの大型スピーカの置いてある部屋で、各自のDACの聞き比べから始まりました。

<いや〜。このSP、いつ聞いてもいい音でます>

これはAさんの楠DACです。いわゆる元祖NOSDAC。紙フェノールの基板に乗った部品がとても高価らしいです。とくにモノリスのような黒い直方体はコンデンサ(SEコン)らしいのですが、なにやら海底ケーブル機器に使われる超高信頼のものとのこと。フィルムに銀蒸着したものを巻いて、ガラスで封入してあるらしいです。コンデンサだけで数万円(驚き!)・・・・・ 音は刺激的です。なにか突き刺さりそう・・・・ DACチップはTDA1543。

<Aさん、楠DAC。全体が写っていませんが、横には金田式アンプが載っています>

これは、ksさんのJINSON-DAC。こちらも、高そうな部品が使ってあります〜。なんで、ディップドマイカやDALEが随所につかえるのでしょうか?
とくにびっくりしたのが、同軸入力の終端抵抗。ビシェイにすると良いらしいです。ん・・・・・信じられない。私なんか、いつも75Ωの抵抗は炭素皮膜に決めているのですが・・・・・・・。それはそうと、なんで真空管が15Vくらいで動くんだろう?私のは依然として動かない・・・・・

<KSさん:TDA1541娘板付き。真空管はケースからちょこっと頭が出ています。引っかけたりしないのでしょうか?>

これは、龍一さんが持ってこられたカモボコDAC。スチロール板の上に基板が乗っています。怖くて本人以外は触れない・・・・
同軸入力が不調で、バランス入力を使いました。

<龍一さんの1541DAC。トロイダルLが沢山つかってあります。トランスは80W!>

龍一さんのDACの特徴は出力段にLCのLPFが組み込まれている点。この写真ではトロイダルLとASCのCが見えます。

<どのくらいのカットオフかな?>

今回の試聴したDACはフィリップス系の16Bitが多かったのすが、比較のために24BitのDACも登場です。
一番下がksさんのDAC1704、真ん中がヒロのDAC1794。本当はDAC1704-4Dを持ってくるつもりだったのが、同じケースなので
間違えて持ってきてしまいました。自分自身、表のレタリング”DAC1794D”を見て唖然としてしまいました。
 でもこのDAC1794、途中からノイズは出るは、右チャンネルの出力は出なくなるわで、調子が悪く途中で降板(原因は後述)。
ちなみに、一番上はksさんのJINSO-DAC球バッファーです。


<このサイズのケースが結構基板の収まりがよくていいです>

44.1kHz/16Bit 対 96kHz/24Bit!
 
 今回ではAさん持参の生録ソースでDAC間でびチェンバロの音を聞き比べ!24Bitと16Bitを聴き比べるとチェンバロの音が全然違います。
16BitDAC+真空管だとチェンバロの音が分解しきれていません。でも、音に”艶”を感じます。一方、24Bitにすると、あっけらかんと鳴ります。分解能はいいです。でも音が軽く感じるのも確か。どちらがいいかなんて、どうでもよくて、どっちが好きか!ですね。

ADC登場!

DACの試聴もひととおり終わったところで、すこし遊んでみようとADCをつないでみました。
ksさんのDAC1704を出力をADCにつないで、その同軸出力をksさんの1541-DAC(OPアンプ版)につなぎます。
結構、音は変わるだろうなというみなさんの予想に反して、ほとんど劣化が見られないとの印象です。
「安物のパーツばっかりつかっているのにな〜」って声も。たしかに、電コンやフィルムCも含めてほとんどが10円パーツです。
極めつけのOPAは4580Dです(@50円)。しまった!OPAは2114くらいに取り替えておけば良かった!(後悔)。

でも、Aさん曰く「ADCの基板の入力に3段のOPAが入っているのは、許せない!なんとかしたい」とのことです。
と言われても、なんとかできるのでしょうか・・・・・・


<一番上がADC。安物パーツの極みの構成でした>


新顔(樽木スピーカ)登場!

さてさて、一通りの機材の試聴が終わったので、またまた休息がてら2階に上がってティータイムです。
ん?今回は新顔がみえます。SONYの2WAYスピーカの上にある樽木のスピーカです。

<SONYのスピーカは今回は、樽木スピーカのスタンド替わりです>

ユニットは8cm程度の小さいものです。エンクロージャは樽木の単板のようで塗装もなくシンプルなものです。
バスレフ構成で裏側にスリットが入っています。で、このスピーカがよう鳴りまんねん!点音源とフルレンジの良さがよくでています。
とくに部屋が広いので、壁から50cmくらい離れて置いてありますので、フワ〜と広がった音がなんともいえません。
比較のために、SONYの2WAYも鳴らして見ましたが、確かに低音はでるけど、最初聞いたときには音がバラバラに聞こえてしまいました。

<このSPだけで十分!という感じです>

最初はこの真空管アンプでならしていました。エンクロージャが良く鳴って、有る意味、樽木スピーカの存在感が出ますがちょっと余分な音がついてしまいます。

<QUADアンプ。樽木スピーカとは相性はいまいち。ほこりが付いているので機嫌悪かったのかな?>

というわけで、途中から金田式DCアンプが登場です。なにやら定電流と定電圧駆動のミックスされた回路とのことです。
出力段にUHC−MOSが使われています。不思議なことに、このアンプで鳴らすと、エンクロージャの鳴りが収まって非常にシャープな音に変化します。SPユニットに対して制動が効くのはわかるけど、エンクロージャの鳴りが収まるのはなぜ?ですが、まあいいっか。
でも、樽木スピーカを駆動するのに、この大きなアンプが要るとなると、ちょっと引けるな〜〜。LM3886くらいで、鳴るといいんだけど、と独り言。
<金田式DCアンプ。重たくて、でかい!。>

今回も大活躍のAさんのソースを鳴らした機器です。24bit/96kHzを聞き出すと16bitには戻れません。
とくにAさんソースは録音(金田式DCマイク)がすばらしいので、とても楽しめます。

<Aさんの持参された機器。んんん、こんなの普通の人は持ってまへんな!>


中身を拝見!

さてさて、オフミの最後の方になるとおきまりの中身の拝見です。
ksさんの1541-DACです。ASCがどか〜んと居座っています。
あと、初めて教えてもらったのですがOSコンの表面実装タイプのものは足を延ばしてやればリードタイプの代替になるようです。
その方が安いみたいです、って。
「どこに売ってるの?」「鈴商」「どこ?」「秋月の先」
なるほど、もう少し秋葉原もいろいろと散策しないといけないようです。

<KSさん、1541DAC。紺のレジストってきれいやな〜>

こちらは龍一さんの1541DACです。コンデンサはディジットの30円コンデンサらしいです。でも一度もこんなの見たことないんだけどな〜。
右端に写っている黒い箱のなかにはLCフィルタが入っているとのことです。出力インピーダンスが高いので、バッファーアンプをこれから追加されるようです。

<龍一さん、1541DAC。ディジット御用達部品・・・ばかりでもなさそう>

機器を取り囲んで、写真をとるAさんたちの写真をパチリ。
よく考えると、ええおっさんが・・・・という感じもしないでもないですが、良い趣味でんなあ〜!!
あ、時計を見るとすでに9時を回っています。そろそろ、後かたづけして解散です。

<ええおっさんの集まりです(笑)>

今回の私の出しものとしては、ディスクリアンプのプリ何かが期待されていたようですが、準備が間に合いませんでした。
次回には、いろいろともっていけるでしょう。
 自分の機器を他の人に聞いてもらって、意見をもらうことはとてもいい刺激になります。。

しかし、樽木のスピーカもいいな〜!


(追記)
 家に帰ってか不調のらDAC1794に通電すると、右チャンネルのPCM1794がアッチッチになります。
周辺の部品を確認してみると、なんとOSコンの極性を3個まとめて間違えていました。
「こりゃ、ダメだ!」ということで、コンデンサは交換。でもDAC-ICは依然とアッチッチです。どうやらICもやられたようです。
というわけでの、ICも予備のものに交換(書くのは簡単だけど、実際の作業は結構面倒。周辺の部品を取り外さないとコテ先が入らない)。
で、無事に音が出るようになりました。通電する機会も少ないので、つい出先でトラブル顕在化!ってとこです。