電子工作のためのベーシック講座 2017.1.31

更新は気ままですが、オーディオ自作において必要となる基礎知識を私なりの目線で
掲載していきたいと思います。おそらく他の引用ばっかりになるかもしれません(笑)

1. ICの一番ピンはどれ? 2017.2.2

これについてはWEBをくぐればいくつもでてきます。
原則としてICの1番ピンは下記のように判別します。

 @窪み、切り欠きなどのマークのある位置が1番ピン。
 Aマークがない場合は型番が読めるようにおいたときの左下1番ピン

とくにAは覚えておいたほうがいいですね。ただし中には印刷が反対のものもあるらしいので、
あくまでもマークがない場合の判別方法になります。また、切欠きなどは半田面にある場合もあります。
この場合は裏返すとわかります。
 あと、ピン番号は反時計回りに数えます。


一般的なマーク


 
マークがない場合もある。              小さいマークですがあります。


LT3042の場合は半田面にも切欠きがある。一応表にもマークはあるが小さい。
まあ、型番が読めるようにしたときの左下が1番ピンなのは共通です。

いづれにしてもICの向きを取り違えると、ICの破損につながるだけでなく、
その修正も大変なので、取り付ける場合には慎重におこないましょう。

2. 半田付けのコツ(1.リード線) 2017.2.22

もっとも王道な方法は次の通りでしょう。

@リード線をまげて部品を固定する。

 
A短く切る。これは余分なリード線に半田の熱が奪われるのを防ぎます。


B半田付けを行う。

これは一番確実でしょうね。でも、部品を取り替えようとしたときが、大変です。
リード線を曲げているので、取り外すのも容易ではありません。

お勧めは〜

@を部品を刺します。


Aおもむろに部品面から半田付け。


B裏面で余分なリード線を切断

このやり方の最大のメリットは作業時間が短いことです。いちいち基板を裏がえす必要がありません。
それに、裏面への半田の回りこみも少ないため、リード線を根元から切ることができるので、切断が楽です
(これは実際にやってみるとわかると思います)。それに、リード線を曲げていないので、いざ部品を取り替える場合も
簡単です。
 難点は半田フラックスが部品面に飛び散るのですこし見栄えが悪いです。気になるなら綿棒にアルコール
をつけてふき取ればいいでしょう。

3.半田付けのコツ(2.チップコンデンサ)  2017.2.23

チップ部品の取り付けのなかで、2極しかないコンデンサや抵抗などの取り付けは難しくはありません。
ただし、半田の量は少ないのでできるだけ細い半田(できれば0.3mm)をつかうと綺麗に仕上がります。


@片側のパッドに半田を薄く盛る。

Aピンセットで部品配置して、
 片側の半田を溶かして取り付け。

B片方の半田付けも行います。

太い半田をつかうと・・・・
どうしてもモリモリの半田になってしまいます。これはこれで問題はないのですが、見栄えにこだわるなら半田吸い取り線をつかって余分な半田を吸い取りましょう。


太い半田をつかうとどうしてもモリモリになります。
これはこれで特に問題はありませんが、
見栄えがすこし悪いですね。私は気にしませんが・・・

半田吸い取り線をつかってすこし半田を減らせば
いいでしょう。
ただ、すこし汚くなることがあります。
 こっちの方が見栄えはよくないですが・・・。

どうしても気になるならアルコールを染み込ませた綿棒で
ふき取ってあげましょう。


4. 抵抗値の読み方 2017.3.1

いわゆる抵抗にはカラーコードが付いていて、それをみれば抵抗値がわかります。
これについては、WEBでも色々と紹介されています。
たとえば「抵抗 カラーコード」で画像を検索すると山のようにでてきます。


引用:http://bbradio.sakura.ne.jp/code1/code1.html

上記のような感じすね。でも、一見抵抗に見えてもインダクターだったりするので、
初心者の方は抵抗値はテスターで測定したほうがいいと思います。
ただし、実装された状態の抵抗器をテスターで測定しても、正確な値はわからないので、
一旦片端をはずしてから測定しましょう。

5.部品の取り外し方(QFP) 2017.3.7


部品をなんらかの理由で取り外す場合は、半田を溶かしながらはずすわけですが、
とくにQFPなんかはてこずりますが、次のようにやれば割と簡単にはずせます。
ただし必要な半田ゴテは2本は必要になります。


この部品をはずします。


まず、ICの周囲に銅線やリード線のあまりを囲います。これは熱が四方に伝達するのを助けるためです。


まずは、これでもか!って感じに半田を盛ります。これが足りないと部品は外れません。


あとは2本の半田ゴテをつかって、半田を溶かして十分とけきったところで部品をずらします。
できるかりぎ遠くへ移動させましょう。すこしパターンと接続していますが、これだけなら
簡単にはずせます。


はずしたパターンには半田がたっぷり付いています。凸状になっているので半田を取り除きます。



半田吸い取り線をつかって半田を取り除いておきましょう。
その後アルコールでふき取れば綺麗になります。

今後の執筆ネタ
半田付けのコツ(3.表面実装IC)
コンデンサの極性(リード品)
コンデンサの極性(チップ部品)
コンデンサの選び方
抵抗の選び方
ICピンの曲げ方
3端子レギュレータの使い方 
ICソケットの選び方
配線材料の選び方
放熱板の選び方
半田の選び方
ICの保存について
半田コテの選び方