Dクラスアンプ(PA3118)を調べてみる! 2026.6.6

TPA3118というDクラスアンプICをつかったアンプは、小部品点数で必要十分なパワーが得られるので
重宝してつかっています。ちょうど、サブシステムのアンプにつかっているのですが、この検討のときに、
すこし悩まされたのが電源です。どうも、スイッチング電源をつかうと、すこしノイズがでてきます。
何が原因かよくわからなかったのですが、そのときは音だしを優先するために、結局のところ
トランスによるシリーズ電源に落ち着きました。
 すこし、時間ができたので、スイッチング電源との相性を確認です。
最終的には24Vのスイッチング電源をつかって、十分にTPA3118の能力を発揮させたいと思っています。


以前に作成したTPA3118をつかった基板です。


サブシステムも4WAYマルチなので、PA3118基板を4枚つかっています。
このサイズで収まるのはDクラスアンプならではの長所です。


秋月に10uHのインダクターがない?

新規にPA3118を作ろうかと思い、秋月で10uHのインダクターを購入しようとしましたが、
どうやらラインアンプから消えています。以前は2種類ほどあったのになあ〜。
現在ある10uHは1種類のみで、ちょっと形状が大きいです。大きい分、容量は大きいようですが、
サイズだけでなく値段も高いです。1個400円はつらいなあ〜。4個買うと1600円だし、
最終的には4ch分で16個になると6400円だなあ〜。


秋月に10uHはこれしかないようです。

ということもあり、ALIで安価なインダクターを探してみることに。
10個で600円ほどで買えそうです。10個単位の購入なので、最終的に基板4枚分用に20個購入です。
ただ、1500円以上購入しないと送料が無料にならないので、TPA31118をつかった出来合いの基板も購入です。
ああ、こうやってまだ部品箱の肥しが増えていくんだろうなあ〜。

一番大きなCHRH129という10uHのインダクターを購入です。


インダクターが到着です。


ついでに出来合いのTPA31118基板も購入です。これも600円くらいでした。

結構でかい!

到着したCHRH129のインダクターですが結構大きいです。
出来合いのインダクターの3倍くらいありそうです。
出来合いのものはサイズ的にCHRH104サイズな感じです(10x10x4mm)。


出来合いの基板のインダクタ−よりかなり大きいです。


高さも倍以上あります。

実装してみましょう

さっそく基板を組み立てです。最終的には4枚を積み重ねる形になるので、
電解コンデンサも横に寝かせています。
組み立て後は念のため、動作確認です。ゲインが設定値の26dBになっていることもチェックです。
Dクラスアンプなので、出力にすこしキャリアがのっかっています。
キャリア周波数をみると、およそ500kHzのようです

1枚PA3118を組み立てです。コンデンサは560uFのものをつかいました。


念のため、動作確認です。



動作は問題ないようです。


PWM周波数はおよそ500kHzくらいのようです。

スピーカにつないでチェックしてみましょう! 2026.6.7

以前に使用してノイズがでるな〜と思ったACアダプタをつかって、まずは再現実験です。


大昔のノートPC用のACアダプタです。


出力は19Vですので、TPA3118をつかうにはちょうどいい電圧です。


出力制御ができるDAC(DAC4497-2.1)に接続して鳴らしてみましょう。


接続するスピーカはONKYOのD202AX(16cmの2WAY)です。

あれ?全然ノイズでないぞ?

以前は、なんか同期のずれたときのFMラジオのような変則的なノイズがでていましたが、
今回の接続では全然ノイズがでません。ものすごくクリアーな音がでています。
あれ、基板単体の試験ではだめなのかなあ?ケースにくみ上げたときの配線とかの影響なのかなあ〜?

しかし、久しぶりに聞くD202AXって、ものすごく端正な音に聞こえます。バランスもよさそう。
ただ、低音をかなり増強している4WAYに聞きなれている耳には、すこし物足りないです。
ズシーンとした腹に響く低音がほしいところです。

まあ、スピーカについては今回の目的とは関係ないので、これはこれでよしとします。

念のために、すこし波形も観測です。

電源ラインの変動です。800kHzくらいで200mV程度の変動が観測できます。



こちらはスピーカに加わっている電圧です。普通に聞いているときの電圧振幅は1〜2V程度です。


スピーカに加わっているキャリアをみると約500kHzです。これは、抵抗負荷時とかわりありません。
キャリアの振幅は100mV程度でしょうか。すくなくともこの周波数なので聞こえません。


ちなみに、小一時間ほど音楽を鳴らしていましたが、アンプ基板のインダクターはほんのり暖かくなっていました。

さてさて、ノイズを再現するためにどうするかな?ノイズなんて出ないことに越したことはありませんが、
過去の事例が再現できないのは気持ち悪いです。

(つづく)