ちょっとTea Time!? 【備忘録】MAX97220は便利そう! 2024.12.18
ちょっと前に、こんなDMが届いた。
FX-AUDIOから下記のものが発売されるらしい。
価格は送料込みで8000円弱の様子。
案外、クリスマスプレゼントなんかにいいかもですね。
勿論、貰う人がこういったものに興味がある前提ですが。
これが発売されるとのDMが届きました。送料込みで8000円弱の様子です。
中身を調べてみると
DACはESS社のES9018K2Mが使われています。これは、以前に使ったことのあるDACです。
小型だし、外付け部品もすくなくて使いやすいです。
で、気になった記述がヘッドホンアンプにMAX97220を使っているところです。
どんなICだろう?
製品の特長としてこのようなことが記載あります。
内部の様子です。なぜかOPアンプだけソケットに入ったDIP品です。あたかも交換してくださいといわんばかりです。
MAX97220を調べてみると
さっそく、データシートを確認です。
MAX97220A-MAX97220E.pdf
なにが、便利そうかというと差動アンプが2個入っていて、
さらにチャージポンプがあり負電源を生成するので、コンデンサ連結不要で
正負電圧の出力が得られる点です。
最近のDACは電圧出力でかつ、差動出力のものが多いので、それらの出力を
受けるのにはうってつけです。というのも、OPアンプを使うとどうしても負電源を用意
しないといけないので、結構面倒だったりします。
その点、MAX97220はチャージポンプもあり、さらに5V電源で十分に動作できるのが
魅力的です。
MAX97220にはタイプとしてA〜Eの5種類あります。
内部に差動増幅器が2個はいっていて、ステレオ再生にはとても便利そうです。とくに右側だとDACに直結できそうです。
どうやら、チャージポンプも内蔵していて負電源も自身で生成するようです。
そのためコンデンサなしで出力できます。
こんな回路で動作します。これ1個でDACの出力アンプは足りそうです。
入力電圧は低いけど、大丈夫?
多くのDACは、アナログ部は5Vの電源で動作して2.5Vを中心にして1.5V前後の振幅で動作します。
本来はこの電圧レベルで直接的にMAX97220に入力できればいいのですが、このICの入力電圧は
動作電圧5Vの場合は±2.5Vまでしか許容していません。
しかし上図のような差動回路だと、抵抗への入力電圧が最大5Vであったとしても、
抵抗で分圧されるので2.5Vまで下がります。そこから、すくなくとも1/2以下(1.25V)に
分圧できる状態にしておけば5VのDACと直結できそうです。
となると、最大ゲインは2倍くらいかな.
入力電圧範囲はすこし低いですが、差動回路の中に組みこめば大丈夫でしょう。
パッケージは小さいなあ〜
問題点とすれば、やはりパッケージだろうな〜。
変換基板必須だし、これの変換基板あるのかな?
と探してみて、ありました。サーマルパッドの穴はないのですが、
これはあとでドリルであければ良いでしょう。
でも、送料含めると結構高くなるなあ〜。
MAX97220は3x3の16QFPです。小さい〜。
aitendoさんに使えそうな変換基板がありました。関西への送料は780円かあ〜。
AMAZONでもありました。配送料含めると5枚で約600円。一枚120円です。でも、そんなに要らない!
まあ、次に基板を作るときにでも、端っこにでもパターンを書いてみましょう。
こんな便利なICがありました、という備忘録です。
(とりあえず、おしまい)