ちょっと Tea Time!? 妄想買いの悪い癖?(クロックジェネレータ Si5351A) 2024.11.17

ALIでこういったものを見つけると、色々と妄想してつい買ってしまいます。
Si5351をつかったクロックジェネレータです。これのよいところはプログラムで周波数設定ができるところです。
何に使おうかと妄想したかというと、
 VGAカードにつかうクロックは中途半端なものが多いから、あると便利だなあ〜。
 DDS(ダイレクトシンセサイザ)のクロックも中途半端なものがあると、Hz単位の区切りよく出力できるなあ〜
 CPUのオーバークロックの実験にもつかえるなあ〜。
 などなど。
大体、妄想するだけで大概は実現しませんが、それでも買っておこうかなあ〜という気になってしまいます。

なお悪いのが、1個の値段が安くても、送料がかかるのでつい多目に買って平均単価を下げようとしてしまうとことろです。
もう〜7個も買ってどないするねん!という感じですが、すでに発注済だったりします。

@155円なのですが、送料を考えてつい多目に買ってしまいます。


7個到着しました。全部繋がっているので駄菓子屋の御菓子みたいです。


ピンがついているのは嬉しいのですが、なぜか1ピン分長いです。

品質はちょっと心配

よく見ると部品の取り付けが甘いような気がします。
斜めからみると、ちゃんと半田付けできているのかなあ〜、心配です。

部品がすこし斜め向いています。とりつけ大丈夫かな?


なんか、半田がついているかどうか怪しいなあ〜。まあ、この品質を含めて@155円です。

とりあえず動かしてみましょう

まずは1個動かしてみます。
Si5351に書き込むデータは結構多いのと、データの計算も大変なのでClockBuilderProというソフトを使います。
これはメーカサイトからダウンロードできるはずです(だいぶ昔にインストールしました)。
まずは10MHzで動作するようにしてみます。


ClockBulderProというソフトを使って、Si5351に書き込むデータを作成します。


まずは10MHzで発振させてみます。


こういった形で書き込むデータが得られますので、これをI2C通信で書き込みます。


PIC12F615にプログラムを書き込んで動かしてみます。

精度は価格なりかなあ〜

問題なく発振はしましたが、ちょっと周波数確度が心配です。
オシロ上では10.001MHzとなっています。そこで手元の周波数カウンタで
測定すると約158ppmの誤差があることがわかりました。
一応周波数カウンターの基準クロックは温調付のものをつかって、
ppmオーダで精度を併せています。

10MHzの波形は出ていますが、ちょっと周波数が高めかな?


周波数カウンターで測定すると約158ppmの誤差があります。


でも、SI5351の良いところ

周波数誤差の原因は基板に搭載されている25MHzの水晶精度でしょう。
でも、Si5351のよいところは、周波数を細かく設定できるところです。
ということで、水晶の誤差を補正するような周波数で再度Si5351に書き込むデータを作成です。


誤差を打ち消すために、補正した周波数で再度データを作成します。

良い感じになりました

修正したデータを書き込んだら、いい感じの発振周波数になりました。

補正したデータを書き込むと、誤差は0.5ppmとなりました。

まとめ
 Si5351をつかった発振器を動かしてみました。
 誤差補正した周波数データを書き込むことで、希望する周波数を高精度に得ることができます。
 価格も送料込みで200円程度ですから、安価に済みます(ただし、マイコンと同居が必須)。

さてさて
 折角買ったので、色々と使う用途を考えていきましょう〜。
 ほぼ無理やり使うことになりそう(笑。

(おしまい)