ネタ投下、いや等価? (OPA891,OPA892の等価回路) 2024.3.5
こんなメールをネタ振りで頂きました。
TIから新しいOPアンプが出ているようです。。
TIからオペアンプの新製品がでるようです(データシートはでている). (どっかのメーカを買収したかな?) OPA891とOPA892です. https://www.ti.com/product/ja-jp/OPA891 https://www.ti.com/product/ja-jp/OPA892 入力がバイポーラなので買いませんが,データシートに等価回路がかかれていて 興味深いです. |
マニュアルを日付をみていると去年の11月なので、まだまだ新しいですね。
目を引くのは高周波特性です。GB積がOPA891で180MHz、OPA892だと2GHzとなっています。
ゲイン10倍くらいでつかって、それぞれ18MHz、200MHzまで増幅可能ということです。
まあ、オーディオ用にそこまでの特性は不要ですが、余裕があるというのは精神的にいいかもです。
タイトルには魅力的な文言が並びます。
データシートもDLしておきましょう。
opa891.pdf
opa892.pdf
等価回路は
データシートにはめずらしく等価回路があるようです。
初段は一般的な差動増幅です。終段はインバーテッドダーリントンですね。
特徴は2段目かな。カレントミラーが2段並んでいます。これがいいのかな?
かなり省略されているものですが、等価回路のようなものがデータシートにありました。
まずはSPICE
おもしろそうなので、SPICEにかけてみること。
まずは、適当に抵抗を配置して同じような回路にしてみました。
OPアンプなので±15Vとして、入力は振幅0.1Vに、そしてゲインは10倍に設定です。
素子は庶民の味方の2SC1815/A1015をつかいます。
まずは抵抗を適当に配置して回路を組んでみました。
まずは、アンプとして動作することを確認したのち、周波数特性をみてみました。
もちろん、使っている素子もちがうでしょうし、この周波数特性が何の参考になるかはわかりませんが、
回路としての素性はわかるでしょう。
まずは3MHzまでの帯域になりました。
手を加えてみましょう!
まずは適当に抵抗を入れ込んでSPICEしてみましたが、本来は定電流で動かす必要があるところなど、
色々と手を加えた方がいいところがあります。すこしづつ回路を修正してどうなるか見てみましょう。
ちなみに.SPICEデータを置いておきます。
OPA891等価回路(LTSPICEのASCファイル)
面白い改造回路などがあったらBBSにでも投稿ください(←他人任せ(笑。
ちょっと弄ってみましょう 2024.3.15
初段を定電流回路を入れて、さらにバイポーラからFETに変更です。
どうなるかな?
初段部分をすこし変更してみました。
周波数特性が伸びたけど、10MHzでゲインが上昇しているなあ〜。
こりゃ、補償用のCをいれたほうが良さそうです。
周波数特性が伸びたけど、10MHzあたりでゲインが上昇しています。
さらに初段にカレントミラーを追加するかな?
なんか、カレントミラーだらけになりそうな予感。
(つづく?)