ちょっとTea Time!? バナナプラグの憂鬱、の巻き。 2023.9.4

スピーカやアンプとのケーブル接続はバナナプラグを使うことが多いです。
というのも、端子に裸線を通してネジ止めするのが面倒です。
マルチで使っていることもあり配線数が多いので、なおさらです。

使っているバナナプラグは安価なモノばかりですが、多くは問題なく使えています。

NAKAMICHIって書いてありました。結構しっかりしています。


これもそんなに高くないですが、しっかりとしています。


これも廉価ですが、しっかりと挿せます。

失敗は・・・

購入した中では、これが一番の失敗。まあ、14ペア(28個)で1000円くらいですから、
1個40円程度なので期待するほうがダメだったのかなあ〜。

一度挿すと、ゆるゆるになってすぐに抜けそうになります。それに挿したあとのガタもひどい。
バネの部分を広げてみたりしますが、最初は堅く挿入できますが、2回目からは元に戻ります。

恐らく、板材の材質が柔らかいのでしょうね。リン青銅のよいものをつかっていないのでしょう。

綺麗なつくりなのですが、全然ダメです。ユルユルのガタガタ。


しっかりと刺さるようにマイナスドライバで広げてみたりしますが、効果は限定的です。

なんとかなならないかな?

どうやったら、使い物になるのか検討するために、ちょっとばらしてみました。
先端部の根本付近をペンチで押さえて力を入れて引くと、簡単に抜くことができます。

造りは簡単で、先端のバネ板の部分と真鍮棒(かな?)が共に差し込んであるだけです。
あとで少しカシメているかな?

先端部分をバラシてみました。

すこし対策を考えて、真鍮棒に被せ物をして、バネ板の内側への変位を抑えてやればよいかもしれません。
ということで、適当な熱収縮チューブをかぶせてみました。

そして、元に戻します。真鍮棒をバネ板を少し差し込んだら、あとは堅いもので少し叩けば簡単に戻ります。
このとき、バネ板が座屈しても最後に押し込めば大丈夫です。

ただし、元に戻してもすこしカシメ状態がゆるいので、根本を半田付けして固定しておきます。
こうしていかないと、プラグを抜くときにバラバラになってしまいます。


真鍮棒に熱収縮チューブをかぶせてみました。


元に戻したら、根本を半田付けして抜けないようにしておきます。

これで、しっかりと刺さるように改善できました。あと、挿した後のガタも小さくなりました。これは、心棒が太くなった効果のようです。

材質は?

ちなみに、このバナナプラグの本体とネジ部の材質は亜鉛合金のようです。上の写真からも判るように、
筋が見えますので、鋳型をつかったことがわかります。
ネットでのレビューをみて、半田していたら溶けてしまったという内容がありましたが、亜鉛合金の融点は
約380℃程度ですので、高温の半田ゴテを当て続けたら、そりゃ溶けるでしょうね。
まあ、普通に半田付けする程度では問題ないと思いますが・・・・。

ちなみに、ターボ型といわれるライターで加熱したら溶けてしまいました。

亜鉛合金のようなので、あまり熱すると溶けてしまいます。

まとめ

安価なバナナプラグでも、すこし手間をかければ使えるレベルにはなりそうです。

#ただし手間をコストと考えるか、プロフィットと考えるか?財布に余裕があれば、最初から
#しっかりしものを購入するのが吉でしょうね。

(おしまい)