ちょっと Tea Time !? またまた肥やし?(YDN-112/-12V1AのDCDC) 2022.5.15
出張帰りに久しぶりに日本橋をぶらり. といっても、立ち寄る店はデジットとなにわネジくらいです(笑.
で、デジットはとくにお目当てのものはなかったのですが、またまた安そうなものを買ってしまいました.
目についたのが-12V1AのDCDCです. 負電圧のDCDCはあまりないので、これがあるとOPアンプの電源等
に便利そうです. いや、便利そうというだけで実際にはつかったことはほとんどありませんが----.
またまた、部品箱の肥やしになるのかな〜?
でも、折角なので動かしておきましょう.
YDN-112というDCDCを2個と、あわせて5V2AのDCDCも2個かってみました.
丁寧に梱包していただきました. 1個50円でした.
日本製かな
型番でくぐったらデータシートがでてきました.ユタカ電機という会社の製品のようです.
YDN-112のデータシート
データシートをみると、最低入力電圧は10Vのようです. これなら12Vバッテリーでも十分動きますから、
車載にもいいかも、 といっても車載の装置なんてつくったことありませんが(笑.
とりあえずブレッドボードへ
データシートの回路図と同じように入出力に1000uFのコンデンサを取り付けて動作させてみました.
負荷は適当に150Ωの抵抗を接続しています. 電流は80mAほどしか流れませんが、.OPアンプをつかう
場合はこのくらいでの動作になるでしょう.
まずはブレッドボードに接続して動かしてみました.
動かしてみて、まずは負荷抵抗にかかる電圧の変動を観測です.
で、最初に思ったのはキャリア周波数が低い!です.
25kHz程度と最近のDCDCの数100kHzに比べるとかなり低いです.
それで、DCDCに内蔵されるインダクタ―がこれだけ大きいのですね.
最近のDCDCは高周波数化が進んでインダクタ―がかなり小型になっています.
恐らく、このサイズのDCDCの需要がなくなってきたのでジャンク放出されたのでしょう.
キャリア周波数は25kHzとちょっと低い感じですね.
ピークノイズは-250mVくらいでしょうか.
LCフィルターを通せばある程度抑制できるでしょう.
どこまで低電圧で動く?
カタログでは10Vが最低動作電圧ですが、実際どこまで低い電圧でも動きそうか
調べてみました.結果は下図の通りです. およそ8.7Vまでは正常に動いているようです.
でもほとんど限界に近いので、すくなくとも9Vは確保しておいたほうがいいでしょう.
最低電圧は9Vくらいでも動きそうです.
効率は70%弱といったところでしょう.
LCフィルターを追加するとかなり改善
アナログ回路に使うにはもう少し電圧変動を押さえたいところなので、
出力にLCフィルターを追加しました.そうすると、かなりリップルが改善できました.
このくらいなら、大丈夫かなあ〜.
LCフィルターを追加しました.
随分とリップルが改善できました.
これがレーザトリミング? 2022.5.17
回路のカバーは容易に取れますが、中にみえる大きな部品は
左から制御IC、ドライバーTR, フライホイールダイオードでしょう.
で、ちょっと気になるところがありましたが、これがレーザトリミングの
跡かな?
出力電圧が12.04Vと誤差0.3%程度と高い割りにVRがないので、
おそらくここで調整しているのでしょう. 大量生産ならVRの実装と調整より
実装済の膜抵抗のレーザトリミングの方が安価で安定性もいいのでしょう.
中はシンプルな回路です.そりゃ専用のICつかってありますからね.
これってレーザトリミングした跡のようです.
(おしまい)