ちょっとTea Time !? 電源プラグの憂鬱 2021.9.23
自作機器が増えてくると困るのが電源の接続。機器には3Pのフィルター付のACインレットをつかっているが、
それにAC100Vを接続するには3Pの電源ケーブルが必要です。でも、このケーブルが太いし長いし邪魔。それに
1台に1個のインレットなので、ケーブル本数も多くなるし大量のコンセントが必要です。
電源の入力部にはこれをつかっています。TDKのフィルター付です。
デジットで安売りしていました。
だいたいDACやプリアンプなんて、消費電力は10Wとか20Wもないくらいじゃないかな〜。電流にしたら
100mAとか200mAのオーダです。そんな機種に10Aも流せるケーブルをつかうのは勿体ない、というか過剰です。
ということで、お勧めはしませんが1個のコンセントから複数の3Pのコネクタがついている電源ケーブルを作ろうと
思って、いわゆるIEC320 C13規格の電源プラグのみを購入しました。
いわゆるIEC320 C13の電源コネクタです。ちなみに安物です。
造りはチャチだなあ〜
で、物が到着しましたが中をみてすこしがっかりです。さすがに安いだけあって、
造りがチャチです。とくにプラグを挟み込む電極の形がバラバラです。金型もつかわず手でまげているのでは?
という感じです。さすがに、それはないでしょうがそれにしても形がよくない。
構造は極めてシンプル、というかチャチです。電極の曲げ形状もバラバラ。
広すぎる?
いくら使用する電流が小さいといっても、接触不良が生じるようなことがあっても困ります。
そもそも、電極の隙間が見た目で大きいものがあります。プラグ側の電極の厚みが2mmなので、
当然それよりは小さくなくてはいけません。でも、中にはかなり広いものがありそうです。
この間隔が広い電極があります。
間隔を全数ノギスで測定してみましたが、平均値1.8mmで、最小1.6mmで最大2.0mmでした。
電極間隔2mmってゆるゆるじゃん!
締めてやれ!
ちょっと電極の間隔が広いようなので、ペンチをつかってすこしまげてやりました。
でも、考えれば電極間隔がペンチで狭くなる程度ということは、あまりバネとして機能してないということですよね。
材料としてはめっき鋼板でしょう。それも軟鉄あたりかな〜。
そのためか、一度間隔を狭めても一度プラグに抜き差ししたら、間隔がまた広くなりました。でも、当初よりはましな
感じです。それに、差し込む力もかなり大きくなったようです。
ペンチで挟んで、電極の間隔を狭めてやりました。
一度抜き差しすると電極間隔が広がりましたが、もとの状態よりよさそうです。
他のコネクタの接点の形状はどうなっているのかな?
PCの電源ケーブルやネットを調べてみると、このようなチャチな造りのものではなさそうです。
それに、電極の材質も色からみてリン青銅と思われます。これはバネ性が必要とされる電極での
定番ですね。
パソコンについていたケーブルです。電極はコの字になっています。
間隔は広いですがバネとなる根本の金属の部分である奥行きが長いので接触圧は保てるのでしょう。
金属板の色からリン青銅かな?
ネットで探したらこんなものがりました。造りはだいぶいいようです。
こちらも電極の材質はリン青銅でしょう。でも、結構お高いようです。
まあ、これでもいいか!
今回買ったコネクタの構造はチャチで電極のつくりも値段なりでした。ちょっとケーブルに仕上げるモチベーションが
低下していますが、まあ流す電流も小さいので問題はないでしょう。
3連ケーブル完成 2021.9.24
流れる電流も小さいので細めのケーブルでアセンブリしました。3連のケーブル完成です。
3連ケーブル完成です。ケーブル的には500Wまでつかえそうなのでパワーアンプでもいいかな?
取り付けは半田付けです。先端はケーブル1本で細いので熱収縮チューブで着ぶくれさせました。
先端部のコネクタのアセンブリです。
こちらは2個目、3個目です。
これに置き換えればACコンセントが2つ余裕ができるのと、なによりケーブルが少なくなってスッキリします。
まあ、オーディオ的には眉をひそめる人も多そうですが(笑。
(おしまい)