ちょっとTea Time!? ディジタルポテンショを動かしてみる。 2020.6.2

最近ソフト関係で遊んでいると、どうしてもその反動で半田ごてが握りたくなってしまうときがあります。
で、秋月の通販をみていて、一度試してみたいと思ってみたいものがいくつかあったので買ってみました。
で、買ってみたものの一つがこれ。ディジタルポテンショメータです。

秋月の通販サイトには発送には3〜4日かかる書いてありましたが、いつものように注文してから2日目で到着しました。
そろそろ落ち着いてきたのかな?

コレを買ってみました。


内部はI2Cで設定できるポテンショメータになっています。


構成は単純です。

小さい!

サイズはとくに気にせず買ったのですが、現物が届いてその小ささにちょっと困惑です。
勝手な思い込みで1.27mmピッチと思い込んでいました。それなら、手半田でリード線をとりつけて
なんとでもなりますが、現物は0.65mmピッチです。こりゃ、変換基板にのせないとあとの作業ができません。
 買うときにサイズぐらい確認しろよ!ってな感じです。ちょっと反省材料です。

う!小さい・・・・・


小さくて、ラベルもよく見えないです。どれが1番ピンだろう?

変換基板を探してみる

とりあえず使えそうな変換基板を探してみます。色々とは部品箱からはでてきましたが、勿論ジャストなものはありません。
いくつかの変換基板を取り出して眺めること数秒。使えそうなものが見つかりました!変則的な使い方ですが、
うまく乗るでしょう。

どれか使える変換基板あるかな?


この変換基板が使えそうです。


こんな形で実装しました。でぃじかめで拡大してようやくラベルが見えました。

動かしてみましょう!

早速ブレッドボードにのせて、PICマイコンと接続して動作させてみることにしました。ポテンショメータの片側はすでにGNDに接続されているので、
反対側をVDD(3.3V)につないでオシロで中点端子の電圧を観測します。

単調増加(+1)する値を書き込みますので、出力はノコリギ状になります。分解能は7ビットありますから、かなり滑らかな波形になるはずですが、
オシロでの表示サイクル時間が長いので、写真ではうまく取れません。そのため、増分量を+16にして、もっと早く表示した上で写真をパチリです。


ブレッドボードにのせて動かしてみました。


1サイクルが数Hzなのオシロでは少しとりづらい。



増加分を+16にして全体を8分割にしました。

動作中はすこしノイズがでるかな〜

 I2Cでデータを送るだけで、簡単に動かせるので便利に使えそうです。ただ、波形を細かくみると
I2Cでの通信中はすこしノイズが出るようです。
非常に高周波ではありますが、およそ300mVppくらいでスパイクノイズが発生するようです。
まあ、この周波数だったらコンデンサ1個で除去できるでしょう。


I2C通信中は少しノイズが出ます。大きさにすると300mVpp程度です。


I2C通信を止めればノイズも収まります。

何につかえるかな・・

さて、便利そうな素子なので色々なところに使えそうです。

・アンプのオフセットキャンセルは?・・・・ボツ
 アンプの大きなオフセットはアナログのVRで調整しますが、日々の使用の中では気温の変化などで数10mV程度のオフセットがでる場合があります。
それを観測して、電源ON時にキャンセルするような回路が面白いかな、と一考。 でも、いつ調整したらいいのだろう?
電源ON時って暖まっていないからオフセットが出やすいので、そのときに調整したってあまり意味ないな〜。
それに、しばらく経ってからだと音出しているから、なにがオフセットかわからないし・・・・  ということでこの案はボツ。

・赤外線リモコンとの組み合わせは?・・・半分ボツ
 PICに赤外線リモコンの受光モジュールを接続して、VRで音量調整しているDACやアンプにつかったらどうだろう?
 ん・・・しかしどうやってリモコンを学習したらいいだろう?PICにスイッチやLED等をつけるとなると結構面倒だし、小さくできません。
 これは半分ボツかな。

・ロータリーエンコーダの組み合わせは?・・・ちょっとボツ
 PICにロータリーエンコーダを接続して、音量調整のエンコーダ化はどうだろう?まあ、これは音量調整の気分転換にいいかもしれません。
 それに、外付け部品はエンコーダ以外不要なので小型にできそうです。でも、VRをエンコーダに置き換えるメリットって何がある?と自問すると、あまりないな〜。
 なんせ目的の音量に変更するにはVRが一番便利です。ちょっとボツだな。

・DA変換器の代わり?・・・・これもボツ!
 測定器などの電圧発生用のDAにつかったらどうだろう?小さくできるメリットはありますが・・・・・7ビットだとすこし足りないな〜。普通のDAだった10ビットくらいあるし。
 それに、I2Cアドレスが固定だから1個しかつかえない。普通のDAだった数chの出力があるものが準備できるしな〜。
 これもボツです。

あまり、いい適用先が見つからないです。

ニーズを待ちましょう!
 ちょっと、すぐには使えるところが思いつかないな〜。大体なんでもそうなんだけどシーズから出発した案件って、あまりうまくいかないんですよね〜。
まあ何かのニーズがでてきたときに、こんな素子があるぞ!ということでストックしておきましょう。

(おしまい)