中華キット大苦戦!の巻き  2019.8.14


AMAZONを眺めていて、面白そうというか、安いキットがあったので思わず買ってしまいました。
3週間くらい前に頼んだものでしたが、お盆休みのまっただなかに到着です。ちょうど、ゲインフェーズアナライザ
ソフトのバグとりで苦労していたところなので、気晴らしがてら作ってみることに。ちょうどTEA TIMEにいいでしょう!
と思っていたら、大誤算でした。えらい苦労しました。


思わず買ってしまったキットです。周波数カウンタになります。

届いた中身はこれだけ、もう、中華製には慣れてしまいましたが、紙の類は一切ありません。
無駄を省いたエコですね。


届いたのはこれだけです。


中身です。必要なものがあれば特に文句はありません。


部品の足が曲がっていてもご愛嬌です。こんなことくらいでは怒りません。

部品が足りない!

この手の基板はシルクに部品の定数が書いてあるので、その通りにとりつけるだけです。
それにしても、抵抗のリード線の細いこと。国内産の半分くらいの直径でフニュフニャに曲がります。
でも、こくらいは許容範囲です。

まず恐れていたこと発生です。

@部品過不足
 まず抵抗のなかで100kΩが1つ足りません。抵抗全体の数は合っているのだけど、
逆に10kΩが過多でした。100kΩはとりあえず部品箱から調達です。
 次はセラミックコンデンサ22pが1個あまりました。
極め付きがトランジスタは9014と9018が必要なのですが、9014が2つ入っていて9018がたりません。
この型番ってあまり見慣れないのですが、調べてみると高周波用のTRのようです。
こんなのもってないよな〜と思いつつ、部品箱を調べてみたら以前に買った中華のTRキットの中にありました。
助かった〜。

このトランジスタが入っていませんでした。とりあえず部品箱の中にラッキーなことにありました。

完成?

結局半付けの時間より部品を探すほうが時間がかかりましたが、まあ無事完成しました。


無事完成です。

動かない!!
で、動かしてみようということで手持ちの適当な水晶を差し込んで電源ONです。
まったく反応しません・・・・・。
 ひょっとして、最初の10秒くらいは内部で校正しているのかな?とか淡い期待をいだきつつ
しばらく放置するも変わらずです。半田付けも何回かチェックしましたが問題ありません。

こりゃこのままゴミ箱行きかな〜、ちょっと気落ちモードです。


電源ON!全然反応なし・・・・・

動く兆候が・・・
で、基板を手にしながら、部品をおしたり、基板に力をかけてまげてみたりすると、
なぜかLEDが点灯したりします。ひょっとして半田付けにまだ不良があるのかな?
と思いつつも、半田不良はなし。ひょっとして部品の不良かもしれません。
ひょっとしてPICが動いていない・・・あるいはクロックが供給できていない・・・
水晶が壊れている?という推論のもと、水晶発振子に力を加えたりすると
なんとなく動きそうな兆候です。

水晶を交換してみましょう!
こういったトラブルの時には、部品の不良はあまり疑うことはしません。大体は
半田不良は配線ミスだったりするので、部品の交換などは思いもつきませんが、
中華製ということもあり、まあだめもとで水晶を手持ちの20MHzにとりかえました。
 もしこれでも動かなかったらいやなので、あとで再利用できるように水晶のリード線は
長めにしています。


だめもとで水晶を取り替えてみました。

動いた!
なんと、水晶の交換で無事、動き出しました。念のため、とりはずした水晶を再度とりつけましたが
動きません。やはり水晶発振子の不良だったようです。よかった〜ゴミにならずにすみました。
ゴミになるくらいならまだしも、製作に費やした時間がもったいないです。
 結局追加で抵抗1本、トランジスタ1個、水晶1個が追加で必要になりました。

でも、値は変?

50MHzまでいけるということなので、48MHzの水晶を差し込んだら16MHzの表示です。
ん?ちょうど1/3です。3倍オーバトーンの発振子は動かないのかな?

48MHzの水晶を差し込んだら16MHZと表示されました。


秋月で買った48MHzの水晶です。

誤差も大きい?

HC-49の標準パッケージの24.576MHzの水晶を差込ましたが、表示値は24.583MHzです。
トリマで一番下の桁はすこし動きますが24.576MHzにはなりません。ちょと誤差が大きいな〜。

24.576MHzの水晶が24.583MHzで表示されます。誤差300ppmです。

すこし小さめのHC-49/Sの10MHzを差し込んだら、ほぼ正しいあたいが表示されました。
こちらは40ppmの誤差ですね。


HC-49/Sのパッケージの水晶だと、正確な値がでそうです。

とりあえず・・・・・

うごくようにはなりましたが、結局かなり手を入れることになりました。
これって、初めてキットを作る人だと大変だろうな〜。
絶対苦労すること請け合いです。

でも、たった421円で、これだけ色々なことが勉強(?)できたのですから安いものです。

(おしまい)