気になる素子を試してみる(その1) スイッチトキャパシタMAX293

ローパスフィルターが必要になる場合は多々あるのですが、高次のフィルターを
組もうとすると多数の高精度なCRとオペアンプが必要になります。さらも遮断周波数を
変えたいとなると大変です。
 そんなときにスイッチトキャパシタフィルタを使うと簡単なのはわかっていましたが、
私自身つかったことが無かったので、通販で他の部品を買うときについでに買ってみました。

このフィルタの特徴はなんといっても遮断周波数が入力クロック周波数で変えられるという点です。

今回購入したのはMAX293というもので、クロック周波数の1/100が遮断周波数になります。

買ってみたMAX293。

特徴と標準的な使用方法は下図の通り。ほんとうにクロック以外はなにも要りません。



 特徴と標準アプリケーション接続(外付け素子はまったく必要ありません。クロック入力のみです)。


さっそくブレッドボードに組んで評価してみました。入力には正弦波の発振器とクロック発振器が必要ですが、
最近発振器を2個ほどつくったので早速大活躍です。

ブレッドボードで評価中!

以下に入力と出力の信号の関係をクロック周波数2.5MHz(遮断周波数25kHz)と20kHz(同200Hz)で調べてみました。
なるほど遮断周波数を超えるととたんに振幅が落ちる様子がよくわかります。
これは便利ですね。

クロック周波数 2.5MHz/ fc=25kHz (上:出力、下:入力)
f=20kHz f=25kHz(fc) f=27kHz f=30kHz

クロック周波数 20kHz/ fc=200Hz (上:出力、下:入力)
f=100Hz f=200Hz(fc) f=220Hz f=250Hz


備忘録でした。