福島の球使いさんからいただきました。 2011.9.24

先日配布いただいたリニューアルHPAと,正負出力定電圧電源基板(TYPE-D)を
ベースに,学生さんがヘッドホンアンプ作成に取り組みました.計8名参加し,最初に
完成した3名の作例を紹介します.
 基板上のパーツは全員同じです.出力段は, 2SC5198/A1941で,他は2SC1815/A1015です.
半固定は,秋月のBurns社の多回転VRを使いました.調整が楽です.このVRはマルツの
Linkmanブランドの方(ものはBurns社です)が安かったです(残念).
 電源トランスはRSで購入したRSブランドのもの.15VAのトランスで,1400円くらい
(トランスだけでなく,固定用のパーツも必要)の格安のものを使ってみました.10個注文
したら2月くらい待たされました.
 MUTEは,PICを使い,ON時はfor文で暇つぶして出力をONに,OFF時は,電源電圧を監視し,
通常時の1割減ったらOFFにしました.12F675を使いましたが,なかなかOFF時が正しく動作
しません.8ビットマイコンなのに16ビットマイコンと勘違いしたのが原因でした.9ビット
以上の演算をさせており,正しく動きませんでした.

 入出力,ケースは各自独自仕様です.
1人目は,入出力各1.ケースはタカチのCU23N. 一枚めは一階部分(保護回路,電源まわり)
が完成した時点,2枚めは2階のアンプ部分を組み込んで完成したものです.




 2人目と3人目は同じ仕様で,入力1,出力2,ケースはタカチのYM350です.出力切り替えは,
MUTE基板にリレーを2個置き,PICの出力とリレーの間にロータリースイッチを入れてきり
かえるようにしました.
 秋葉では,2接点のスイッチを探せず,使っているのは4接点のものです.




 やはり8人も面倒をみると自分の工作が進みませぬ.はよ,終わらせたいと思っております.
 これの他にUSBDACに取り組んでいるのもおりますが,これらも含み今回は大量の注文に応
じていただき,有難うございました.

とのことです。いやいや、教えるってことは大変ですよね。でも、ものづくりに興味をもつ学生さんが
一人でも多くなることを期待してます。


和歌山のOさんからいただきました。 2011.9.24

「3wayチャンネルチディバイダー」と「中音用バッファーamp」ができました。
デバイダーはフィルターモジュール基板をベース製作しました。カットオフは
低音が500Hz、高音が7.2kHzとしました。パーツですが、OPampはOPA2134、
抵抗はニッコーム、コンデンサーはパナソニック製メタライズドチップコン(Nさんに教えていただきました。)です。
電源基板は、今回初めてエッチングして基板を作りました。ケースはジャンクケースですが、
ご覧のような状態になりました。フロントは穴の開いた部分は板を貼り付けて目隠しをして、
パネルはつや消しの黒色ラッカーを吹き付けました。リア側はアルミアングルを加工しました。
 当初の計画はこれで終わる予定だったのですが、中音用の真空管アンプ(VT52シングル 1W)の
利得が5程度しかなく、うまくレベル調整ができなかったので、バッファーampも製作しました。
amp基板はA2タイプを使っています。一応左右独立電源としています。
 チャンネルディバイダーの使用感ですが、ネットワークとは異なる大変クリアーな鳴り方をしています。
 すばらしい基板の頒布ありがとうございました。

とのことです。ネットワークの中音域のレンジが広いですね。どんなミッドレンジが、
沸いてきました。 私も最近、チャンデバを作り変えようか検討しているところです。

(写真)
1. チャデバ正面            


2. チャンデバ内部


3. 中音用アンプ全体



4. 中音amp用バッファーの内部




福島の球使いさんからいただきました。2011.10.2

 先日写真館に載せていただいたアンプを作成している学生さんの作例の続きです.
 基板はすべて同じパーツなので省略させていただきます.

 4人目は,入力1,出力.ケースはアイデアルのCM90.私も初めて見ましたが,そこそこ使い
やすい箱と思いました.
 電源基板の動作確認で,-電圧が,整流後の-電圧と同じになってしまうというトラブルが
ありました.TL431の不良で,私もこれの不良は初めての経験でした.
 完成後,片チャンネルにノイズがのるそうなので,再度動作を確認する予定です.



 5人目と6人目は同じ仕様で,入力1,出力1,ケースはタカチのYM350です.

 



 やはり,プリント基板は作業は早いのですが,ユニバーサル基板での実装は時間
がかかってしまいます.次回からはインテリジェントMUTE回路を利用しようかと
思います.

とのことです。製作された学生さんの感想を聞いてみたいですね。


vorbiser さんからいただきました。 2011.10.2

頒布して頂いた基板(アイソ3枚綴り)を使用したものが出来上がりましたので
投稿させていただきます。

一部で話題のXMOSのUSBオーディオボードを使用したUSB-DDCです。

XMOS自体は既製品で、自作したのは電源部とアイソレーター部のみです。
最初空芯タイプのアイソレーターを組み込んだのですが
AMラジオにノイズが載ってしまったため、フェライトコアタイプに変更しました。
電源部はMJ誌のUSBクリーン給電器+トランス式ACアダプタにしてみました。

既存のDAC1794-3.5+ディスクリIV基板、
リニューアルHPAと組み合わせて使用していますが、
非常にいい音を鳴らしてくれています。
この音を聞けるのもヒロさん設計の基板のおかげです。
頒布いただきありがとうございました。

とのことです。空芯タイプはまさしく電波発生器みたいなものですから、
AM受信機とは干渉してしまいますね。
電解コンデンサはなにか処理をされていますね。


Nさんからいただきました。 2011.11.21 

ジッタークリーナーを取り付け

 

写真館51に掲載されているPCM1704 DAC 8Dですが、以降FFASRC、ディジタルアイソレータの搭載など行ってきました。

今回は、ジッタークリーナーSI5317を取り付けることにしました。

 

構成は、FFARSC→アイソレーター→ジッタークリーナー→DACA7型バッファー付き差動合成基板です。

基板は、2時間足らずで完成しDAC内部の僅かなスペースに垂直にすることで何とか取り付けることができました。

クリーナーをBCKに設定して電源をオンにしても動作しなかったので調べました。

@入力電源:4.95VOK  A入力信号:5V(0-p)OK  B出力信号:0.5V(0-p)NG CSI5317のDC電圧:+2.01VNG

 

SI5317の電圧が1.3V程低くく、原因はインダクター(写真右)の抵抗が13Ωと大きくここで電圧ドロップしていました。マニュアルでも抵抗値が低いインダクターを使用することと記載されています。

インダクターを1Ω以下(写真左)のものに交換すると電圧が3.24Vとなって正常に動作しました。設定をイニシャルのままで位相同期する時間を測ると44KHzで3秒、192KHzだと6sec程かかっています。

 

試聴結果ですがジッター低減効果でこれ程音が良くなるかと大変驚きました。

情報量が多くなりリアルでエネルギッシュな音に圧倒されます。間近で演奏しているような感じで余韻も長く再現されます。初めてDACの音を聴いた時のような感動があり手元にある他のDACにも採用することになりそうです。

 

その他ですがRENEW 1704基板で1704のREF、SRV、BPOに接続しているコンデンサをOSコンからチップセラコン(47μ/16V)に交換しましたがこちらもかなりの改善効果がありもうOSコンには戻れません。

何方かがフィルムコンを採用されていましたがチップセラコンはインピーダンスが低く安価で簡単に取り付けられるなどのメリットがあります。特に8パラの場合にはこの方法がベストかもしれません。

とのことです。Si5317は結構電流を食う(200mAくらい)なので、電源ラインは低インピーダンスのものが必要になりますね。
ジッタクリーナの入力と出力信号をオシロで観察すると、なぜそれだけ時間がかかるかわかるとおもいます。








山ざるさんからいただきました。 2011.11.28

ヒロさんいつもすばらしい基板ありがとうございます。
やっとPCM1704U-Kが手に入ったので、RenewDAC
1704を作ることができました。ジッタクリーナも組み込んで
みました。これからじっくり聞き込んでみたいと思います。
隣にあるのは4月に作ったDAC1794-5です。聞き比べが
たのしみです。

とのことです。あらためてこうやって見ると素子の実装密度が高くて全然オーディオ機器って感じがしないですね。
さてさて、どちらが好みの音になるか楽しみですね。






Matsukataさんからいただきました。 2011.11.30

ジッタークリーナをDAC1242-2に組み込み、音出しに成功いたしましたので
写真館に投稿させていただきます。

組み立てには特段苦労することは無かったのですが、いざDACに組み込んでみると
肝心な音が出ません。
ただ、ただ、ノイズしか出ない状況に、一瞬目の前が真っ暗になりました。

落ち着いてトラブルシュートしてみたところ、原因は以下の2点にありました。

1.チョイスしたコイルが合わなかった。
  恐らく内部抵抗が大きかったのだろうと思われます。
  最終的にコイルは使わずジャンパー接続としました。

2.DAC側のダンピング抵抗を付けたままだった。
  ダンピング抵抗がダブルで入ってしまう形になっておりました。
  DAC側のBCKラインに入っているダンピング抵抗を取り外しジャンパー接続としました。

上記で正常動作となりました。

現在慣らし運転中ですが、早くも衝撃的な音が出ています。

音に奥行き感がうまれ、まるでコンサートホールで聴いているようです。

解像度の高さ、突き抜けるような伸びやかなその音は、ヒロさんのレポート、
「投げたボールが地面に落ちずに、どんどん伸びていって見えなくなるような音の伸びを感じます。」
に通ずるものがあります。

別のDACにメモリーバッファー基板を付けた時も、上記のような効果を感じましたが、
ジッタークリーナーはその効果が更に高いように感じます。

今回もまた素晴らしいキットをリリースいただきありがとうございました。

また何か作りましたら投稿させていただきます。


とのことです。そういえばこの企画は貴殿のメールがきっかけになりましたね。
面白い素子がいろいろあって楽しいです。



ピーターとアンディさんからいただきました。 2011.12.1
ジッタクリーナをDAC1704−4Dへ組み込めましたので、投稿させていただきます。
DFからLR用2枚のジッタクリーナ基板で信号を1704DACへ送っています。
顛末は、BBSに投稿させていただきました。
アクセサリーが増える度に詰め込んだので、グシャグシャ実装でお恥ずかしいです。EIコアトランスが3個もあり、元のRコアトランス2個と計5個となってしまいました。
これで、超お気に入りのDAC1704−4Dが完成されたのかと感じています。
ヒロさん、Matsukataさん、皆さん感謝致します。
更にDAC1794-Vへも組み込みたいですが、ケースが薄型なので、苦慮思想です。
今後もよろしくお願いいたします。有難うございました。




愛知 Sさんからいただきました。 2011.12.4

以前投稿させて頂いたWM8741真空管ドライブDACの改良版です。音は気に入っていたのですが、
SWを入れる度にWM8741の出力(2.5Vのオフセット)が何故か5%弱程度ランダム変化し、サーボが弱くて
DACとしてのオフセットが変化してしまい、実用範囲内なのですが、精神衛生上好ましくないので
殆ど使わなくなっていました。
最近金田氏が発表された真空管式電流伝送アンプ(シングルアンプ)の音は素晴らしく、尚且つ
サーボが強力でオフセットは真空管式としては格段に安定していますので、この回路を取り入れてみました。
WM8741は扱いが楽な折角の電圧出力なのですが、ここはシングルアンプに拘って、WM8741の
差動出力はそれぞれ真空管のシングルアンプで受けてカレントミラーで電流変換し、2.5Vのオフセットは
カソードのバイアス抵抗を調整してここでキャンセルします。再度カレントミラーで差動合成。
後は真空管式電流伝送アンプでIV変換LPFの構成です。
懸案のオフセットは差動合成直後で実測40mV程度の都度ランダムな変動ですが、サーボが強力で
DACのオフセットは殆ど影響無く、すこぶる安定しています。これだけでも満足ですが
音も良くなっていて万々歳です。\(^o^)/

とのことです。回路もいろいろと進化していきますね。
最近のDACと真空管の組み合わせは絶妙なバランスかもですね。




pyu_ta_00さんからいただきました。 2011.12.14

いつもすばらしい基板を頒布頂き有難うございます。
DSD対応のD/A&A/Dコンバータがようやく音が出せる状態になりました。

お気楽系の基板は電源とジッタクリーナ、ディスクリートI/V変換基板を使用させていただきました。
あとはエレクトロアートさんのUSB Dual Audioとそのオプション基板群です。
今回は特に電源を重視し、左右独立と基板ごとに電源を供給し
正負出力電源基板(+-15V)2枚、正出力電源基板(+5V)4枚を投入しました。
部品は特に拘っておりませんが、録音にも使うため固有のキャラクタが乗らないよう
過剰なオーディオ部品を避けたことと、ミックス卓から音をもらう為キャノン端子を増設しています。
信号系は特に高層化が進んでおり(?)、UDA基板、録音用のA/D変換基板、DSD1794デジタルドメイン基板の3段積み、
右に移ってディスクリート差動合成・I/V変換基板、ジッタクリーナSI5317基板となっております。
DSD入力でも問題なくジッタクリーナ、ディスクリートI/V基板は利用することが可能でした。
特にジッタ基板は幸いクロックアウトが2系統あった為、オシロで波形を見てダンピング抵抗を調整しつつ
DSD1794とPCM4202それぞれに供給しています。

あとパソコンと接続するUSBケーブルがすごいところから出ていますが、
USBアイソレータ基板を間に入れようとしてADuM4160がPCMだと24Bit/96KHz、
DSDだと2.8MHzまでしか追従できずノイズが乗ってしまったため断念した名残です。
チップの仕様でしょうか。

これらを使用して視聴した録音状態が良いネイティブDSDファイルは、聴いてて鳥肌が立つほどなのですが
相変わらずDSDファイルの入手はかなり?な状況です。音楽配信サイトでぼちぼち出てきたので
これから徐々に広まってくかもしれません。

とのことです。ほんとに多層階になっていますね。
DSDが広まるかどうかは何か商業的なブレークスルーがほしいところですね。
DSDをアナログに変換するのは回路も簡単なので、自作には面白そうです。




愛知 Sさんからいただきました。 2011.12.23

DAC9018S
お蔵入りのDACがほぼそのまま使えましたので乗せ換えました。
先のWM8741DACの音がなかなかなので、ここはあえて電圧出力として同じ回路で扱ってみました。
クリアーというか美しい音でES9018Sも素晴らしいです!特に低域の量感が非常に素晴らしいのですが、
これは先のWM8741DACも同様ですから、多分真空管のシングルアンプで受けている事が大きく
影響しているかもですね。
どちらにしても、これだけの音を聞かせてくれれば、電圧出力として扱っても十分で行けるのでは
ないかと思いますし、バッテリードライブですと電池の消耗が減らせますので助かります。
後はぼちぼちと電流出力タイプを進めながら、I2SやDPLLをいじって楽しませて頂きます。
ありがとうございました。

早速作例をご投稿いただきました。ES0918を電圧モードでは音を聞いたことはないですが、
そちらもよさそうです。受ける回路が単純化されるので、その効果が大きいかもですね。