udonkoさんからいただきました。 2008.5.16


A2基板を4枚使ってフォノイコライザーを作りました。一部まだ調整中ですが良い音で鳴っています。ラックの隙間にセットしようとタカチのKCS型フリーサイズケースを選び (10×7×39cm) ました。まるで「うなぎの寝床」ですね。


名入れは前回と同じようにスクリーン印刷と適当な型番。



回路はMJの製作記事を参考にさせていただきました。アンプ1とアンプ2の間にRIAA素子を挟むCR型でRIAA素子はアンプ1のエミフォロを省略しそこに組み込みました。ACコードは銅パイプの中を這わしています。電源基板はNONFBタイプ。その上にミューティング基板を乗せました。誘導ハムなどを考えレイアウトはかなり苦心したつもりです。



4枚の基板と入力切換リレー基板、出力カップリングコンデンサー基板はインシュレータで浮かした銅版の上に乗せています。アースはアンプ基板のGNDを一旦銅版へ落としそこからケースのGND端子へ電源基盤のGNDと供に集束します。アンプ1のMC/MMの切換えは2回路のリレーを使い負荷抵抗とNFB抵抗を切換えています。リレーには電流制限抵抗をいれて三端子の発熱を抑えました。


通常レベルだと気になりませんが、プリアンプのボリュームを最大にすると「サ゛ー」という雑音がでます。特にMC時。ある程度は止むを得ないのでしょうがアンプ1とアンプ2の利得の配分を含め追い込んでみたいと思います。

とのことです。ほんとうにウナギの寝床になっています。アナログはよく知りませんが、
MCはレベルが低いようなのでS/N確保が大変のようですが、うまく調整できるといいですね。


川崎のHさんからいただきました。 2008.5.18

電子ボリュームを使用したプリアンプが完成しましたので報告させていただきます。特徴として、MCカートリッジ用のイコライザーアンプとヘッドホンアンプを組込みました。

構成は以下の通りです。

@ 入力6系統(内1系統はPHONO入力)、出力は3系統(内1系統はヘッドホン出力)。エンコーダ使用、バランス機能有り。

A イコライザーアンプは2SK117によるゼロバイアス無帰還イコライザー+プリアンプ基板を使用したフラットアンプという構成でゲインは60dB(1KHz)、カートリッジにDL-103を使用するとしてノイズマージンは入力換算で59dB程度です。RIAA偏差は±0.5dBに追い込んでいます。電源はディスクリート電源で22V供給しています。

B 電子ボリュームのオペアンプはAD8065を使用しました。電源はディスクリート電源で12V供給しています。

C ヘッドホンアンプはA6HA SLIM基板を使用して出力段MOS-FET、ゲイン20dB、アイドリング電流45mAとしています。電源はディスクリート電源で13.5V供給しています。

電源トランスに手持ちの物を使用したためイコライザーアンプ及びヘッドホンアンプの供給電圧が低くなってしまいました。できればもう少し高圧を掛けたいところです。

着手から完成まで1年以上も掛かってしまいましたが、電子ボリュームとヘッドホンアンプの組合せは出色で、満足のいくものができたと思っております。

とのことです。サブシャーシ両面にびっしり実装してあり大作です。
出力もパラでなく、リレー回路で個別に切り替えできるようになっているようです。
全体のシステムが気になりますね。








higesantaさんからいただきました。 2008.5.25

途中経過です。前回投稿させていただいたときは、出てきた音があまりにも素晴らしく嬉しくなってしまい 気がついたら投稿してました。
 
 
主な構成は メモリーバッファーよりDAC基板に送ってます。
変更個所は 電源基板は全て可変にて出力しています。 ジャンクトランスがごろごろありますので。
差動アンプは K68A,J103,C353Aにて♯168もどきです 現在は±22Vほどでならしてます。
あとDACの3.3VへLED電源にて供給してみました。 ケースに入れるまでまだ時間がかかりそうです。
 
これからも 素晴らしい作品を期待してます。
この1242Aでしばらく遊べます 本当にありがとうございます。

とのことです。こういった改造も一つの手ですね。
ケースに入ったら、また投稿ください。






NSMさんからいただきました。 2008.5.30

 メモリーバッファーDAI使用のDAC1794D-2が完成しましたので、投稿させていただきます。

 ケースサイズも内容も、写真館Page29、30のMatsukataさんの作例とほぼ同じなので、失敗談を。
 まず、DACまわりのOSコンを買うとき、回路図をよく読まず、耐圧25V品を買ってきたため、実装時に「あれ?
大きい……」ということになり、結局10V品を買い直しました。部品箱に25VのOSコンがゴロゴロしています。
 次に、フラットケーブルのコネクター圧着時、手では刃が立たず、ペンチで握って圧着したら、コネクタのか
ちっとはまって固定する部品がバキッと折れました。圧着自体は無事出来て、固定・導通には問題なかったので
そのまま使っていますが、みなさんどうやって圧着しているのでしょうか。
 また、オペアンプにはAD8065を使おうと考えていたのですが、PCM1794は電流量が多いので、IV変換にはSOPの
オペアンプは熱的に苦しいと知り、何を使うか悩みました。
 最後に、アナログ部抵抗もはじめは一般品で組んでいたのですが、せっかくだから音響用抵抗を使おうかと取
り外したところ、想像以上に作業が大変でした。パターンを損傷することなく無事抵抗を交換できましたが、こ
れからは使用部品をしっかり決定してから半田付けしようと肝に銘じました。

 素人ながら、工夫した点もいくつかあります。
 まず、DAC1794D-2のJP3ですが、切断後にピンを立てました。DAC1794D-2単体での動作確認時、ショートピン
を付けるだけでできるので便利です。パターンカットはなかなか切断できず大変だったので、単体動作確認後に
パターンカットしていたら、まわりの部品を傷つけてしまっていたかもしれません。
 次に、メモリーバッファーDAIのLED3を、周波数と入力切り替えのロータリースイッチつまみ陰に引き出しま
した。これは、写真館Page18、なおさんの作例を真似てみました。さらに、このLEDのラインにコンデンサを入
れて、フェードイン・フェードアウトするようにしてあります。
 また、何を使おうか悩んだオペアンプですが、最近話題のLME49710を使ってみました。他のオペアンプと差し
替えて聞き比べていないので何とも言えませんが、クリアで素直な印象です。Digikeyから購入しましたが、最
近では国内でも扱い始めたお店がありますね。
 LM337の熱対策も考えていたのですが、想像したほど熱くならなかったのでそのままです。夏になったら、ま
た蓋を開けて様子を見ようと思います。

 音の印象ですが、完成直後は高音が暴れ気味で低域も薄口だったのですが、エージングが進むとバランスも整
ってきました。まだ30時間ほどしか聴けていないのですが、音と音の間の静寂が引き立つ感じで、聞き慣れた曲
でも新しい発見があって楽しいです。


 DACの製作は初めてだったのですが、部品調達・製作・投稿とこなしてみて、自作の楽しみも苦しみもたっぷ
り味わえて感慨深い気持ちです。かなりダラダラ作ったので、1年半かかりました。実はGW中に完成させたので
すが、エージングが進む過程にハラハラしていたのと、色々と忙しくてこの投稿用の文章をまとめるのにかなり
時間がかかってしまいました。製作だけでなく、写真と文章もこれまた大変で、素晴らしいコンテンツを提供し
続けてくれているヒロさんには本当に感謝です。ありがとうございました。
 他にもヘッドホンアンプなどの基盤を頒布して頂いたのですが、そちらの製作はかなり先になりそうです。完
成しましたら、またお邪魔しますね。


とのことです。圧着は万力をつかってやってますが、万力を買う前は部屋の扉の根本(蝶番の近く)に挟み込んで
圧着したりすることもありました(笑)。
LEDの取り出しとコンデンサの追加のアイデアいいですね。曲の始まり/終わりでボワ〜っと点滅するんでしょうね。
色々な工夫ができるのも、自作ならではですね。











Matsukataさんからいただきました。 2008.6.1

DAC1794-3.5が完成しましたのでご報告させていただきます。

基板構成は、
・DAC1794-3.5 Bタイプ
・メモリーバッファー基板
・ディスクリート電源
となってます。

ご参考までに、以下、部品構成です。
・電源部コンデンサ:ニッケミKMG、FW、TK
・Di:ショットキーバリア
・DAC基板抵抗:デールRN60D
・IV抵抗:デールNS-2B
・トランジスタ:マニュアルどおり

回路は、回路方式(定数変更)バージョンで、部品の定数はマニュアルどおりです。
ケースはOS70-32-23を使いました。
最初、OS70-37-23を準備していたのですが、いつも使っている奥行き32cmのケースでも
ギリギリいけることが分かったので、急遽32cmのOS70-32-23に変更しました。

現在試運転中ですが、先に完成された方々のレポートどおり、「低域が濃い」というのが第一印象です。
これからじっくり鳴らしこんで、細部の追い込みを行う予定です。

今回も素晴らしいキットを提供いただきありがとうございました。
完成したDAC1794-3.5を見て、これだけのものをメーカーが作ったら、一体いくらの
プライスがつくのだろう..と考えてしまいました。
ヒロさんのお陰で高性能DACを安価に手に入れることができて、感謝の気持ちでいっぱいです。

とのことです。相変わらずきれいな仕上がりですね。メーカがつくったらいくらになるか・・・
色々な答えがあるかもしれませんが・・・メーカが大量に作れば安くできるかもしれません。
ただし、単体DACなんて市場が小さいでしょうから、結局高く売らざるを得ない。ということで、
自作したほうが安くつく。というところでしょうか。なんやかんやありますが、
自作できるとオーディオの世界もひろがって楽しいですね。










Nさんからいただきました。 2008.6.6

DAC1242Aの改造記

写真館32Pageに投稿したDAC1242AはDAC1794-3.5基板を組み込んだため基板を外し遊休のままとなっていました。今回、古いケース、メーカー製CDPから取外したトランスなどを使って再用することにしました。

★FN1242A音は高域寄りの感じだったと記憶しているので全体に亘ってバランスを良くするよう改造することにしました。
・アナログ部分をDAC1794-3.5のMJ誌と同等な回路に変更して低域の量感を豊かにする。

・電源トランスを2個使ってデジタル部とアナログ部それぞれ個別に電源供給する。
・メモリーバッファー(44.1KHz固定)を搭載しジッターの低減をはかる。
ことにしました。

★作業はそれぞれの効果を確認しながら段階的に行うことにしました。
・アナログ部分の変更では終段に2SA606を4個使ったPタイプとしています。DAC1794-3.5と同様低域が厚くなってむしろ低域寄りの音質に変化しました。フイルターの定数はR10-13、C7-8がマニュアルどおりですがC9を1000PF→220PFに変更してみました。高域がすっきりしウエルバランスの感じになりました。
・トランスは先ず1個を使用して音を確認してから2個に変更しました。全体に静かな感じになり情報量も増したようです。更にデジタル用1次側配線に筒型コアを通しアナログ回路へのノイズ混入をカットするようにしました。(TR1→±22V、TR2→+5V×3 DAC・BUF・OSC)
・メモリーバッファはDAC基板と重ねていましたがノイズ混入を防ぐ意味で電源基板側に移動しました。(変化は微妙か?)
・ケースはフロントパネルに3mm厚の黒色アルミ板をカットして取付け電源用SWのみでシンプル化しました。なお、入力切替SWは使用頻度が少ないので裏面に取付けています。

★仕上がった状態でDAC1794-3.5と聴き比べてみました。
・DAC1794-3.5は厚みがあってガツンとくる感じでJAZZなど向く音
・1242Aの方はしなやかでフワーとしておりクラシックに魅力を感じる音

それぞれに特徴が明確で優れた音質となっており甲乙つけがたいと思います。

とのことです。DAC1242をMJ風にすると部品もすくなくなってあっさり風味ですね。
アナログ部分が同じでも音の傾向が違うということは、やっぱりDACチップの違いが大きいということなんでしょうね。








Kapellさんからいただきました。 2008.6.7

コメント:
DAC2704-USB「お気軽USB・DAC」のセルフパワー化については、ヒロさんに
配線の確認をお願いして、ご丁寧にお答え頂きました。この場を借りて、更めて
御礼申し上げます。金田式 DACの方は、MHIさんから基板を譲って頂きました。
私はPタイプでの製作です。

「お気軽USB・DAC」の水晶発振器は、京セラキンセキの温度補償型高精度水晶発
振器TCXO-132Cを使ってみました。他にOSコンデンサー(SP)や金田式お馴染み
のスケルトン抵抗等も入れ、更に出川式CPM、カウンターポイントやアリアのア
ンプで知られたマイケル・エリオット氏推奨の部品〜プライトロンのトロイダ
ル・トランス、Continental Capacitor Type Aも投入して、趣味性豊かな!?
DACが完成です。

非常に鮮度が高く、楽器の持つ質感を的確に表現し、ダイナミックな音楽が楽し
める素晴らしいDACに仕上がりました。

拙ブログ:http://blogs.yahoo.co.jp/william_kapell

とのことです。詳しくはブログをみてもらった方が早いですね。
怪しげな円筒の物体(トランス)がおもしろいですね。飛行機の手荷物ではいれてもらえそうにないでしょう(笑)。




tritonさんからいただきました。 2008.6.8

いまさら感がありますがDAC1242を投稿させていただきます。
今まではDAC63S-Miniを使っていましたが、
DAC1242と切り替えて使いたいと思い一緒の箱に入れてみました。

当初電源SWはトグル式を使う予定をプッシュ式SWのが格好が良いかな?
と付けたは良かったのですが、電源LEDがないと動いてるかどうかが外見では判断できない!
と完成後気付き急ごしらえでLEDをあてがう羽目になってしまいました。
計画的にやらないとだめですね・・・
ついでなのでLEDはDAC63S-Miniは青緑、DAC1242は赤と色でわかるようにしてみました。
基板配置後に上蓋のてスリット部から両方の電源のヒートシンクが見えたのは嬉しい誤算でした。

音に関しては私の駄耳での判断ですが、
ガッツのあるPCM63。綺麗な雰囲気のFN1242と感じました。
どちらとも甲乙つけがたく曲によって切り替えるのも面白いかな?と思いました。

色でどちらが動いているのかわかるのはいいですね。
かなり薄手のケースで(厚さ50mmくらい?)、スペースファクターも良さそうです。








Matsukataさんからいただきました。 2008.6.9
DAC1242が完成しましたのでご報告させていただきます。

使用部品について

DAC基板
トランジスタ
 2SC1775、2SA872のコンプリ
 終段はC1013、A623のコンプリ
FET
 2SK34
抵抗
 HOLCO、PRP混在

電源基板
コンデンサ
 FW(15V系)
 KME(5V系)

ルックスは先日完成させたDAC1794-3.5と瓜二つにしてみました。(ケースはOS70-32-23SS)
将来、メモリーバッファー基板を搭載したときに入力周波数の切り替えができるよう
ロータリースイッチを二基取り付けてます。(現在左側はダミースイッチ状態)

今回、トランジスタを抜き差しできるよう、足のところにピンを立ててみました。
これにより、色々なトランジスタに交換し音の変化を楽しむことができます。

音ですが、DAC1794-3.5に比べると上品で腰の据わった音調に感じます。
また、高域が非常に綺麗に出るところが好印象です。

という感じで、またまた常用のDACが入れ替わる事になってしまいましたが、
今回完成させたDAC1794-3.5とDAC1242は、今まで自分が組み上げたDACの中で群を抜いて
音が良い(好みの音が出てる)ので、DACはもうこの2台で当面は楽しんでいこうという
気持ちになってます。

以上、いつも楽しいキットをありがとうございます。

とのことです。2台のDACのフェイスが同じだと、しばらくするとどっちがどっちか区別が
付かなくなっちゃいますね。そのときこそ、音で区別ができるかどうか試しても見るのも
面白いかもです。