かつての自作機器 2008.9.8

パソコンが壊れて新調して約1年。旧パソコンのHDDの中身を整理してたら、
自作オーディオを始めたころの写真がいくつかでてきた。ちょっと懐かしくなったので
コメントと一緒に眺めてみましょう。ちなみに製作年代等はバラバラの順不同です。

1.パワーアンプ
 このときは結構気合いをいれてつくったものだと思います。
 回路は「お気楽アンプ2」と同じで、オペアンプで受けて、電圧増幅段+電力増幅段の構成です。
FETは定番の2SK1529/J200をつかいました。たぶんデジットで安く買ったと思います。
放熱面積を増やすために2つの放熱板をボルトで締めてつかっています。
ケースは2mmのアルミ板とホームセンターで買ったLアングルでくみたてました。
このときのオペアンプは、たしかOPA27をつかったと思いますが、きわめて素直な音だったと思います。
ケースの角がとがっているので、持ち運びは注意です。ちょっと、気を抜けば、すぐに手の甲とかを切った
覚えがあります。




2.グラフィックイコライザー
 そういえばこんなものもつくりました。10分割のグライコです。回路はオペアンプをつかったシミュレートインダクターを用いています。
オペアンプは4580だったかな?ひょっとして4559だったかも。ボリュームは秋月の安価なものをつかっていました。秋月のVRは
2連でないので、左右それぞれ独立して調整できるようにしてしまいました。
音づくりがいろいろ楽しめてよかったのですが、あまりつかう頻度は高くなかったような気がします。
というのもLRが独立して調整できるようにしたのがわざわいかもしれませんが、意外とつかうのが面倒だったりします。



3.プリアンプ
これは結構長くつかっていたような気もします。プリアンプといっても入力セレクタ+バッファーアンプみたいな
構成です。バッファーアンプは一応ディスクリ構成だったと思いますが、忘れてしまいました。
写真を見るとトーンコントロールもつけていたようですね。つまみは無垢アルミから旋盤で削りだしたもので
質感バッチシです。トランスはEI型ですが、ハムを拾ったこともあり、シールド板でグルグル巻きにしています。
これでノイズ対策もバッチシでした。


4.DAC3
 ネーミングからして3台目のDACのはずです。お気楽につくりたくてTC9245+PCM1710(20Bit)の構成にしました。
電池4本で動くのですが、とくだん変わったところはありません。本当は電池4本だと電圧が6Vを越えることがあるので、
本来はICの定格を越えてしまいます。でも、問題なく動きました(ただしICにはストレスだろうな〜)。



5.DAC5
 名前の通り5台目のDACです。 これはTC9245+PCM1738の構成としています。
たしか、このとき初めてSSOPの半田付けをしました。最初は結構びびりました。
半田付けが終わったあとは会社の実体顕微鏡で観察してブリッジがないかを確かめたものです。
このときのマイブームとしてCD-ROMの鉄製ケースを遣うことが多かったです。サイズ的にちょうど
ぴったしですしね。それに電源もついているので便利です。
アナログ回路用の正負電圧については、オンボードのDC−ACコンバータをつかいました。

6.DAC10
そろそろDACも打ち止めにしようとして、物量投入でつくったDACです。PCM1702を2パラにしてつかっています。
PCM1702が@5000円くらいしましたので、結構散財したような気がします。また、コンデンサも極力OSコンをつかいました。
これは、しばらくリファレンスとして活躍していました。
ディジフィルもPD00601からDF1704に換えたりと、色々手を入れたと思います。



7.DAC8
PCM58PをつかったDACです。TC9245+PD00601+PCM58Pという組み合わせは
安価ということもあり、結構作ったような気がします。この作例では音響用の銅箔スチコンを
つかったりして、ちょっとこだわっていますね。このころのケースのパネルは5mm厚のアルミ板
を使って質感をだしたりしています。でも、ケースは相変わらずCD-ROMのケースだったりします。
コンデンサはヤフオフだったと思いますが25V/33000uF(@100円だったかな?)をつかっています。
こういった掘り出し物は嬉しいものです。




これはケースに入れ替える前(それとも後?)。SW電源に変わっていますね。

8.DAC11
これはPCM61Pを8パラで作った初期型です。PCM61Pはデジットで安く(@150)売っていたことがあり、
結構つかいました。8パラの配線が面倒なのでICは親亀子亀配置です。


9.DAC??
PCM58Pを8パラにしたDACです。28PのDAC-ICなのでケースは少し大きくなってしまいましたが、
やっぱり16個並べると壮観です。こんなものもつくったんですね。ちなみに電圧レギュレータはDAC基板の下側にあります。
レギュレータICの放熱も大きいので、ケースに直接固定しているはずです。


10.CDP
 InfraのCD-ROMをばらして真鍮板(銅板?)にくみつけたCDPです。趣味性は抜群ですが、取り扱いが面倒でした。
でも、これぞ自作オーディオですね。すぐに表面が曇る(酸化する)ので、たまに金属磨き粉で磨いてやりました。
ちょうど2枚目が磨いた直後だと思います。



11.ONKYO A−927
もちろんこれは自作ではありません。店頭でみかけて、ほしくてほしくてたまらなかったアンプです。
実はこの上のA929というアンプが欲しかったのですが、すでに生産中止でその下のランクにしました。
既製品とはいえ、自作にはない作りの精密さと質感があります。ケースの中身も結構詰まっていたと思います。
でも、フルサイズのアンプって、やっぱり大きいです。しばらく音に堪能した後に手放しました。
でも、また欲しかったりします。



12.32パラ
PCM61Pの32パラのDACの動作確認をしている写真と、完成形の写真群です。
いや〜懐かしいです。ケースも色を塗る前の塗った後での写真なんかもあって貴重です(笑)。





13.パワーアンプのテスト
これは現在使用中のアンプの基板の動作テストをしているときのものです。3WAYのマルチ構成なので
アンプ基板が全部で6枚あります(後ろに写っているのがアンプのモジュール基板)。
そして2枚目の写真がケースの中でどういったレイアウトがいいか、並べて確認しているときのものです。




14.HFDAC-2
これはもともとDACとしてつくったものですが、途中でアンプに変身してしまいました。
アンプはオーソドックスなものですが、トランジスタは高速大電流のMOS-FETをつかっています。
ケースの外側についている放熱板は1枚モノではなく、小さい放熱板をびっちし並べたものです。


15.お菓子カンDAC
そういえば、お菓子のカンをケースにしたことも何度かありました。薄手の板なので簡単に加工できます。
それでいて蓋をしてしまえば、結構剛性もあるのでケースとしても十分です。
ちなみに下の写真はPCM58PとデジフィルにはヤマハのYM3243(だったかな?)をつかったもののようです。


16.モジュール化PA

放熱板と基板を一体化したモジュールPAをつくってみたくなって実現させたのが下の写真です。
結構たくさんのMUSEコンデンサが見えます。ちょうどデジットで安価に買えたので好んでつかっていました。


17.ピザDAC?
これは8パラDACの原型となったDACです。ケースではなく厚手のアルミ板に広げてのせているので
ちょうどピザみたいな構成です。



まだまだたくさん作ったのですが、残念ながら写真に残っているのは多くありません。

でも、これだけでも見つかってよかったです。久しぶりに眺めて、
まあ色々つくったんだな〜と感慨深いものがあります。

(おしまい)