恒例の山荘オフミ 2008.7.13

さて、今年もやってきました。すでに恒例行事と化してしまった感がありますが、山荘オフミです。
前回の出し物はDAC1794-3でしたが、それから作ったもの(正確に言えばケースに入れたもの)と
いえば、メモリーバッファー付きのDAC1242とDAC1794-3.5Bなので、これを持っていくことにしましょう。
2つとも小さいケースに入れているので、持ち運びは洗濯カゴ1つで足りてしまいます。

オフミに持っていく準備です。

今回の参加者はksさん、MHIさん、tatebaさん、ハムさん、Aさん、そしてヒロです。
集合は10時30分でしたが、私は約30分前に到着。でもすでにAさん以外はみなさんお集まりでした。

まずは御開陳!
このオフミの特徴は、まず最初にケースの中身を見せ合うことでしょうか。
結構露出狂の方が多いようです(笑)。

ハムさんのDAC1794-3
前回のオフミにも持ってこられていましたが、今回はパワーアップしての登場です。
大きな違いは、余裕のあるケースに収まっていることと、電源部のダイオードとコンデンサが変更されています。
ケースはアマ無線の集まりで、安く手にいれられたようです。鉄板の底板でかなり頑丈なものです。
ダイオードは31DFです。これは私の記憶によればショットキーのはずです。
それと最大の違いはElectrartさんのメモリーバッファーが搭載されている点でしょう。

ハムさんのDAC1794-3。ゆとりのケースに収まっての登場!


電源部は大幅に変更されています。


メモリーバッファー付きです。


tatebaさんの、DAC1242差動版
DAC1242を2枚つかって差動構成とされていますが、なんといっても最大の特徴は出力に
ミニチュア真空管をつかったアンプが搭載されています。
それにしても実装密度が高いです。これだけの部品が50mm高さのケースに収まっているのは驚きです。
でも、実際には1mmほどトランスが高さオーバしているとのことでしたが、それでもケースの蓋は閉められるようです。
ちなみに真空管はケースからかわいく飛び出しています。でも、そのため取り扱いは大変です。

tatebaさんのDAC1242差動版。この実装密度はまねできません。


ひょろりとのびた出力段の真空管アンプ。もうtatebaさんのトレードマーク?


ケースの蓋かつきだした真空管がチャーミング。でも取り扱いは要注意。

tatebaさんのDACの実装密度の高さもさることながら、基板の部品配置もとてもきれいです。
抵抗やトランジスタの高さがきれいに揃えられていて、とても美しいです。
これは、作る人の性格なんでしょうね。

きれいに並んだ部品。

MHIさんのK式DAC
これはかなりオリジナルに忠実に作られたPCM794をつかったK式DACです。何が違うかといえば、IV抵抗値を
低くして出力電圧を下げておられます。オリジナルでは出力電圧が9Vですが、さすがに高いですからね。
それにしても相変わらず仕上げがきれいです。
終段のトランジスタの放熱効率を上げるために、黒色のキャップ型の放熱板が追加でとりつけられています。

MHIさんのK式DAC。きれいなつくりです。


スケルトンの抵抗にSEコンが見えます。

KsさんのK式DAC
こちらもPCM1794をつかったK式DACです。抵抗はDALEの巻き線抵抗がつかってあります。
Ksさんは、あまりオリジナルの部品には拘りがないのが特徴ですね。

KsさんのK式DAC。


放熱用のアルミは2枚重ね

なぜかアナログ?
いつもはソースはすべてCDあるいはディジタル音源でしたが、今回のオフミではアナログが登場しました。
Aさんの「MHIさんのターンテーブルもみたいなぁ」というオフミ前日のメールに応えられたものですが、
ksさんの「PHONO EQ AMPがありません(^^;;」という返事で、一式もってくる羽目になったようです。
プレイヤとEQアンプだけでなく、一番の特徴はプレイヤ用のモータ制御装置(K式)です。
これだけでもプレイヤとほぼ同じ大きさです。

わざわざMHIさんが持ち込まれたアナログ機器一式。一番下がモータ制御装置


EQアンプの中身(プリアンプ兼?)


アナログプレイヤのモータ制御装置。

まずはしばらくアナログ盤、それもBLUE NOTE系を中心にまったりと音楽を聴きました。
アナログは私も中学の時に楽しんでいました(というかそのときはCDは無かった)が、
やっぱり良い機器で聞くといいものです。プチプチいうスクラッチノイズがいかにもアナログって感じがします。
一番若いハムさんはCDの世代ですので、アナログはご存じないようでした。


これは最初に鳴らしたパワーアンプ。2SJ18,K60のFETアンプです。

EQアンプはAさんも持ってこられました。Aさん曰く自信作とのことです。
とくに熱結合には気をつかっておられて、サーミスタもはさんで補償がかけているそうです。

Aさんの自信作のEQアンプ


熱結合はかなり気をつかっておられます。

下の写真はアナログを聞いていたときの状況です。プレイヤは床に直置きでしたが、
ハウリング等は全然ありませんでした。スピーカの下にはコーリアンボードがはさんであります。

アナログを聞いていたときの機器設定

つぎはDACだ!
まずはハムさんのDAC1794-3から。なぜか1番バッターはハムさんが多いですね(歳の順?)。
DACはSOULE NOTEの上に置いた座布団(オレンジ色)の上に置いてあります。
音が良ければ座布団が増えますが、悪ければ座布団がとられてしまいます(笑)。

ハムさんのDACを聞く(中央やや左の蓋がないのがハムさんDAC)

いや〜いいですな〜。ソースは各自が持ってこられたのを順繰りに聞いていきました。
MHIさんがもってこられた、このソース。どこかで聞いたことがありますが、ニュース番組の冒頭に流れる音楽でした。
いや〜、こんなCDどこから探してこられるのでしょうね?
 
ニュース番組で使われているテーマ曲のCD。

つぎはみなさんお待ちかねのtatebaさんの真空管アンプ付きのDACです。
立ち上がりに時間がかかるので、通電している間にちょっと腹ごしらえです。
で、いよいよ鳴らします。低音もよく伸びでいい感じです。新潟DACってこんな音だったかな?
作り方によって随分ちがいます。

tatebaさんの新潟DAC。

ここでパワーアンプをMHIさんのバイポーラアンプに変更。いや〜、こちらも丁寧に作ってあります。

MHIさんのアンプ。自宅ではメインでつかっておられるそうです。

 
アンプの中身。                                2SD218×2の構成のアンプです。


「どうやったらそんなにきれいに作れるの?」と集まって品評会。

DAC1242 vs DAC1794−3.5B
つぎは小生の出番です。今回は新潟のFN1242とTIのPCM1794が聞き分けられるかをテーマに
2つのDACを持ち込んでいます。2つとも同じケースに入れているので、本人もフロントパネルでは見分けはつきません。

2つならんだDAC。さて、どちらがどっちでしょう。


DACの中身もみてくれはほとんど同じです。

聴き比べるにはソースは同じものが必要なので、ここではハムさんのお勧めのARIAのサウンドトラックから
「永遠の海」というピアノソロからはじまる音楽をつかいました。

ハムさんお勧めの音源

で、2台を聴き比べた結果は「PCM1794は低音がでて、高音も伸びがあるので2台目の方」と、
みなさん正解です。すばらしいですね・・・なんで当たるんだろう?という感じです。
でもパワーアンプを替えて聴き比べて、どちらが好きかを調べてみると、
バイポーラのパワーアンプだとDAC1242、FETのパワーアンプだとDAC1794が良いとの意見でした。
アンプとの組み合わせもあるんですね。
新潟DAC(DAC1242)はバイポーラアンプと組み合わせると、なんとも音に暖かみがあっていい感じです。

その後も次々と
ARIAの音源もだいぶわかってきたので、そのCDで次々とDACを聴き比べです。
次はMHIさんのDACです。丁寧につくってる印象もあるせいか、とてもきれいな音がするという感じです。

MHIさんDAC。

次はKsさんDAC。中身は基本的にはMHIさんと同じですが、ちょっと音が違います。
なんというのか、ワイルドな感じ?たぶん作った人の印象が反映されるのかな(笑)。

KsさんDAC。

いや〜、ここまでのDACはどれもいい感じで鳴ってきます。

MHIさんDAC(左)とKsさんDAC(右)を並べてパチリ。

つぎはAさんDAC!

AさんのDACは色々とハプニングを演出していただけそうで、みなさん楽しみにしています。いよいよの登場です。
中身は下の写真の通りです。K式で組み立ててあります。
で、ピーとがギャーとかをみなさん期待していたかと思うのですが、普通にきれいに鳴ります。
「なんや、鳴るやン」という声も聞こえてきます。いや〜、期待通りなのか、期待はずれなのかどちらでしょうね(笑)。


AさんのK式DAC。


わかりにくいですがSEコンがはずれています。

たまには
今回の試聴にはScanSpeakのユニットをつかったksさん自作のSP(左側)をつかいましたが、
違うスピーカも聞いてみようということで、パイオニアのSPも鳴らしてみました。ここ数年鳴らしていなかった
ということで、かなり堅い音の印象がありますが、ジャズなんかいい感じでなります。でも、やっぱり個人的には
ScanSpeakのほうがいいです。というより聞き慣れているせいかな?

ちがうスピーカも鳴らしてみました。

さて、最後は・・・・でもちょっとお疲れモード
お約束のAさん音源の登場です。といっても、ちょとみなさんお疲れモード。それに明日は仕事ですし、
いい時間になってきたので、2〜3曲聞いて、片づけモードに入りました。
時計の針はちょうど5時頃です。土曜日だったらもっとゆっくりできるのですけどね。
楽しみはまたの機会にとっておきましょう。

みなさん、おつかれ様でした。

(おしまい)