DAC1704-4D製作!

さて、ここらでDAC製作打ち止めとすべく物量投入型のDACをつくってみよう!ということでPCM1704を4パラ差動を作ることにしました。本当は8パラにする予定でDAC-ICも買ったんだけど、タカチの高さ70mmのケースの中に4段重ねで基板がどうしても入りそうにならないので4パラになってしまいました。


今回作った基板がこれです。DAC部とDAI部、MUTE部に分かれています。もちろん電源基板も必要です。


さて、DACに限らずもっともいやになる作業がケースの穴あけです。ここでは、基板を発注している間にケース加工をやってしまいました。また、レタリングも先にやっておきます。ん〜なかなかかっこういい(って思うのは自分だけ?)



さて、基板を作ります。基板は単に部品を載せて半田づけするだけなので楽です。問題は、設計ミス(というよりマニュアルの不親切か?)がいくつかあり、ジャンパーが入ってしまいました。でもSSOPの足に直接ジャンパーを飛ばすことはなく、ランドからランドへのジャンパーなので楽勝です。

 
できあがったDAC基板。これで1チャンネル分。OSコンだらけですが、オークションで安く落札したものです。
1個あたり40円くらいだったと思います。


黒い部品が見えるからと思いますが、これはTOKINのインダクターです。たぶん90uHだったと思います。


 裏側に4本のジャンパーがあります。DACの位相を変えるのはINVERT端子はGNDにするのでなく、-5Vにするのでした。


 
 DAIも完成。まだパルストランスは巻いていません。


   
 DAIのジャンパーは無くても大丈夫なんだけと、PLLがUNLOCKのときにMUTEがかかるようにしたかったのでジャンパーを飛ばしました。あとは、2層基板で配線しきれない箇所があったので、これも無理矢理ジャンパーで処理しています。EMPHASISの周波数選択なのでCDしか使わない場合は不要なんですが・・・まあ、最後なのですべての周波数でEMPHASISに対応にしました。



これはMUTE回路です。背を高くしたくなかったので電コンを無理やり寝かしています。


汎用電源基板をつかって電源部をつくりました。左右独立電源です。横に寝ているのはMUSEです。


DAC部の−5Vレギュレータは熱をもつので、その拡散のためにも0.7mm厚の銅板を間に挟みこみました。


さて、まずパネルにSW等をつけます。そして前面パネルには配線もあらかじめしておきます。でないと、あとから半田コテがはいらないんですよね。


さて、おもむろにケースに組み込み開始です。トランスはRA40を2個使います。トランスはケースの前側に一杯の位置にとりつけました。


そして電源基板の組み込み。この時点て一回通電して、正しい電圧がでているかどうかを確認します。
トランスの下についているのがMUTE基板です。スペースがないので立ってついています。


MUTE基板の取り付け様子です。アルミのLアングルをステーにして取り付けています。


さて、次はDAI基板の取り付けです。スペースがないので電源基板の上につけます。そのため穴ピッチは一部汎用電源基板に合わせています。
DAIの周辺が配線が一番多くて、時間がかかります。結束バンドをつかって、丁寧に配線していきます。


最後にDAC基板を実装して完成です。


DAC基板とDAIとの接続は10Pのフラットケーブルをつかいます。あとで、念のため銅箔テープなどを巻いてシールドしておいたほうがいいかな?



さてさてできあがりです。表面に ”DAC1704-4D SUPER DAC”と入れました。中央のSWは1fs/8fs切り替えですが、トランスと干渉するので真ん中よりにつけることになっています。デザイン的には切り替えSWのすぐ左がいいんですがね。



裏面も一杯入出力がついてカッコいいでしょう!ちょっとレタリングがずれってる、っていう突っ込みはご勘弁。

そして早まる鼓動のもと、スイッチON。約3秒後にMUTE用のリレーが”カチ”と入ります。そして、音楽入力をすると
出力に繋いだオシロから波形がでてきます。まずは音だし成功です。

さてさて、これからはしばらく通電してエージング。音のレポートは来週あたりかな?
でも、リファレンスにつかっているDAC(1702−2パラ)がお役ご免になりそうな感じです。

今日は、ちらかった机の上をまずは片づけなくっちゃ。
そして、完成したDACを眺めながらブランディーグラスを傾ける! もう至福の時です。

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