PA1592を作るの巻き。2012.3.20
このページからの派生です。
シンプルなDクラスアンプ用のICであるアナログデバイセスのADAU1592をつかったものです。
基板もアートワークを書いたのはいいですが、折角なので試作してみました。
基板が出来上がりました。
このADAU1592の特徴はなんといっても、小型の割には性能がいいことかもしれません。
しかしながら、cs4525と違って遊ぶ要素は少ないです。シンプルなアンプそのものです。
Dクラスの割りには高性能です。
早速組み立てましょう!
まずはADAU1592の半田付けからです。だいぶ0.5mmピン間隔のICの半田付けにも慣れてきました。
またサーマルパッドのあるICですから、裏面からの半田は容量の大きなコテをつかって、
じっくりと加熱してあげます(笑)。
まずは要のADAU1592の半田付けから。 裏面の半田付けもきっちりとやっておきましょう。
この基板には裏面に表面実装部品がとりつけやすいようにパターンを一部書いています。
基本は部品面に取り付けますが、手持ちにSMD部品があれば活用できるようにしています。
裏面にはSMDのパターンもありますが、今回は使用していません。
完成しました。
マイコンもないのできわめて部品点数が少なく完成しました。
一応MUTE回路用のマイコンは搭載できるようにしておきましたが、つかうことはないでしょう。
というのもフルブリッジ(BTL)でスピーカに接続した場合はほとんど電源オンオフ時のノイズが聞こえないことは
ユニバーサル基板での試作時に確認済みです。
ほんとに部品点数が少ないのであっという間に完成です。ユニバーサルで3時間くらいかかりましたが、
基板なら15分程度でしょうか(もっとかかったかな?)
またマイコンのプログラミングも不要なので、動作確認までの工程が早いです。
完成!とりあえずお出かけ用の写真をパチリ。
試聴してみましょう!
さて、ユニバーサル基板でくんだときはスピーカから若干ヒスが聞こえましたが、今回はどうでしょう。
基板にすればパスコンん配置も直近にできますし、さらに電源ラインそのもののインピーダンスを下げることが
可能になります。 今回の基板では、電源ラインは基板端子から一直線でICまで供給できるようにしています。
その過程に電解コンデンサ、フィルムコンデンサ、セラミックコンデンサを並列に配置しています。
電源ラインは強化。右から1000uF×2、0.33uF×2、10uFセラミック×2、0.1uFセラミック×2
さてさて、結果はいかに・・・・
いいですね!
ノイズはスピーカに耳を押し当てても聞こえません。これならOKです。やはり基板を作成した甲斐があります。
これならメインシステムとしてもいいかな(笑)。これで3wayのマルチアンプを組んでもものすごくコンパクトです。
しかしD級アンプってまだ歴史が浅いですが、これが実現できたのは高速FETが実現できたおかげでしょうね。
試聴には、ソースが必要になります。ここでは久しぶりにNOSDACを持ち出してきました。ただし、このNOSDACは
音量調整機能はありませんから、PA1592の直近にボリュームをとりつけて音量調整ができるようにしました。
NOSDACとの接続して試聴の準備です。
PA1592の入り口にはボリュームを設置しています。
おおお!
いつもの耳蛸のソースをつかって試聴しますが、ほんと元気一杯に鳴ります。
ノイズ感もないし、ほんとにメインにつかっても問題ないかもです。
それよりこれ一枚でステレオアンプが構成できるので、ディスクトップにはもってこいです。
それにAB級アンプより省エネだし、この夏の節電に協力できるかもです。
で、どのくらに消費電力かを調べてみました。少し、大きめの音を出しながらの計測ですが、
電源電圧15Vのときに0.16A程度の消費電流です。電力にすれば約2.4Wです。
ABアンプならアイドリング電流でこのくらい簡単にいってしまいそうです。
消費電力を測ってみました。常用の音量時で電圧は15V、電流は0.16Aでした。
さてさて、どのように仕上げるかな?
(どんどんつづく?)