なぞのマザーボード(?)の巻き

こんなものを入手しました。なぞのマザーボード(?)です。

なぞのマザーボード?

詳しくはここのHPにあります。
BayCraft デジタルメディアプレイヤーボード
どうやらディジタルサウンドを構築するためのボードですが、
なにができるのかHPだけみてもよくわかりません。
もともとこの手のものに私が詳しくないので仕方がないのですが・・・・
でも詳しいことがわからないあたりが楽しそうです。
一見するとPCのマザーボードにみえますが、まず違うのがいわゆるpentiumなどのCPUがありせん。
正確には専用のMPUがのっています。それにメモリーを乗せるところもありません。

これが心臓部の模様!MEDIA PROCESSORとある。

でも、電源やCRTの接続の入出力についてはまるでPCマザーのようです。
おそらく、ATX電源をつないで、ケースに収めようとしたときにこのような形にしておくのが便利だったのでしょう。
さて、到着したときはこんなダンボールに入ってきました。
 
 到着時の段ボール                            中をあけるとやはり段ボール

中身をあけると、さらに白いダンボール。ひょっとしてロシアの人形のように何重にもダンボールが重なっていたりして(笑)。


これってなんていうんだっけ?

まあ、ロシア人形みたいなことはなく箱をあけると中身がでてきました。ボードとリモコン、そして説明書とCD-ROMがでてきました。

箱の中味をあけたところ。

かなりオタクなボードかな?

マザーをみてみると、なんとユニバーサル領域があります。って、何につかうのだろう?
電源も+5V,12Vの電圧がとれるようになっているので好きな回路でも乗せるのかな?


なぜかユニバーサル領域があります。

附属の取り説をみても詳しいことがわかりません。どうやらCD-ROMの中に説明書はあるようです。
で、印刷してみると約30ページの説明書がでてきました。でも、これを読んでもやっぱりよくわかりません(笑)。
ん〜基礎知識のなさがわかってしまうな〜。

印刷したマニュアルは約30P。

面白いのは、出力にDATA,BCK,LRCK,MCKなる出力があります。
ちょうどDAIの出力そのままです。こんな端子って誰が使うんでしょうね。
それに出力はI2Sらしい。フィリップスのDACをつなぐのに便利かな。

ををを!まるでDACにつないでといわんばかりのピン!でもI2S出力というのがオタク度120%

なんかむちゃくちゃマニアックというか、マニアの人が設計したというか、なんと言うんでしょね。
ターゲットはPCマニアではなく、自作オーディオ好きでかつPCにも興味のあるような人なんでしょうか。
いったいどんな人が設計したんでしょうね(笑)。

さっそく動かしてみよう!電源はどこだ?

さて、マニュアルをみても使い方がよくわからないので、結局のところ動かしてみるのが一番のようです。
で、動かすには電源がいります。どうやら12V3Aの電源があればうごくようです。
で、パーツボックスを探してみると、こんなSW電源がでてきました。出力は15V7Aですが、
VRを調整すれば12V出力になるでしょう。で、VRを一番左に回すと出力は11.46Vになりましたから、
すこし右に回して12.2Vくらいに設定しました。


とりえあえず電源確保!

で、とりあえず直接半田付けしてつなごうかと思いましたが、ちょっとまて?
HDDやCDROMをつなぐためにはやっぱり5Vとかの電源がいるんだよね?
結局、外付けのATX電源を買ってこよう。

次の日にお買い物!

出張帰りにヨドバシに行って電源GET。いや〜PCパーツを買うなんて何年ぶりだろう。
電源なんてどれがいいのかまったくわかりません。ということで一番安いやつを購入。
3980円でした。
電源をみていると高いものは50,000円近くするものもありますが、いったい何がちがうんだろう、
と思ってしまいました。ちなみにPCを買うときには自分なりのポリシーがあって、一番安いものを買うようにしています。
というのは、たとえ2,3倍の値段をだしたって速度が2,3倍になることはありませんし、
1年もたてば値段がうんと下がりますから、あえて高いものを買う必要はないと思っています。

 
 このロゴってどこかで聞いたやつのパロディ?             それにしてもでっかいファンです。


さて、それはさておき電源を早速つないでみましょう。

まずはバラック状態で接続。ついでにオーディオ出力やネットワークケーブルも接続!

あ、ボードが動いているかどうかはCRTをつながないといけませんが、とりあえずNTSC出力を利用して、
パソコンのTVボードに接続。

電源ON!

モニターには何が写るでしょうか?とりあえずオープニング画面がでて、
なにやら選択するような画面がでてきました。まずは一安心かな。

まずは何か表示されて一安心。


さてお遊び再開! 2007.5.10

あまり時間もないけど、ちょっと遊んでみましょう。ちょうど昨日の途中からです。
メニューに出ているところを選択(リモコンの決定ボタン)をすると、こんな画面がでてきた。
なんか一杯でてきて楽しそうだ。

色々とでてきました。

INTERNET TVはちょとしんどい。
そこで、INTERNET TVを選択してみた。どうやらチャンネルは2つあるようだ、MSNを選択してみよう。
動き出したのはいいが、途中で止まってしまった。いや、動いているようだがどうも通信速度が低くてすぐにバッファが空になってとぎれるようだ。
これではちょっとキツイ。
  
 INTERNET TVは2ch分                           でも動きは早くない。インターネット回線速度に依存するのでしょう。

MUSICはOKです。

ということで、回線が軽めのMUSICを選択してみよう。

こんどはMUSICを試してみましょう。

MUSICチャンネルは1つだけでちょっと寂しい。でもこれを選択するとなんか2つのチャンネルが選べるようになっているような。
ということで、とりあえず右側を決定すると、おもむろに音楽が流れてきた。こんどは途切れずに流れてくる。

チャンネルは1つだけで、すこし寂しい                      音楽は2ch分あるのかな?

なるほど。

このボードというのは音楽情報を提供するサーバや音楽ファイルが入ったディスクのプレイヤーのようです。
ということで、手元に適当にあったMP3のファイルをUSBに入れて、挿してみました。

次はUSBメモリーをつかってみよう。

USBは自動認識されました。下の図ではつぶれていますが、USBが認識されたことが示されています。
そしてここを選択するとディレクトリやファイルが表示されました。
ということで、適当に選んで見ましょう。そうすると画面が変わって音楽な流れ始めました。なるほどね、こういうものだったんだ。

  
USBメモリは自動認識されました。                       ファイルを選んで再生!


        再生中の画面。ちょっと寂しい。

大体仕組みは理解できそうです。じゃあ、CDROMやUSB-HDDもつながるのか、また休日にでも試してみましょう。


いきなりばらす?

ちなみに、マザーボードに乗っていたこのボードは使用しそうに無いので取り外してしまいました。
光出力(SPDIF)もマザーのどこから信号がでているかわかったので、これも使わなくてもよさそうです。

DVIとRSと光出力は当面は使わないのでとりはずしました。

SPDIF信号はここからでていました。信号を観測すると、こんな感じで出力がでています。よく見ると3.3Vの振幅ですね。
処理するICはどうやら3.3Vで動いているようです。
 
 SPDIF信号はここからでています。                        信号はこんな感じ。3.3V出力です。

DAC専用端子も観測!

オシロをつないだついでなので、LRCK,BCK、MCK信号も観測してみましょう。
LRCKは48kHzになっています。たぶんMP3ファイルを再生しているからなのでしょう。
BCKは3.072MHzですから、ちょうど32ビット分が1つのでデータ幅です。たぶん24Bit出力でしょう。
MCKは写真写りがわるいのですが、12.288MHzのようです。ということは256fsということですね。
  
  LRCK信号 48kHzです。                  BCK信号。こちらは3.072kHz               MCK信号。256fsで12.822MHzです。


どんな石をつかっているのだろう? 2007.5.11

ちょっと気になったので調べてみた。これはDACのICのようだ。WOLFSONのWM8728というやつらしい。

このボードのDAC:WM8728S

データシートをくぐってみるとこんな感じででてきた。24Bitの電圧出力用のDACのようだ。
こういったコンパクトなボードだと、電圧出力が外付け部品が少なくて済みます。
これってSWコントロールかな?それともHWコントロールかな?




DACの出力のアンプはフィリップスのTDA1308をつかっているようだ。
これもデータシートをくぐって見るとABクラスのヘッドホンアンプらしい。
石の出力は写真の電解コンデンサに接続されてDCカットされているのがよくわかる。
して、チップRでゲインを構成して反転アンプになっている様子もよくわかる。入力もDCカットがされているが、
これはWM8728が単一電源の電圧出力出力なので必要なのでしょう。

このボードのAMP:TDA1308



あしたも仕事があるので、今日もこの辺で休みましょう。


やっちゃいました。2007.5.12

オシロのプローブのGNDを探しているときに、ちょうどGNDを書いてあるところあったのでそこをはさもうとしたときに、
隣のVCCと接触。バチという音がして、なにやら焦げ臭い臭いが立ちこめてきました。
あわてふためきましたが、液晶モニターの表示自体は変化がないので、ボード自体に異常はなさそうです。
でも、結構焦げ臭いにおいがしたので気になって、裏側を見てみるとパターンの一部が溶断してました。
 
ここの間をショート!                      溶断した部分

こなんな状態でも動いていることを見ると、この配線はVCCの取り出し口への経路だけだったかもしれません。
とりあえず動いているのでほっといてもよかったのですが、VCCの取り出しがないと不便なので復旧しましょう。
ジャンパー線をとりつけて、復旧です。
 →  
 右側の丸まったパターンを延ばして                        ジャンパー線で接続


この程度の損傷で済んだのは不幸中の幸いですが、何事にも注意が必要ですね。


USB-HDDは動くかな?2007.5.13

出張ついでにヨドバシでUSB−HDDを買ってきた。250GBで15,600円なり。
HDDを買うときはいつも思い出す値段があって
(1)PC9801Eを買った頃(約20年前?)に20MBのハードディスクが20万円  → 1MB/1万円
(2)486DXのDOS/V機を最初につくったときには540MBが2.5万円だった → 約200MB/1万円
(3)今回購入                                     →  約150G/1万円

いやいや、指数的に容量が増えてきますね。

BUFFALOのHDD 250GBで15,600円



ためしに2枚のCDをHDDに移して接続してみました。無事認識することが確認できました。
ここまでくれば再生も問題なしです。

    
USB-HDDも認識。HDのメーカが表示されました。     ファイルの表示も問題なし


お気楽アイソをつなぐ!2007.5.13


USB-HDDが動くようなので、DACへの接続を考えて同軸出力を設けましょう。
ということで、お気楽アイソを作成。なんか久しぶりにはんだごてを握るような気がします。
使用する部品は、適当に選んでとりつけました。というか、部品箱を探すのが面倒だったので、
目に付いた部品を取り付けていったという感じです。

お気楽アイソの部品面側。ダイオードやレギュレータは不要なのでつけていません。


お気楽アイソの部品面側。カップリングCなどにはチップ部品を使用。

ボードには不安定ですが1点のみで支柱にとりつけました。まあ、仮組ですからいいでしょう。

お気楽アイソをボードにとりつけ。

ここまでくれば、あとはDACにとりつけて動作確認です。

DACにとりつけて信号がでることを確認!


USB−DVDをつかってCD演奏は? 2007.5.13


これは残念ながらできませんでした。DVDドライブ自体は認識しているのですが、CDを入れても全然反応無しでした。

ドライブは認識するのだが・・・・




(つづく)