DAC179X-6を作ってみました!の巻き 2014.11.15
DAC179X-2.1(SHORT)の兄貴分になるDAC179X-6を作ってみました。
何が違うかといえば、DACが2個ではなく4個になっている点です。もちろんそれぞれのDAC素子は
モノ構成となっています。
左右に分けられたそれぞれの2個のDACのアナログ電源は分離することも可能な構成になっています。
こんな基板を作ってみました。
早速組み立てましょう。DACにはPCM1795を使いました。もちろん、PCM1792,PCM1796なども
ピン&ソフトコンパチなので入れ替えて使用することが可能です。
まずは完成しました。
動作させましょう!
通電の前にパターンを眺めていて、何か違和感・・・。あれ、配線が2本抜けているのを発見です。
いわゆるI2C制御に必要な線がマイコンに接続されていない、あんちょこな間違いです。
というわけで、下図に示すように修正です。
修正する箇所はジャンパーピンの裏側あたりです。 白の線が修正する部分(追加で接続する部分)です。
こんな感じで修正完了です。
まずはSPDIF入力からです。
出力の確認には、本来はPOWER-IVなどのIV変換アンプをつないで試したいところですが、
まずは簡単にパッシブIVとしました。早い話が出力に抵抗(33Ω)を接続して、電圧に変換しています。
こんな感じで動作確認しています。
出力には抵抗をとりつけてパッシブIV構成にしています。
出力も問題ないことを確認しました。PCM1795の1出力あたりの電流は4mAppです。
この基板では4パラ構成になっていますから、4×4=16mAppが抵抗に流れます。
33Ωですから、16mA×33=528mAppになります。オシロの波形もピッタシです。
出力OKです。
つぎはPCM入力です。
今度のソースはRenew FFASRCを接続して確認です。フォーマットもI2S,RJ,LJ等を変化させて確認します。
こちらも問題なしです。
最後はDSD入力です。
ソースはUSB-AUDIOをつかっています。ちょっと前に変換基板をつくっていたので、
簡単に接続できました。こちらも問題なく波形を確認しました。
DSDでの動作確認のための接続の様子です。
一気に試聴してみましょう!
パッシブIVとしているので、外付けに電圧アンプをとりつければ音だしができます。
ということで手元にあったA13アンプを接続してみました。A13アンプは差動入力ができる構成にしています。
A13アンプと接続して試聴の準備です。
ちょっと横着して、A13アンプの出力をそのままヘッドホンに接続です。A13アンプ自体の出力インピーダンスは低いので
ヘッドホン程度の駆動なら問題なしです。出力電圧の可変はDAC側の電子ボリュームで行いました。
横着して直接ヘッドホンに接続して試聴です。
アンプのゲインが低いので出力電圧は200mV程度ですが、ヘッドホンの効率もよいので
結構大きな音がでてきます。
出力電圧は低いのですが、音量は問題なしです。
音質は、やっぱりPCM1794などの同じ系列の音ですね。ヤンチャ坊主というか、なんというか、
迫力のある音がでてきます。聞きなれた音ではありますが、あたらしい基板で聞くとまた
新鮮な感じで聞くことができますね。
(つづく?)