FN1242AをDSDで動かしてみよう!の巻き 2012.10.14

ひさしぶりに検討記のページを立ち上げることにしました。
すこし仕事がバタバタして、なにも手をつける状態ではなかったのですが、すこし落ち着いてきたこともあり
半田付けがしたくなってきました。

まずはCS8416の動作確認から


DSD再生の前に、通常のPCM動作での動作を確認しておきたいので、DAIとしてCS8416をブレッドボードに組み立てです。
CS8416はソフトモードでの動作になっているので、PICをとりつけてまずはデータ信号がでることを確認しました。


CS8416の動作をまずは確認!

FN1242AはSSOP28Pなので、変換基板に載せる必要があります。秋月からでている変換基板と
28Pの連結ピンを組み立ててブレッドボードに挿せるようにしておきます。

 
まずはFN1242Aを変換基板に搭載です。

FN1242Aを動作させるにはVCOM用にコンデンサが必要なので、これはあらかじめ変換基板に搭載です。
その他の共通配線や、パスコンなんかもあわせて載せておきます。こうすればブレッドボードでの配線が
少なくなるのと同時、つぎにFN1242Aをブレッドボードでつかうときに再配線する必要もなくて便利です。

動作に必要ま部品を搭載しました。

おもむろにブレッドボードに搭載して、CS8416と接続して動作の確認です。

動作確認中の様子。

まずはPCM入力で動作することが確認できました。
しかし、1ヶ月ぶり以上ブランクがあったので、ここまでいたるのに結構苦労しました(笑)。


まずは動作確認。


DSDでの動作確認

DSDのソースはエレクトロアートさんのUSB-AUDIOを使います。これはバスパワーで使えるので便利ですね。
USB-AUDIOとFN1242AでDSD接続するときは、1点注意事項があります。
それはFN1242AがBCKのダウンエッジでデータをサンプルしますが、USB-AUDIOをはじめ一般的なDSD
フォーマットはBCKのアップエッジでデータをサンプルするように出力されます。そのため、BCK信号を7404で
反転させてからFN1242Aに入れるようにしなければなりません。

DSDの再生実験の様子

あとは適当な信号を入れて動作を確認しました。あっさりと動き出しました。


DSDでの再生も確認できました。

基板にしてみましょう! 2012.10.21

ブレッドボードのバラックで音を出しても、正確な評価になりにくいのでシンプルに基板をつくってみましょう。
シンプルというのはジッタクリーナなどの付加機能はなしに、単純にSPDIF,PCM、DSD再生ができるように
してみようと思っています。ただ、2パラモノラル構成(FN1242Aを2個)あるい4パラ(4個)とできるように
してみましょう。
秋月からまたFN1242Aがなくならないといいのですが・・・・


基板のアートワークを書いてみましょう。

ほんとに久ぶりの作業再開! 2013.1.6
2ヶ月以上、なにも手をつけていませんでしたが、久しぶりに作業再開です。でも、いざはじめたところ
完全に忘れさっていました(笑)。それに、なにもFN1242Aを4個も使わなくてもよいお気楽なパージョン
の方がいいような気がして、シングル使いでDSD,PCM、SPDIFに対応できるようなパターンに
することにしてみました。
 そう考えれば、比較的小さい基板に収まります。


シングル使いでパターンを再設計です。

試作基板到着!

試作基板ができあがりました。FN1242Aの1個使いなので、比較的基板にはスペースに余裕があります。

試作基板の出来上がり!

さっそく実装していきましょう。まずは表面実装部品からとりつけていきます。
ニッパが要らないので、机の上が汚れないのでルンルンです(笑)。
リード部品を実装しだすと、切れ端がそこらに飛び散って机の上が汚くなります。
たまに、絨毯に隠れたリード線が足に刺さることも(爆)。

まずは表面実装部品のみをとりつけ!

完成!
部品点数も少ないので短時間で完成しました。
お出かけ用の写真をとっておきましょう!

完成しました!お出かけ用の写真をパチリ!

動作確認! 2013.1.19
この基板にはCS8416をDAIに使用したSPDIF入力と、PCM入力、DSD入力の3モードの入力に対応しているので、
それぞれについて動作確認をしていきます。
まずはPICにプログラムを書きます。プログラムはLCDを使用した複雑の動作モードがないので、
きわめてシンプルなものになります。CS8416をI2Cで動かす以外は、FN1242Aのフォーマット設定を
PICで制御するのみです。ただ、それでは寂しいので、動作の状態がわかるようにLEDの点灯制御を
PICで行っています。

さて、SPDIFでの動作確認!
まずはSPDIFでの動作確認です。まずはすんなり確認できました。

SPDIFでの動作確認の様子。


SPDIFで動作確認しました。

次はPCMモード
PCMの入力にはFFASRCをつかいます。FFASRCの出力モードはI2S、右詰(RJ),左詰(LJ)の
多彩なモードをサポートしているので、こういった場合にはとても重宝します。
PCMモードでも動作確認完了です。

PCMモードでの動作確認。FFASRCを接続します。


PCMで動作確認しました。

最後はDSDで。

最後はDSDでの動作確認です。DSDのソースはエレアトさんのUSB−AUDIOを使います。
というか、これしかDSDフォーマットを出力する機器がないんですよね。
さて、DSDでも動作確認ができました。

DSDでの動作確認。エレアトさんのUSB−AUDIOをつかっています。


DSDでも動作確認しました。

完成!・・・かな?

一応動作の確認はできました。
次は試聴ですね。FN1242Aの音調はわかっているつもりですが、DSDでは聞いたことはないので、ちょっと楽しみです。
でも、ちょっとだけパターンミスがあったので、これについては修正しておかなくっちゃ!

V2基板ができあがりました。2013.1.31

V2基板が出来上がりました。

実装も終わりました! 2013.1.31

DAC1242-1.6は部品点数も少ないので、比較的短時間で実装が完了します。

出来上がりました。

動作チェック!

動作を確認してみましょう。動作の確認は入力モードでSPDIF,PCM、DSDが問題なく動作するかのチェックです。


SPDIFでの動作確認の様子!


DSDでの動作確認の様子!


PCMでの動作確認の様子!

完成!

すべての入力モードで動作チェックが完了しました。

試聴してみよう! 2013.2.17

さて、アンプにつないで試聴してみましょう。
ということで手元にあったA12基板に接続することにしました。
しかし、DAC1242-1.6にはボリューム機能はありません。
そしてA13はハイゲインに設定してあります。。

ということを忘れて、いきなり電源ON!
いきなり爆音です(笑)。

急遽、ソースをPCに切り替えて、PC側で音量を最小にして再度試聴!!!
でも、ちょっとでもボリュームのつまみ(ソフト上なのでモニター上ですが)をあげると、
いきなり大きな音になってしまいます。
 まあ、聞けない音量ではないですが、ちょっとこの構成ではだめですね。
やっぱり専用のアンプを入れて、ボリューム機能(減衰機能)付きのアンプに接続する
必要がありそうです。

 とはいえ、ちょっとの試聴でDAC1242-1.5と同じような音調だったような、そうでないような(爆)。

###製作マニュアルアップしました!!


試聴の様子! あちゃー!!!!


・(v2基板での修正箇所判明)De-Emphasis解除 2015.1.17

v2基板ではFN1242AのPIN1,2がGND接続されており、そのままでは高域減衰が生じます(192kHzあたりの入力fsが高い聴感ではわからないとおもいます)。FN1242AのPIN1,2をVDDに接続することで解消しますので、下記を参照して修正お願いします。 ご指摘いただいた方、ありがとうございました。
修正方法はマニュアルにも追記しています。


修正箇所の周辺


黄色線の部分をカッタ等で切断。



切断した様子。


緑の線を接続(FN1242AのPIN1と、PIN7と繋がっているチップコンデンサの片端)。
FN1242AのPIN1,2は共に接続されているので、ブリッジしても大丈夫です。


修正した状態。

(そろそろ終了?)