USB speakerって?(2005.5.5)

どうやらUSBポートに差し込んで使う外付けスピーカのようです。
ふれこみは「USB接続でノイズを低減」とあります。
たしかに、ノイズだらけのヘッドホン出力より、外部でアナログ変換した方がノイズも減るというのは理解できますね。
それに、いつも使っているノートPCにもスピーカは付いていますが直径2cm程度の超小型で、とりあえず音が出ればよいだけのものです。
すこしノートPCのオーディオ出力をパワーアップのつもり(というか単に興味本位)で購入してみました。
お値段は2500円! スピーカ単体で買えばもう少し良い物が買えますが、まあUSB変換という面白さを購入です。


まずは中を開けてみましょう!
スピーカは高さ10cmの小さいものです。
大きさの割には結構重たいので、たぶん振動防止用のおもりがはいっていると思います。
また、機会をみて開けてみましょう。
スピーカにはミニジャックがついています。このままPCのヘッドホン出力に差し込めば音がでました(あたりまえか)。
この部分がUSBコネクタだと思っていたのですが・・・SP単体でも使えるということらしいです。

 スピーカ本体。小さい割りに重たい

USBをSP出力に変換するのはこのプラグです。左側にミニジャックのコネクタがついています。

これがキーデバイス。簡単にはバラせられません

折角(?)なので、中を覗いてみました。ケースは熱圧着されているので側面の溝にカッタで切り込みを入れて無理矢理ケースを開けます。
で、出てきたものはこれだけ。IC1つですべて済むようです。2つの電解コンデンサ(220uF/6.3V)が見えますが、これはSPへのカップリングコンデンサです。220uFでは少し容量不足のような気もしますが、これ以上はサイズ的に入らないですね。裏面は、いくつかのチップコンデンサが付いています。

 
中身の表と裏。こんな感じでたくさん作ればコストも下がるはずです。

ICの品番はCM1025とありますが、どこのチップだろう?見たことのないマークです。

 どこのメーカだろう?

中の様子はよく分かったので、蓋をして元に戻します。そのままでは蓋がすぐに開くのでセロテープで固定しました。

 すこし見栄えが悪くなりましたが、我慢我慢。

波形をみてみよう!


出力をそのままオシロにつないでみました。
まず12kHzの正弦波をWAVE GENERATORをつかって発振! 
ん・・・そのままの階段状の波形です。
LPFやオーバサンプリングもないようです。16Bit/48kHzの素の出力のようです。

12kHzの信号波形(20uS/div,1V/div)

おなじく1.2kHzの入力波形。これも結構な階段状になります。

1.2kHzの信号波形(200uS/div,1V/div)

で、インパルスを入れてみましょう。ん・・・なぜかインパルスになってないですね。ソフトの問題かな?
よく見るとフィルタがかかっているようにも見えます。ん・・・・なぞです。

1.2kHz周期のインパルス(100uS/div,1V/div)

こんな感じのUSB Speakerですが、ひょとしてスピーカにつなげるより普通にアンプにつないでやれば面白いかもしれません。

オーディオ装置に入力!

PCでCDを再生してならしてみましたがだめです。音にノイズは混じるし、歪みっぽい。
音も平べったくて鑑賞に耐えるものではありません。カップリングコンデンサを交換してもノイズは減らないでしょうから、オーディオ用には全く不向きです。
もともとオーディオ用では無いわけですから、付属のスピーカと併せてお気楽につかうのがいいようです。

チャン、チャン!(おしまい)