matuさんからいただきました。 2007.4.15

初めまして、matuと申します。
●初めに
私は本当に初心者でした。
「ディスクリ回路ってなに?」「DCサーボってなに?」というところからWEBを見始めました。

DACの製作は私の念願でした。しかし、「なお、すべての基板は中・上級者向けです。初心者の方はご遠慮ください。」
という一文に躊躇し、ずっと頒布の申し込みをためらっていました。
ですが「よい音で音楽を聴きたい。」という情熱は抑えがたく、思い切って申し込み、今回なんとかNOSDAC3を完成することができました。

ヒロさん、R.さん、他WEBを支えているBBSの常連さん達にお礼の意味を込めて私のNOSDAC3を投稿したいと思います。

●自作歴
・中学時代にAMラジオのキットを作成。完成ならず。
  最近TDA1552Qを使って空中配線でアンプを作成。

●NOSDAC3について
製作時に気をつけたことは次の通りです。
・製作マニュアルを読み込みました。
・NOSDAC3以外の製作マニュアルも目を通しました。
  ※意外と参考になることが書いてあります。
・過去分を含めBBSをすべて目を通しました。
・ギャラリーを見て、ケーシングの参考にしました。
・わからない用語をWEBで検索し、それでもわからないことは
  大型書店で関連専門書を立ち読みしました。<==これが結構参考になりました。
・出来上がった基板を何回も見直しました。半田付け不良、部品の付け間違い、 がないか何回も確認しました。

製作時の工夫
  部品に凝らず、マニュアル通りにオーソドックスに作りましたが、
 ・抵抗は、R.さんお勧めのソリストを使いました。
 ・IV変換用の抵抗は、差し変えられるようにして
    抵抗の違いによる音の違いを比較できるようにしました。

音について
  出来上がったDACの音は、すばらしいの一言です。
  最初の音出し(ノートラブル、一発で音が出ました) で「あれ?こんなもん?」と思いましたが、
 使っているうちにどんどんと音がよくなりました。
  音は、前よりも透き通ってはっきりしたように感じます。
 (前は、マランツのCD−16を使っていました。)

●今後の不安
・回路の基礎がわかってないため、今後トラブルが発生した時に解決できるかどうかが 不安です。
  また、問題なく音は鳴っていますが、細かいところで発振を起こしていたとしてもそれを知るすべがありません。
  このままずっと問題なく使い続けることが、できるか少々不安です。

●今後の予定
  光入力を追加し、COAXIAL入力とトグルスイッチで切り替えるようにする予定です。


とのことです。NOSDAC3のアナログ回路は帰還もないので発振することは少ないと思います。
またきっちり作られておられるようですし、10年経っても全然問題ないのではないでしょうか。
一番怖いのは、色々と部品を替えようとして鏝を入れ出すと・・・・・(ですね)。









千葉のSさんからいただきました。2007.4.20
 
 電子Vr.とNOSDAC3のケ−シングが完了しましたので報告します。
 
 ラックの奥行きが浅いため、基板を3階建にして長さを32cmに押さえています。(それでもガラスが閉められない。)
 また、両機種ともに大きなミス無く、一発で音が出ました。SSOPの半田付けに苦労したDAC1794D-woDAIのときとは大違いです。
 とはいえ小さな問題点には直面しています。
 電子Vr.では、ボリュ-ムノブを時計回りに回転させると音量が減衰し、バランスつまみを右に回すと表示はL-○となり、小生の感覚とは逆転していました。そこで、ボリュ−ムの配線のみ逆にしてあります。
 NOSDAC3では、左右の音量に若干の差があり、チェックしてみると片チャンネルのPCM63Pのひとつがソケットに十分刺さっていないことが判明しました。そこで強く押し込むことで音量差は解消しましたが、数日で音量差ができる→IC押し込みを繰り返しましたので、ICの足の折れ角調整し、音量差の問題が解消しました。
 NOSDAC3は、DAC1794D-woDAIとASRCをまとめてひとつのケ-スに収めましたが、この際、音が出ない状況になりました。
 ASRC製作時の経験から、音が出ない原因はASRCのSSOPの半田部分にあると推定し、竹串の先をさらに細く削ったへらを作り、ASRCのSSOPの足間を一箇所ずつ掃除することにより、無事、美音を聞ける状況になりました。
 DAC1794DはNOSDAC3よりも幾分腰高な印象を受けますが、使っている素子によるところが大きいのかもしれません。
 NOSDAC3とDAC1794D-woDAIの切り替えは、当初、電源供給先の切り替えを考えましたが、リレ−を使った出力切り替えとしました。
 電源は、NOSDAC3の電源を使用しています。写真撮影後しばらくして、4700uFに1000uFをパラって半田付けしたことにより、低音の量感が若干アップしたようです。
 
今後の予定は、(何時になるかわかりませんが)
 電子Vr.では、OPAMPにかえてD-AMPを使用し、さらに高性能化を図る。(D-AMPとVr.基板の接続をどうするか、どこにつなぐかが課題)
 小生の主音源である衛星放送はPRE-EMPHASISされていますが、CS8416を通すことでDE-EMPHASISされ、ようやく高域の強調感がない音楽を聞くことができるようになりました。
 しかし、ASRCではDE-EMPHASISできないので、DAC1794Dでは相変わらずキンキンした音になります。
 そこで、NOSDAC3のCS8416出力dataを、DIR1703をパスしてSRC4192に直接inputし、SRC4192の出力dataをNOSDAC3にもどせないか妄想してみましたが、小生の乏しい知識と経験ではいかんともし難いことがわかりました。
 わがままを許していただければ、CS8146を使ったASRCをリリ−スしていただければ非常にありがたいのですが、無理をいえませんので、改造方法がありましたら教えていただけますと幸いです。
 
 去年から自作の道に戻りましたが、非常に良くできた基板とわかりやすいマニュアル・制作記に出会えて本当に良かったと感謝しております。
 
PS
 昨年制作した電流帰還AMPですが、マニュアルどおりにR24(0.47Ω)の電圧を10mVにしています。ケ-スの放熱効果が高く、朝から夜までつけっぱなしにしてもほとんど温度上昇が感じられませんので、アイドリング電流を様子を見ながらあげていきたいと考えております。
 マニュアルにはアイドリング50mAとするためにR24の電圧を10mVに調整すると記載されています。10mV/0.47Ω=21mAですので、50mAとの食い違いが理解できず、電圧の設定方法がわかりません。電圧の設定方法を教えていただけますと助かります。
 宜しくお願いいたします。


とのことです。アイドル電流の設定はマニュアルを0.2Ωの抵抗と間違えたかもしれません。計算式はあってますよ。
DACも電子ボリュームも3段重ねにするとかなり省スペースにできますね。というか、まだまだケースの中は余裕あるので
改造のしがいがありますね。不明点などはBBSでお聞きになられたら、色々なコメントが得られるとおもいますよ。
 











ポンタンさんからいただきました。 2007.4.22

DAC1704−4Dの動作確認が取れましたので、バラック状態ですが投稿させていただきました。
(一旦結線し動作確認しましたが、そのままでは写真撮影が困難なため配線をはずしました。)

今回のDACはfujiwaraブランド最高峰のDACですので特に気合が入りました。
このDACを製作するには現在の私のスキル、回路理解度はあまりにも未熟なので時間をかけて十分に知識と技術を蓄えてから製作する予定にしておりましたが、一部部品が入手難で将来的にはもっと状況が厳しくなると思われたので、予定より早く組み上げてしまいました。
現在の私には手に余るものですが、結果的には組み上げて良かったと思います。
部品調達にあたってタカさんやもあいさん、和歌山のNさんに大変お世話になり、そのご恩に報いるためにもなんとしてでも成功させなければと意気込んでいましたので、 一発で音出しに成功したときは飛び上がるほど嬉しかったです。

使用部品は以下のような構成になっております。

電源部
もあいさんにお勧めいただいたSANYOのWXコンデンサー
(いかにも高性能DACの電源部をささえるコンデンサーといった風格があり、色も綺麗なのでとても気に入っています。)
DAI部
ニッセイAPSとOSコン
チップコンデンサーはECPU-1C-104MA5というチップ型フィルムコンです。
DAC部
チップコンデンサーは同じくECPU-1C-104MA5
その他コンデンサーはOSコンSAシリーズとニッセイAPS
抵抗は金属皮膜0.5W誤差1パーセント
I/V抵抗はDALE抵抗のNS−2Bが入手できなかったのでとりあえずRS−2Bを使用しております。
C17〜56はひろひろさんのDAC製作記を見た影響でMUSEコンデンサーにする予定でしたが、
ケミコンは寿命が比較的短いようなので、長寿命で音質的にも定評のあるOSコンに変更しました。

音の傾向は4パラ差動のためか力感があり、細かい音もあいまいにならずにしっかりと出る感じです。
懸念していたOSコンの副作用もエージングで徐々に解消され、最終的には非常にバランスのいいものとなりました。
以前に製作したDAC63-miniと比較すると圧倒的とはいかないまでも、音の解像度、奥行き感、透明感で勝ります。
(DAC1704−4Dと比較する中であらためてDAC63-miniのコストパフォーマンスの高さもわかりました。)
愛聴版のラリーカールトン&スティーブルカサー「NO SUBSTITUTIONS ~ LIVE IN OSAKA」をこのDACで聞くと
ライブ版CD独特の臨場感がさらに向上する感じで、ノイズや観客の息遣いまでもが音楽的に聞こえ、
カールトンの消え入るような繊細なタッチとルカサーのパワフルなギターが立体的に浮かび上がります。
機器の存在を忘れて音楽に没頭できるというのがオーディオの理想的な形のひとつだと思いますが、
このDAC1704−4Dはまさにそれを実現してくれる機器だと感じました。
一発で動いた嬉しさのあまり、バラック状態での投稿になりましたが、
一生もののDACにしたいのでシャーシーには思い切りこだわりたいと思います。
これからタカチのカタログを見てあれこれ考えるのが楽しみです。(^−^)


とのことです。直径の大きいOSコンのため、配置は高さ方向に千鳥になっているのですね。
これだけの量を収めようとするとケース選びも結構大変そうですが、完成しましたらまた投稿お願いします。








羽曳野のNさんからいただきました。2007.4.30

ヒロさん、こんばんは、いつもお世話になります。
 
サンプルレートコンバーターが完成しましたので報告、投稿させていただきます。
トラブルもなく簡単に製作できましたが同軸の入出力RCA の加工に苦労しました。
なにぶん直径21mm以上の穴あけでタカチ製のケース加工は大変でした。
座付のRCAは考え物ですね。
ICの半田付けも0.3ミリの糸半田で何とかうまくできたし、パルスコイルが意外と
自分なりにうまく巻くことができました。
 
周波数をいろいろ変えてみましたが変化はあるものの音質の違いは判りません。
ただし、安物のRCAケーブルとの違いはすごく判りました。
しかし、CDトランスポート出力の44.1からアップサンプリングして、はたして効果は
出ているのでしょうか?結果はどうでもいいと思いますがアクセサリーとしてはすごく
面白いですね。
 
つぎは、DAC1704-4Dの完成を目指します。


とのことです。かなりケースと入力端子を奢られましたね。
21mmの穴となると大変ですが、ステップドリルがあると意外と楽ですと。といいつつステップドリルがかなり高いのが玉にきずです。
効果はさておき、アクセサリとしてはおもしろいですよね。でも、気分的には96kHzあたりが一番いい気がしています。



埼玉県和光市のTFさんからいただきました。 2007.5.3

「パワーアンプ基板-2」を製作したので、投稿させていただこうと思います。
基本的にはマニュアル通り製作したのですが、R.さんがBBSで言及されていたとおり、
C3,C4を330pFに変更し、C17もゲインにあわせて変更しました。

今回、試しにA&R Labの第二世代電源を使用してみました。
効果の程は・・・駄耳にはよくわかりませんでしたが。
まだ、慣らしの途中ですが、「A6HPA」に比べて音と音の間の静寂が
きちっと表現できるようで、とても気に入っています。

位相補正用のLとRを使用していないので問題ないか心配ではありますが、
問題なく鳴っているようのなのでそのままにしています。
本当は入れた方がいいのかな・・・

とのことです。ヘッドホン対象なら直流抵抗が大きいので位相補償回路は不要だと思います。
しかし、筐体の大きさといい、コンデンサ容量といい雰囲気はパワーアンプですね。