神奈川のSさんからいただきました。 2006.9.14

MINIディスクリ電源とヘッドホンアンプSLIM基板で組んだヘッドホンアンプです。
アンプ基板の抵抗はDALEのRN60(CMF-60)を使用、その他で特別なパーツは使っていません。
トランスの出力電圧がやや高めで電源Trの損失が多く、標準のヒートシンクではかなり熱くなってしまったので、その上にさらに別のヒートシンクを取り付けました。
ケースにはタカチのOS70-26-23を使いましたが、基板とトランスでどうにかギリギリおさまったという感じです。
天板に放熱孔を開けようとして失敗してしまったので天板はスモークアクリルに取り替えて、サイドパネルもをパンチングアルミにして熱がこもりにくいようにしてみましたが・・・
なんとなくAT-HA20っぽくなってしまったかも。


とのことです。電源基盤の放熱板のとりつけが面白いですね。ヘッドホンの絵のレタリングなんてどこにあるんでしょう?





 


TADSINさんからいただきました。2006.9.19

電流帰還アンプ2台同時製作

私のSPシステムはヒロさんと同じタテマツ音工の特注箱で、JBLの38cmウーファーバーチカルツイン+2441ウッドホーンスコーカー+2405ホーンツィーター×2です。
低音はNEC A-10X 2台、中高音はSANSUI B-2301L 2台でマルチアンプ駆動してきました。

6月頃、写真館PAGE18のR.さんのアンプを借りて2週間程色々試し、あまりの高性能さにびっくりしました。
現用のアンプで出ない音がしていました。こりゃ頑張って作らざるを得ません。
先ずは中高音用の2台を製作しました。
自称R.さんの一番弟子として、パーツは総てR.さんの指示通りです。
ケミコンは若松に転がっていた、ELNAのまともなら凄く高そうな15000μFで、止め金具がなんと銅板です。
トロイダルはおなじみのRS 225VA。電源スイッチはプロテクトスイッチです。
電源系の取り回しには、たまたまオヤイデで特価だったアコースティックリバイブの2.6mm×2.2mmの5Nアニーリング楕円銅単線を使いました。
トロイダルの固定やダイオード周り、タカチHYケースの補強、スパイクインシュレーターには渋谷の東急ハンズで売っているコーリアンを使用しています。
実は内部写真は底板を開けて撮っています。つまりこのアンプは天吊り構造になっています。
天板は2枚の13tコーリアンで本来の2mmのアルミ天板をサンドイッチしています。

2週間程経ってやっと音が落ち着きました。
ハイエンドの伸び、歪み感の少なさ、解像度と、どれを取ってもB-2301Lが太刀打ちできません。
唯一2301Lの拠り所だった音の艶や芳醇さ、図太さも、昨日辺りから良い勝負になってきました。
この2台のアンプで試しに片チャンだけ、全域駆動してみましたが、
ローエンドの伸び、解像度でなんとA-10Xが負けます。

次はいよいよ低音用のアンプなのです。
構想としてはこの基板をBTL仕様にし、ドライバ段をディスクリート電源駆動にしたステレオアンプですが、
それも2台同時となると何ヶ月かかることやら。
(この基板を8枚組むだけでも飽きちゃいそう)


とのことです。8枚も組んだら間違いなく飽きちゃいますよ(笑)。でも、その後にくる充実感はすばらしいはずです。
しかしDAC1704-4Dにつづき、巨大ですね。これが余裕でおける環境が羨ましいです。

 








ポンタンさんからいただきました。 2006.9.21

DAC63−mini(銅箔厚さ35マイクロメートルバージョン)が完成しましたので投稿させていただきます。
バラック状態での音出しは半年ほど前に成功していましたが、使用部品交換等色々と手を加えて遊んでいましたので、ケースに収まって完成となったのはつい最近です。

「(ある程度のレベル以上のオーディオ機器であれば)機器間の音の差は普通の人の耳では聞き分けられない程微妙なもので、聴感による音の評価は思い込みによる部分が大きいのではないか」と今までは思っていましたが、先日長い間愛用していたメーカー製DACから久しぶりに自作DACに変更したところ、 あまりの音の違いに驚かされました。
(どちらがいいとか悪いとかではなくそれぞれに違った魅力、キャラクターがあることがわかりました。)
駄耳なので短いスパンで交互に聞き比べていれば、それほど差を感じられなかったと思いますが、今回は長時間聞き続けていた機器からの変更直後の印象だったので、かなりの差を感じ取ることが出来ました。
私のような駄耳の人が音の違いを聞き分けるためには、耳タコになるほどひとつの機器を聞き続けて耳に音が染み付いてから比較する必要があると思います。
今回音の違いを実感できるようになったことで純粋に音楽を楽しむことに加えてオーディオ機器の個性の違いを楽しめるようになり、オーディオへの理解が少し深まったような気がします。

今までは機器による音の違いをあまり意識したことはありませんでしたが、このDACでの比較実験を通して、「機器が変われば音が変わる。同じ機器でも使用部品が違うと音が変わる。」ということを初めて実感できました。
今回比較実験を色々と試した中で特に興味深かったのは、一般工業品を使っても色付けの無い非常に美しい音が出たということです。
少なくとも一般工業品で組み上げたことであからさまにノイズが増す、音が濁る、音が歪むなどといったことはありませんでした。
今までは自分の耳に自信が無いので、とにかく高価なパーツを使っていれば安心といった感じで深く考えずにオーディオパーツを使ってきましたが、今回の比較実験のなかで一般工業品の素直な音に触れオーディオパーツ>>一般工業品という固定概念が崩されました。
メーカー製の高級品でも音のチューニングのため、一部に一般工業品を使うことがあると聞いたことがありましたが、その意味が少しわかったような気がします。

しばらくの間は一般工業品の素直な音を楽しんでいましたが、音に艶が足りないように感じ、自作ならではのオーディオパーツを使った積極的な音作りにも挑戦したくなったので、 最終的には普段常用しているパーツで組みなおしました。

現在の構成パーツは、
コンデンサーにMUSEコンデンサー、ニッセイAPS
抵抗に金属皮膜0.5W誤差1パーセント、I/V抵抗はRMG オペアンプはOPA2604
となっております。

一般工業品の癖の無い音に耳が慣らされていたせいか、部品交換直後はエージングの済んでいないオーディオパーツの音にガックリきましたが、 時間が経つにつれキンキンしていた音がおさまってきて希望通りの艶やかな音になってくれました。
何度も部品交換を繰り返したのでハンダごての熱で、パターンやスルーホールの状態があやしくなり、基板の美しさが損なわれましたが、DAC1704−4Dのような大規模なDACでは味わえない体験ができ、いろいろな意味で非常に収穫がありました。
DAC63−miniは構成がシンプルなので、ちょっとした使用部品の変更でも音の変化がわかりやすく、使用部品が少なく部品交換が容易なので、このような比較実験には最適だと思います。

オペアンプによる音の違いは駄耳の私にでもはっきりわかるほど大きいので選定にはずいぶん悩みました。
他のオペアンプも決して悪くは無いのですが、年齢的にまだ刺激的な音を好む部分がありますので、今回は音圧感があって明瞭な音が特徴のOPA2604にしてみました。
この選定が効いたのか、音圧の高いバスドラムやシンバルなど高音系の打楽器が前に出てくるような感じで、(やや帯域間の音のバランスは悪いですが、)
繊細で艶やかな音と音圧感のある元気な音が共存したような音に仕上がりました。
目を閉じて音楽に浸っていると、こんな小型軽量のDACが音楽を奏でているとは思えないほどのダイナミックな鳴りっぷりで、サイズを越えた音のスケール感に圧倒されます。
実験性だけでなく、実用性にも素晴らしいものがあります。

色々とキットを組み立ててきましたが、これほど遊べたキットは初めてです。
小型高性能はもちろんのこと片手で運べるほど軽く小さいので、どこにでも持っていける相棒といった感じで家中で活躍しています。
普段「同じようなアンプばかり造って何してるのっ!」と私に厳しい家族にも、こちらのDAC63−miniは好評です(^−^)  
後から入手させていただいた銅箔厚さ70マイクロメートルバージョンの基板もありますので、今後も色々部品を交換して音の変化を楽しんでいきたいと思います。
最後になりましたが、素晴らしいキットを提供していただきありがとうございました。

今後もフルに活用させていただきます。


とのことです。私はもっぱら一般工業品をつかいますが、それでもかなりの音質がえられていると思います。
もっとも、オーディオ用部品をつぎ込む度胸がないだけかもしれませんが(笑)。






toshiさんからいただきました。2006.9.24

電流帰還PAとプリアンプを作りました。
ほめられた作例ではないのですが、とても良い音が出たのではずかしながら投稿します。
まず、電流帰還PAを、4ヶ月前にK1530を使用し作成しました。正負30Vをディスクリート電源基板ADで供給し、平滑コンデンサーに若松通商で入手したELNAの56000μF×2を使用しました。ただ、これが巨大すぎケースに収まらず、天板の上にチョンマゲのように立てるというみっともない姿になり、家族に笑われました。

1ヶ月ほど前、電流帰還PAと627対抗プリアンプを組み合わせることを考え、まず、電流帰還アンプのケースを背の高いものに変更、PA基板を側板に取付、平滑コンデンサーはニチコンKZ1000μF8本に変更し、天板に逆さづりという、アクロバティックなレイアウトを採用、全てのパーツをケースの中に押し込めることができました。ただし、プリとの組み合わせたゲインが私の環境では大きく、調整するついでに、かねてから気になっていたUHC-MOS FETを使用したPAに挑戦しようと、PAの基板を追加購入し、K2955を使用した基板を作成しました。

抵抗はRさん推奨のソリストを初めて利用しました。ところが、音を出してみると、低域が迫力不足のように感じます。掲示板で助けを求め、Rさんのアドバイス通り、C11をバイパス、C6,7の容量アップとこれに伴う定数変更をおこないました。C6,7には手持ちのニチコンKZ1000μを使用したところ、大きすぎて他のパーツに干渉し、足を伸ばさなければ収まりません。非常に切れの良い音がしていたのですが、不安定な取付けは事故のもとなので、小型のコンデンサーに交換しました。
おかげさまで、すっきりと低域まで、解像度の高い音が出てくるようになり、大満足です。

627対抗プリは、手持ちの2SA847、2SC1708をQ3,10,12,17,18に用いて作成しました。電源は、ディスクリート電源基板で20Vを作りましたが、バラックの状態で、全パーツをつないで音出しをしていたところ、うっかり、電源部の負側をショートさせてしまいました。電源部のトランジスタを取り替え復旧したのですが、2,3日すると電源部のトランジスタが逝ってしまいます。このようなことが何度か繰り返し、プリ基板側のトランジスタもどこかおかしくなってしまっているのではと、プリ基板の負側のトランジスタを総取っ替えすると、トラブルは起きなくなりました。
プリは、バラック状態でも良い音がしたので、思い切って、ボリュームにセイデンのアッティネーターキットを取付けました。ヘッドフォーンは、ヒロさんのアドバイスに従い、切り替えスイッチをもうけ、ラインアウトと排他使用としました無事完成です。

このプリとPAの組み合わせは大変気に入っています。ヒロさん、Rさん有り難うございました。

とのことです。ちょんまげ姿のPA見てみたかったです(^^;)。でも、事故のもとでしょうか。
すべて黒アルマイトのタカチのケースの作例は珍しいです。キリッとしまったスタイルになりますが、きずをつけると目立ってしまうので、ちょっと躊躇してしまいます。











umo_emoさんからいただきました。2006.10.15
配布していただいたDAC63S-miniが完成しました。
初めてのDAC製作だったのですが無事に完成して音を聞いたときには嬉しかったです。

回路的には工夫はあまりないのですが、

@「なにはさておき手ごろなサイズ!」
 ケースはお気に入り「タカチ電気工業」の「HEN110820S」でHENシリーズ最大ですが、あまり大きくないので今回の製作構想には理想です。

A「スイッチノブの自作」
 製作当初よりスイッチノブも自作したい思いがあったので、約30x20x10でアルミを切り出し整形した物を、電源「ON」時に5mm厚のフロントパネルと面が合うようセットしました。

B「プッシュスイッチでの入力切り換え」
 ロータリースイッチではなくプッシュスイッチを上面よりの操作としてみました。

C「光ファイバによる電源及び入力表示」
 今まで使ったことが無かったのですが、ふと、LEDの光を取り回してみたくなり今回1.5mmの光ファイバを表示器の代わりにしてみました。

 ケースの上部に基板をセットしたため、放熱板と上面との間のクリアランスが狭くなってしまいましたが、ケースを「HEN」にしたおかげか程よく放熱され問題なかったみたいです。

 ケーシング、ワイヤリング等未熟な点もありますが個人的にはとても満足しています。
とてもよい基板の配布ありがとうございました。

とのことです。スイッチ類の加工にこだわりがありますが、かなりの工作機械が使えそうな環境で羨ましいですね。







羽曳野のNさんからいただきました。2006.10.22

いつもお世話になっております。

仕事の合間を見ては少しずつ、製作してようやく完成しました。

このたび、恥ずかしながら始めて写真館へ投稿させていただきます。

プリアンプについては25V電源で動作させています。基板固定シャーシは出力トランジスターの放熱器をかねて2ミリ厚の銅板を使用しています。

音については大変すばらしいもので、このセット(プリアンプ、メインアンプ、ヘッドホンアンプ)が出来上がってからはメーカー製アンプを撤去し、押入れ行きとなりました。

ダイヤモンドバッファなどのすばらしい回路構成を採用されている基板なのでダイナミックレンジ、S/N比、音質に大変優れています。マニュアルどおりに誰が作っても満足する性能になると思います。

お気軽でないメインアンプでは出力段のみLR独立電源です。前段はミニディスクリ電源で安定化しており、非常にS/Nがよいです。終段は2SK15292SJ200でアイドリング100mA流しています。

利得は少し下げて設計し、10倍ぐらいと思いますがはっきり覚えていません。

少しケースが小さかったためメンテナンスに困るかもしれませんがドリフトも1.2度調整しただけで10mV以内で安定しています。

完成後、静かな部屋でスピーカーに耳をつけると少しハムが気になります。音楽を聞くにおいては問題なし入力オープン、またはショート時は全く無音ですが、プリアンプ、その他の音源(CDなど)を接続するだけでアースポイントの関係でループハムが小さく発生します。入力に平衡トランスなどを挿入すると確実に止まります。

また、暇なときを見て対策するつもりです。

ヘッドホンアンプも一気に作りました。

ゲインは3倍ぐらいに設定、少し低域に不足を感じましたのでC6の定数を470uFに変えています。

電源部はディスクリ電源ユニットで電圧は20Vで使用しています。

安物のヘッドホーンを使用していますがそれでもすばらしい音場を体験できたので数万円のヘッドホーンを購入したい気持ちになりました。

とのことです。なかでもプリの実装が大きなボリュームをつかっていながらもコンパクトでかつ整然としていてすばらしいですね。
どのような構成のボリュームかな?
# よいヘッドホンの購入を強くお勧めします。なんといっても音の出力(スピーカ)に関するところは、変化が大きいですよ。





 

 


小林さんからいただきました。2006.10.23

DAC1704完成したので投稿します。
使用部品
抵抗:CMF55
I/V抵抗:東京高音無誘導型
LPF コンデンサ:SEコン
OSコン:SPシリーズ
水晶:1PPM 高精度型
OPアンプ:OPA627
PCM1704はKグレード
見てのとおり、ディスクリ電源を使ってレギュレーターICを完全に排除してみました。
アナログ部の作動合成の部分はディスクリOPアンプを使用しております。
DAIとDACはフォトカプラを使って独立させております。DAC部も左右完全独立型です。
DAI DIR1703 と DAI CS8416 を搭載しております。ReClock基板を改造して一瞬にして二つのDAIを切り替えれるようになっております。周波数表示も追加してみました。
DIR1703とCS8416の比較ですが。多少の違いがあるようにも思うのですが私には良くわかりませんでした。デジタルフィルターを通すと全く違いがわかりません。私の耳が駄耳ということなんでしょうね。
音がよいと思われることはひととおりやってみました。資金もかなり使いました。
自分の納得いくものができたのでよしとしましょう。
 
ReClock基板の改造を試されるかた。出力のフラットケーブルはパラレルに接続してください。C1のHC04は基板搭載のを使用。回路図通りになるようにパターンカット。

とのことです。一体何枚の基板が載っているのでしょう?アルミベースへの両面実装ですね。